「保険はまだ加入する必要がない」と考えている20代女性は多いのではないでしょうか。結論からいうと、自身の状況によっては、20代からでも保険に加入したほうがいい人もいます。

この記事では、ファイナンシャルプランナーの藤井亜也さん監修のもと、20代女性は保険に入るべきかについて徹底解説。また、20代から保険に加入するメリットや、20代の女性におすすめの保険もご紹介します。

この記事の監修者

藤井 亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN 代表取締役社長
ファイナンシャルプランナー(CFP、FP1級)。独立系ファイナンシャルプランナーとして20代~90代と幅広い年代のお客様の相談に対応。一人一人に心を込めて、最適なプランを提案し、多くのお客様のライフプランを実現。個別相談だけでなく、マネーセミナー、執筆・監修など幅広く活動中。著書に『今からはじめる理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方』(三恵社)がある。ラジオ番組『未来のためのお金のハナシ』(FM川口)毎週月曜16時から放送中。

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20代女性は保険に入ったほうがいいの?

画像: 画像:iStock.com/metamorworks

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最初に結論をいうと、20代の女性で保険に入るべきかは、自身の健康状態や家族構成などによります。

参考までに、生命保険文化センターの調査1)によると、2022年の20代の生命保険の加入率は、男性が46.4%に対して、女性は57.1%となっており、半数以上が保険に加入していることがわかります。

20代女性で保険に入ったほうがいい人の特徴

画像: 画像:iStock.com/west

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では、20代女性で保険に入ったほうがいいのはどんな人でしょうか。以下に当てはまる20代女性は、保険の必要性が高いといえます。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

子どもがいる人

20代で子どもがいる女性は、保険への加入を検討したほうがいい場合があります。独身の人と比べ、子育てにお金がかかるからです。データが少し古いですが、平成21年の内閣府の調査2)によると、年齢別の年間子育て費用の平均を0歳から6歳まですべて足した金額は約736万円とされています。

0歳児は生活用品費、1~2歳までは食費が多くの割合を占めます。また、私立の教育機関に通わせる場合には、多額の教育費を工面する必要があります。

貯金が苦手な人

画像: 画像:iStock.com/Nattakorn Maneerat

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貯金をしたいけれど、なかなかうまくいかない人は、保険を検討してみるのがいいでしょう。中でもリスクなしで貯金のように積み立てていきたい人には、貯蓄型保険がおすすめです

貯蓄型保険とは、万が一の時の保障だけでなく、満期を迎えた際に積み立てた保険料の一部を受け取れるタイプの保険です。保険をかけながら資産形成ができるのがメリットといえるでしょう。保険料の支払いを口座振替やクレジットカード決済にすれば自動的に引き落とし・決済されるため、半強制的に資産形成ができます。

20代から保険に加入するメリットは?

画像1: 画像:iStock.com/takasuu

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20代であれば、保険の必要性を感じない人も多いかもしれません。しかし、20代から保険に加入すると、月々の保険料が安くなるというメリットがあります。

一般的に、生命保険の保険料は、被保険者(保障の対象になる人)の年齢が若いほうが安く設定されています。

その理由は、年齢が若い人よりも高齢者のほうがケガや病気によって保険を利用する可能性が高いからです。保険には公平性の原則があるため、保険を利用する可能性が低い若年者の保険料が安めに設定されています。

30代や40代になってから加入するのであれば、保険料が安い20代のうちに加入しておいたほうが、長い目で見た時に総合的に払い込む保険料は安くすむ可能性があります。

20代女性は貯蓄型保険がおすすめ

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そもそも保険にはどんなタイプがあるのでしょうか。保険を大きく分類すると、貯蓄型と掛け捨て型に分けられます。両者の最大の違いは、解約時・満期時にお金が戻ってくるかどうかです。

貯蓄型保険は入院・通院などいざという時に備えながら、預金より高いリターンを得られる可能性があるのが魅力です。

貯蓄型保険には、定期預金と違い「利息」の考え方はありませんが、「返戻率」の高い商品を選べば支払った保険料よりも多くの金額が戻ってくる場合があるのです。

また、前述したように20代女性は30代以上の女性と比べて病気・死亡リスクが低いため、保険料は低めの傾向にあります。

たとえば、メディカルKitRの基本保障で保険料を試算した場合をご紹介しましょう(日額5,000円、特約なし)。契約時の年齢が25歳であれば、保険料が月額2万2,000円程度の貯蓄型の終身医療保険は、45歳で加入した場合だと保険料が月額5万3,000円程度となり、約2.5倍の差があります。

20代のうちに保険に加入すれば、30代以上の女性と比べて安い保険料で契約できます。

保険料については、家計の状況によっては大きな負担になる場合もあります。そのため無理のない範囲での金額設定が大切です。

〈表〉貯蓄型と掛け捨て型の違い

貯蓄型掛け捨て型
保険料高い安い
満期返戻金ありなし
解約返戻金ありほぼなし
保険期間有期または一生涯一定期間/年齢で終了

保険に加入する時は、まずは貯蓄型と掛け捨て型のどちらが自分に向いているかを検討しましょう。

20代女性におすすめの保険とは?

画像: 画像:iStock.com/NanoStockk

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20代は年齢が若い分、収入が低く保険料に充てられる金額がほかの年代よりも少ない傾向があります。しかし、保険料も安いことから、将来のリスクへの備えとして保険は検討しておきたいものです。その上で、20代の女性におすすめの保険は、以下の3つになります。

また、以下の記事では女性におすすめの保険を年代別に解説しています。気になる人は併せて確認してみてください。

【関連記事】女性におすすめの保険について、詳しくはコチラ

医療保険

20代は30代・40代と比べて、病気・ケガのリスクが少ないのは事実ですが、病気やケガと無縁であるわけではありません

医療保険に入っておけば、病気により入院したり、高額な治療費がかかったりした時に保険金を受け取れます。たとえば、東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit NEO 女性プラン」なら、日帰り入院(※)から保障されます。

また、医療保険はがんや心疾患、脳血管疾患などで入院した際に給付金も受け取れます。乳がんをはじめとする女性特有の病気に備えた特約も用意しています

▶︎参考になる保険例
メディカルKit NEO 女性プラン

※入院日と退院日が同一の入院のこと。

就業不能保険

20代は貯蓄が十分でない人も多く、短期的な就業不能状態でも家計への負担は重くなりがちです。収入がなくなった場合にある程度生活していけるだけの資金準備がない人におすすめなのが、就業不能保険です。

就業不能保険とは、病気やケガの治療などで長期間の入院や在宅療養などで働けない状態になった場合の収入減少に備えるための保険です。

仮に働けなくなったとしても、保険会社が定める支払要件に該当すると、契約時に定めた金額が毎月定期的に支払われるため、生活費の負担を気にすることなく治療に専念しやすいのがメリットです。

▶︎参考になる保険例
あんしん就業不能保障保険

個人年金保険

老後2,000万円問題など漠然とした将来の不安にかられて、近年、若い世代の人でも老後のために個人年金保険への加入を検討している人が増えています。個人年金保険は、契約時に定めた年齢(60歳や65歳など)まで保険料を払い込むことで、一定期間もしくは一生涯にわたって年金が受け取れるようになる保険です。

日本では国民皆年金制度が導入されているため、全国民が「公的年金」に加入していて、原則として65歳になると「老齢年金」を受給できます。

さらに上乗せして年金を受け取れるようにできるのが、生命保険会社が取り扱う個人年金保険です。早いうちから加入しておくことで将来的に受け取る年金額を増やせるというメリットがあります。また、株式投資などと比べて大きなリターンは期待できないものの、リスクが少なく将来受け取れる金額が決まっているのも安心感があります。

なお、以下の記事で個人年金保険について詳しく解説しています。気になる人は、併せて確認してみてください。

【関連記事】個人年金保険のしくみやメリットについて、詳しくはコチラ

20代は今後のライフプランによって保険の必要性が変わる

画像: 画像:iStock.com/itakayuki

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20代女性の場合、必ずしも全員が保険に入る必要はありません。しかし、保険料が安かったり、長期で積み立てることができたりするなど、若いうちから保険に入るメリットもあります。将来のリスクや万が一に備え、自分のライフスタイルにあった保険を選びましょう。

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