比較的新しい習慣のため、「そもそも渡すものなのか」がわかりにくいと感じる人も少なくないようです。
そこで、マネコミ!では今年の夏にお盆玉を渡す予定がある25〜49歳の子どものいる男女約200人を対象に、金額の相場や渡す相手をアンケート調査しました。
実際に渡している人のリアルな金額感や本音まで、データをもとにご紹介します。自分の金銭感覚と比較しながら、今年のお盆玉をどうするか考えるヒントにしてみてください。
お盆玉を渡す予定があるのは全体の約2割
お盆玉とは、お盆に帰省した際、祖父母や親戚などから子どもに渡すお小遣いのことです。お正月の「お年玉」のお盆バージョンとイメージするとわかりやすいでしょう。まだ広く浸透しているとはいえない習慣で、今回の調査に先立ち全国の男女2,212人(既婚・子どもあり)を対象に実施した事前調査では「お盆玉」を知っている人は全体の41.7%でした。

そのうち、「今年の夏に渡す予定がある」と回答した人は18.8%、「知っているが渡す予定はない」が22.9%と、認知している人のうち実際に渡す人はおよそ半数という結果になりました。
お盆玉を知っているものの渡さない人にその理由を聞いたところ、「自分の地域・家族にそういう習慣がない」(38.7%)と「必要性を感じない・関心がない」(38.1%)が上位となりました。「渡す相手がいない」(24.1%)が続き、習慣として根付いていない地域や家庭がまだ多いことがわかります。
お盆玉の相場は?年齢別の金額を調査
では、実際にお盆玉を渡す予定と回答した223人に、渡す相手の年齢層とその金額を聞きました。なお、複数の相手にお盆玉を渡す方も多いため、「最も中心となる1人」を想定して年齢層・金額を回答してもらっています。
【早見表】年齢層別のお盆玉の金額
| 渡す相手の年齢層 | 最も多い金額帯 | 次点で多い金額帯 | 回答数 |
|---|---|---|---|
| 未就学児(〜6歳) | 1,000円〜3,000円未満(47.5%) | 3,000円〜5,000円未満(21.3%) | 61人 |
| 小学生低学年(7〜9歳) | 500円〜1,000円未満(33.3%) | 1,000円〜3,000円未満(33.3%) | 87人 |
| 小学生高学年(10〜12歳) | 1,000円〜3,000円未満(30.8%) | 3,000円〜5,000円未満(20.5%) | 39人 |
| 中学生(13〜15歳) | 3,000円〜5,000円未満(42.9%) | 1,000円〜3,000円未満(38.1%) | 21人 |
| 高校生(16〜18歳) | 5,000円〜1万円未満(50.0%) | 1,000円〜3,000円未満(30.0%) | 10人 |
全体では「1,000円〜3,000円未満」が最多でしたが、年齢が上がるにつれて金額帯も高くなる傾向が見られました。未就学児や小学生では1,000円〜3,000円程度が中心ですが、中学生になると3,000円〜5,000円程度、高校生では5,000円〜1万円程度が最多となりました。成長に応じて金額を引き上げている家庭が多いと考えられます。
なお、高校生以上の年齢層は回答数が少ないため、傾向のひとつとして参考にしてください。
渡す相手は「自分の子ども」と「甥・姪」が中心
お盆玉を渡す相手との関係性を聞いたところ(渡す予定のある相手すべて、複数回答)、「自分の子ども」が62.8%、「甥・姪(自分の兄弟姉妹の子ども)」が50.7%と、いずれも半数以上が回答しました。

「パートナーの甥・姪」は20.2%、「その他の親族の子ども」は8.1%で、子どもや甥・姪への割合が高い結果となりました。
渡す相手が子どもや甥・姪など複数にわたるケースも多く、こんな声も聞かれました。
【回答者コメント】
「夫のほうの甥姪は遠方ということと大きくなったこともあり渡す予定はないが、自分のほうの甥姪が4人いるのでまとまった出費になり負担を感じる」(女性・44歳)
「(渡す相手に)なかなか会えない」(男性・35歳)
お盆の帰省に合わせて複数の相手に渡すケースでは、トータルの出費が予想以上に膨らんだり、会うタイミングが合わなかったりすることもあるようです。
お盆玉は「将来に役立てて欲しい」約7割。でも実際のところは…?
お盆玉を渡す側としては、できれば有意義に使ってほしいもの。今回の調査でお盆玉を渡す時、何に使ってほしいかを聞いたところ、「本や文房具など勉強に役立つものに使ってほしい」が41.3%、「貯金・将来のために取っておいてほしい」が27.8%となり、合わせて約7割が学びや将来のための使い方を望んでいることがわかりました。

一方で、「相手が自由に決めてよい」は15.7%、「好きなおもちゃ・ゲームなど娯楽に使ってほしい」は14.3%でした。
実際の使われ方は「自由に使わせた」が最多
渡す側としては将来に役立つようなことに使ってほしいと思っている一方で、実際のところはどうなのでしょうか。
自分の子どもがお盆玉をもらった経験がある人(188人)に、実際にどのように使われたかを聞いたところ、最も多かったのは「自由に使わせた」で44.7%でした。

次いで「一部は自由に使わせ、残りは貯金」が26.6%、「貯金(親が管理)」が17.6%と続きました。また、「生活費・日用品の足しにした(大人が使った)」も10.6%という結果になりました。
「使ってほしい」と思う内容と「実際の使われ方」を比較すると、勉強や貯金への期待が大きい一方で、実際には自由に使われているケースが多いことが見て取れます。渡す側と受け取る側の間で、使い道に対する考え方に差がある可能性がうかがえます。
「正直しんどい」負担感と困りごとのリアル
そもそも、お盆玉を渡すことに金銭的な負担を感じるかを聞いたところ、「非常に感じる」(32.7%)と「やや感じる」(53.8%)を合わせて86.5%が負担を感じていると回答しました。

性別で見ると、「非常に感じる」と回答した割合は女性が38.2%、男性が27.4%と、女性の方がやや高い傾向にありました。
困りごとの1位は「兄弟・いとこ間の金額差」
併せて、お盆玉を渡す時に具体的に困ったこと・悩んだことを聞いたところ、最も多かったのは「兄弟・いとこ間で渡す金額に差が出て気まずかった」で49.3%でした。

次いで「渡す金額の相場がわからなかった」が32.7%、「夫側・妻側の実家でお盆玉の習慣に差があり困った」が29.1%、「渡したくないが断れなかった」が28.3%と続きました。
回答者コメントでも、金額や相手をめぐる悩みがリアルに語られていました。
【回答者コメント】
「最初は金額をどれくらいにすればいいのか迷った。自分側、主人側での金額合わせが難しいと感じた」 (女性・47歳)
「金額の相場がわからず、周りに聞いたが、お盆玉を渡す人が少なく渡している人もバラバラな金額だったので迷った」 (女性・48歳)
「みんながどれぐらいの金額を渡しているかわからなかったため、とても気を遣ってしまった」 (男性・29歳)
「親戚とお互いいくら渡すか調整するのが面倒だった」(男性・37歳)
「渡したいけれど、正直しんどい」という本音は、決して少数派ではないようです。
相場は1,000〜3,000円が目安。渡す側の8割以上が負担に感じている
今回のアンケート調査から、ざっくりつぎのようなことがわかりました。
【まとめ】
- お盆玉を知っている人は約4割。そのうち実際に渡す予定があるのはその中でも約半数にとどまる。
- 金額は年齢層によって異なり、小学生以下では1,000円〜3,000円未満、中学生以上になると3,000円以上が多くなる傾向にある。
- 渡す側の約7割は「貯金や勉強に使ってほしい」と思っているが、実際は「自由に使わせた」が最多(44.7%)。
- 8割以上が金銭的な負担を感じており、困りごとの1位は「兄弟・いとこ間の金額差」(49.3%)。
お盆玉をめぐっては、金額の相場がわかりにくいことや、両家の習慣の違いなど、事前に話し合っておけば解消できそうな悩みも多いようです。お盆前に一度、パートナーや家族と「今年はどうする?」と確認し合っておくと、当日慌てずに済むかもしれません。
みなさんの金銭感覚とはどのくらい違いましたか?今回の結果を参考に、今年のお盆玉について考えてみてはいかがでしょうか。







