2024年12月2日以降、現行の健康保険証の新規発行・再発行は廃止され、マイナンバーカードの保険証(マイナ保険証)への統一が進むことになりました。これにともない、マイナンバーカードの保険証を使用する場面が増えていくことでしょう。一方で、マイナンバーカードの保険証の制度がよくわからない、マイナンバーカードと保険証を紐付けることに不安がある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ファイナンシャルプランナーの原絢子さん監修のもと、マイナンバーカードの保険証の詳細や使い方、メリット・デメリットなどを解説していきます。

※この記事は、2024年10月6日時点の情報を基に執筆しています。

※この記事は、2023年12月14日に公開した内容を最新情報に更新しています。

この記事の監修者

原 絢子(はら あやこ)

FPサテライト株式会社 所属FP。大学卒業後、翻訳・編集業務に従事。金融とは無縁のキャリアを積んできたが、結婚・出産を機にお金の知識を身につけることの大切さを実感。以来、ファイナンシャルプランナーとして活動を始める。モットーは「自分のお金を他人任せにしない」。執筆・監修、セミナー講師などを通して、マネーリテラシーの重要性を精力的に発信している。

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健康保険証は2024年12月2日に廃止(新規発行の終了)

画像: 画像:iStock.com/MicroStockHub

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2024年12月2日以降、現行の健康保険証は廃止され、新規発行や再発行が終了しました1)。廃止とはいえ、現行の健康保険証が直ちに使えなくなるわけではありません。詳しくは後述しますが、発行済みの健康保険証は、改正法の経過措置により、廃止日から最長1年間は使用可能です。政府は段階的にマイナンバーカードと健康保険証の一本化を進め、医療サービスのデジタル化と効率化を行います。

発行済みの健康保険証は最長2025年12月1日まで使用可能

前述したように、2024年12月2日以降、健康保険証の新規発行や再発行は終了しましたが、発行済みの健康保険証は最長で2025年12月1日まで使用できます2)

ただし、国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している人は、健康保険証に記載されている有効期限までは現行の健康保険証が使用可能です。多くの場合、有効期限は2025年の7月または8月となっているはずなので、事前に確認しておきましょう。

なお、2024年12月2日以降、転職や引っ越しなどで健康保険証の切り替えが必要になった場合、新しい健康保険証は発行されません。マイナンバーカードの保険証に移行するか、後述する「資格確認書」の発行をすることになります。

マイナンバーカードがない場合は「資格確認書」で受診可能

それでは、マイナンバーカードを持っていない人はどうすればよいのでしょうか。2024年12月2日以降、加入している医療保険者(健康保険組合や自治体など)から保険資格が確認できる「資格確認書」が送られてきます2)医療機関や薬局で「資格確認書」を提示することで、これまで通りの自己負担割合で診療を受けることが可能です。以下は、「資格確認書」交付の対象者です。

【「資格確認書」交付対象者】

  • マイナンバーカードを持っていない人
  • マイナンバーカードを持っているが健康保険証と紐付けていない人
  • マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れて一定期間経過した人や、カード本体の有効期限が切れた人

健康保険証の廃止にともない、医療費の窓口負担が改定

健康保険証の廃止とともに、医療費の窓口負担も改定されました。2024年11月までは、マイナンバーカードの保険証に対応した医療機関や薬局では、マイナンバーカードの保険証を利用すると、現行の健康保険証を利用した時と比べて窓口負担が軽くなっていました。

しかし、2024年12月以降は、マイナンバーカードの保険証を使っても使わなくても、一律の医療費となりました3)

改定後の医療費について詳しくは以下の記事をご覧ください。

【関連記事】マイナ保険証の初診料や再診料について、詳細はコチラ

マイナンバーカードの保険証(マイナ保険証)とは?

画像: 画像:iStock.com/Maks_Lab

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マイナンバーカードの保険証は、マイナンバーカードの機能のひとつで、2021年10月から本格運用がスタートしました。「マイナ保険証」とも呼ばれています。

マイナンバーカードの保険証を利用するには、マイナンバーカードと健康保険証を紐付ける必要があります。2024年10月30日現在、マイナンバーカードと健康保険証の紐付け数は7,627万2,065件で、保有枚数に占める割合は8割を超えています4)。詳しくは後述しますが、スマートフォンやコンビニエンスストアなどで簡単に紐付けることができます。なお、現時点でマイナンバーカードと保険証を紐付けたとしても、最長2025年12月1日までは現行の健康保険証も利用可能です。

マイナンバーカードの取得と同様、マイナンバーカードと保険証を紐付けるかどうかはあくまでも任意です。この方針は、現行の健康保険証の廃止後も変わりません。

そもそもマイナンバーカードとは?

マイナンバーカードとは、マイナンバー(※)が記載された顔写真付きのカードのことです。12桁の個人番号のほかに、氏名、住所、生年月日、性別などが記載されています。

マイナンバーカードは、本人確認書類として利用できるほか、コンビニで公的な証明書を取得したり、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」を通じて各種行政手続きを申請したりと、様々な行政サービスにも利用できます。また、2025年3月24日からは運転免許証と一体化させた「マイナ免許証」の運用が開始されるなど、マイナンバーカードの活用が進んでいます5)

マイナンバーカードの取得はあくまでも任意ですが、マイナポイント付与による普及促進の効果もあり、2024年10月30日現在、全国の保有枚数は9,388万977枚に達し、人口に対する保有率は7割以上となっています4)

※:2016年に日本国内で導入された国民識別番号制度。日本の住民票を持つ全住民に付番される12桁の番号のことで、番号正式名称は「個人番号制度」といいます。

マイナンバーカードの保険証の使い方

マイナンバーカードの保険証は、現行の健康保険証と同じように、医療機関や薬局の窓口で利用することができます。マイナンバーカードの保険証を利用することで受付が自動化されます。

マイナンバーカードの保険証を利用できる場所

マイナンバーカードの保険証は、顔認証付きカードリーダーなどのシステムを導入している医療機関・薬局で利用できます。受付可能な医療機関・薬局には、「マイナ受付」のステッカーやポスターが貼ってあります。かかりつけの医療機関・薬局に以下のステッカーやポスターが貼ってないか確認してみましょう。

画像1: 出典:厚生労働省ホームページ

出典:厚生労働省ホームページ

画像2: 出典:厚生労働省ホームページ

出典:厚生労働省ホームページ

また、厚生労働省のウェブサイトに、マイナンバーカードの保険証を利用できる医療機関・薬局のリストや、利用可能な施設を検索できるサイトのリンクも掲載されています6)

マイナンバーカードの保険証で受付する方法

マイナンバーカードの保険証を医療機関や薬局で利用する場合は、受付時に顔認証付きのカードリーダーを使います

顔認証付きカードリーダーの使い方は以下のとおりです7)

1.マイナンバーカードをカードリーダーに置く
来院後、受付に置いてあるカードリーダーにマイナンバーカードの保険証を置きます。

2.本人確認方法を選択する
本人確認の方法を「顔認証」もしくは「暗証番号」から選択します。

3.顔の認証、または暗証番号を入力する
顔認証を選択した場合、カードの顔写真を機器が確認します。マスクやメガネ、帽子を着けていても顔認証が可能です。暗証番号を選択した場合は、マイナンバーカードの数字4桁の暗証番号を入力します。

4.過去の診療・薬剤情報や特定健診情報などの提供の可否を選択する
過去の健康医療情報の提供に同意することで、医師や薬剤師が過去の健康医療情報を確認できるようになります。

5.受付完了

なお、以前は高額療養費制度を利用する場合、4のあとに表示される限度額情報(高額療養費制度に基づく患者負担上限額に関する情報)の提供の可否を選択する画面で「提供する」を選ぶ必要がありました。しかし、2024年10月7日より、限度額の情報に関する同意の入力は不要となりました1)8)

マイナンバーカードの保険証を利用するメリット

画像: 画像:iStock.com/tomoyamurakami

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マイナンバーカードの保険証を利用すると、以下のようなメリットがあります。

過去の診療情報などが自動で連携される

マイナンバーカードの保険証を利用すると、患者本人の同意を得た上で、医療機関などが患者の診療情報や薬剤情報などを閲覧することができます9)。このため、初めての病院でも過去の受診歴などが正確に伝わり、適切な診療や薬の処方が受けられます。救急や災害時の医療対応に役立つことも期待されます。

高額療養費の「限度額適用認定証」が不要になる

健康保険には、医療費の自己負担が高額になった場合、限度額以上が払い戻される「高額療養費制度」があります。

これまでは、高額療養費制度を利用する場合、事前に「限度額適用認定証」を取得しておくか、いったん全額を支払って後日払い戻しを受けるかのどちらかでした。

しかし、マイナンバーカードの保険証を利用すると、「限度額適用認定証」がなくても、限度額以上の支払いがその場で不要になります9)

高額療養費について詳しくは、以下の記事よりご覧ください。

【関連記事】高額療養費制度について、詳細はコチラ

マイナポータルから医療情報を確認できる

マイナポータルの「わたしの情報」で、自分の診療・薬剤・医療費・健診情報を確認することができます。自分が確認したい情報の内容、対象日を指定すると、その情報が一覧となって表示され、ダウンロードして印刷することもできます。

薬剤情報については、そのままお薬手帳のように利用することもできますし、電子版お薬手帳に取り込むことも可能です。ただし、診療・薬剤情報については2021年9月以降の5年分、健診情報については2020年度以降の直近5回分しか参照できないことに注意が必要です10)

確定申告の医療費控除手続きが簡単になる

確定申告で医療費控除を申請するためには、1年分の領収書を管理しなければならず、手間がかかります。医療費の計算や申告書への記載が面倒に感じる人も多いでしょう。

マイナンバーカードと保険証を紐付けておけば、医療費の情報がマイナポータルに自動的に記録されます。そして、確定申告サイト「e-Tax」に情報が連携され、医療費の計算が自動化されるため、オンラインで確定申告を完結することができます9)

ただし、保険適用外の費用(はり・きゅう等の施術費用や整骨院・接骨院の柔道整復療養費など)など、一部マイナポータルに反映されない医療費もあります。該当する医療費がある場合は注意しましょう。

【関連記事】 医療費控除について、詳細はコチラ紹介

健康保険証の切り替えが短縮される

2024年12月2日以降、新規の健康保険証の発行は行われません。そのため、マイナンバーカードと健康保険証を紐付けしない場合は、転職などで加入している健康保険が変わると「資格確認書」を発行する必要があります。資格確認書は、新たに加入した医療保険者から自動的に送られる場合もありますが、原則的に申請にもとづいて発行されます11)。公的医療保険が利用できない期間を作らないためにも、加入と同時に発行申請しておく方が安心でしょう。

一方、マイナンバーカードの保険証の場合、新しい医療保険者での加入手続きが済めば、すぐに利用できます。マイナンバーカード側での変更手続きは必要ありません。また、国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している場合は、定期的な健康保険証の更新も不要になります。

ただし、健康保険を切り替える際には、医療保険者への手続きは従来どおり必要ですのでご注意ください。

【関連記事】転職時のマイナンバーカードの保険証の手続きについて、詳細はコチラ

マイナンバーカードの保険証を利用するデメリット

画像: 画像:iStock.com/78image

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マイナンバーカードの保険証を利用するデメリットについても、確認しておきましょう。

電子証明書の有効期限が切れると、保険証の利用ができない

マイナンバーカードに書き込まれた電子証明書には、5年の有効期限があります。この有効期限が切れると、健康保険証としての利用もできなくなるので注意が必要です。

電子証明書の有効期限は、マイナンバーカードの表面に記載されています。有効期限の2~3カ月前に、お住まいの市区町村から有効期限通知書が送付されてきますので、忘れずに更新手続きするようにしましょう。手続きは、市区町村の窓口へ出向く必要があります。

電子証明書の更新手続後、マイナンバーカードと健康保険証を再度紐付ける手続きは必要ありません。

なお、マイナンバーカード自体の有効期限は10年(未成年者は5年)です。有効期限の2〜3カ月前に有効期限通知書が届きますので、必ず更新するようにしましょう。

システムの不具合が発生した場合、利用できないことがある

マイナンバーカードの保険証はオンラインシステムで管理しているため、通信トラブルなどの不具合が生じた場合に、利用することができません。停電などで電気が使えない場合も同様です。

マイナンバーカードが読み取れなかったり、顔認証や暗証番号での本人確認がうまくいかなかったりした場合、以下の方法で受診することができます。

【マイナンバーカードが読み取れない場合の対処法12)13)

  • マイナンバーカードの保険証+マイナポータルの資格情報画面を提示する(スマートフォン)
  • マイナンバーカードの保険証+「資格情報のお知らせ」を提示する
  • マイナンバーカードの保険証+「被保険者資格申立書」に記入する

マイナポータルの資格情報画面は、スマートフォンにインストールしたマイナポータルのアプリにログインすれば確認できます。この際、利用者証明用電子証明書のパスワードが必要になります。

「資格情報のお知らせ」は、加入している医療保険者から届きます。ただし、「資格情報のお知らせ」だけでは受診できません。必ずマイナンバーカードの保険証と一緒に提示する必要があります。

「被保険者資格申立書」は、医療機関の窓口に用意されています。氏名や生年月日、加入している医療保険者などの必要事項を記入し、窓口に提出すれば受診できます。

マイナンバーカードを保険証として利用する場合、情報漏洩のリスクはある?

マイナンバーカードを健康保険証として利用する場合、多くの人が不安に思っているのは個人情報の漏洩ではないでしょうか。

医療機関や薬局での受付は顔認証付きカードリーダーを利用して自動で行われるため、窓口にマイナンバーカードを預ける必要はなく、マイナンバーカードに記載のマイナンバーが見られることはありません。仮にマイナンバーが他人に見られたり漏れたりしたとしても、マイナンバーだけで個人情報を引き出すことはできません。

また、本人が情報提供に同意すれば、医療機関・薬局に診療情報や薬剤情報が開示されますが、それ以外の情報を見られることはありません。

注意が必要なのは、マイナンバーカードを紛失した場合です。マイナンバーカードの数字4桁の暗証番号を知られてしまうと、マイナポータルにログインし、個人情報を閲覧されてしまうリスクがあります。

マイナンバーカードを紛失した場合は、直ちに利用停止の連絡をしましょう。マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)で、一時利用停止を24時間365日受け付けています2)

マイナンバーカードと保険証を紐付ける方法

画像: 画像:iStock.com/kaorinne

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マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、マイナンバーカードと保険証を紐付ける必要があります。ここからは、マイナンバーカードと保険証を紐付ける方法について紹介します。

マイナンバーカードと保険証を紐付ける方法3つ

医療機関や薬局の窓口に設置されている顔認証付きカードリーダーでも手続きが可能ですが、スムーズな受診のためにも、あらかじめ紐付けしておくことをおすすめします。

マイナンバーカードと保険証を紐付ける方法は、以下の3つです。

1.スマートフォン14)

①スマートフォンに「マイナポータルアプリ」をインストールする
②アプリを起動後、「マイナンバーカードが健康保険証として利用できます」の画面から「利用を申し込む」をタップし、申し込みページを開く
③「マイナポータル利用規約」を確認し、「同意して次へ進む」をタップ
④「保険証等利用登録」の画面で「申し込む」をタップ
⑤数字4桁の暗証番号を入力し、スマートフォンでマイナンバーカードを読み込む
⑥申込完了

2.パソコン14) 
※ICカードリーダーが必要です

①パソコンに「マイナポータルアプリ」をインストールする
②マイナポータルの健康保険証利用ページにアクセスし、「利用を申し込む」をクリック
③「マイナポータル利用規約」を確認し、「同意して次へ進む」をクリック
④ICカードリーダーをパソコンに接続し、マイナンバーカードをセットしたあと、「申し込む」をクリック
⑤数字4桁の暗証番号を入力する
⑥申込完了

3. セブン銀行ATM15)

①ATM画面の「各種お手続き」を押す
②「健康保険証利用の申込み」を押す
③画面の案内に従って操作する ※マイナンバーカード、数字4桁の暗証番号が必要
④申込完了

マイナンバーカードと保険証の紐付けができているか確認する方法

マイナンバーカードと保険証が紐付けできているかどうかは、マイナポータルにログインし、トップ画面で確認できます。健康保険証の紐付けが完了した場合は、「登録状況の確認」の欄にある確認ボタンを押すと、健康保険証としての登録状況に「登録済」と表示されます。

登録が完了できていない場合は、「登録状況が確認できませんでした」と表示されます。この場合は、マイナンバーカードを保険証として利用することができません。理由としては、加入している健康保険の医療保険者側が保険資格情報をシステムに登録していないなどが考えられます16)。国民健康保険の場合は市区町村の担当窓口へ、社会保険の場合は加入している医療保険者へ問い合わせて、データの登録状況を確認してもらいましょう。

マイナンバーカードと保険証の紐付けを解除する方法

2024年10月、厚生労働省はマイナンバーカードと健康保険証の紐付けの解除申請の受付を開始すると発表しました17)。これまでは、一度紐付けを行うと、基本的にはそれを解除することはできませんでした。

解除申請は、加入している医療保険者が窓口となります。解除申請の受付開始時期や申請方法は医療保険者によって異なりますので、詳細は各医療保険者にご確認ください。

マイナンバーカードと保険証を紐付ける場合によくある質問

画像: 画像:iStock.com/SeiyaTabuchi

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最後に、マイナンバーカードと保険証を紐付ける場合のよくある質問について解説します。

Q.マイナンバーカードを紛失すると、再発行まで時間がかかる?

マイナンバーカードを紛失すると、お住まいの市区町村での再発行の手続きが必要です。これまで、再発行までは1~2カ月程度かかっていましたが、2024年12月からは大幅に短縮され、最短5日程度で手元に届くようになりました2)

なお、マイナンバーカードを紛失して手元にない時に、医療機関を受診したい場合は「資格確認書」が必要です。加入している医療保険者に「資格確認書」の交付申請をするようにしましょう18)

Q.マイナンバーカードと保険証を紐付けしないとどうなる?

マイナンバーカードと保険証を紐付けるかどうかは、あくまでも任意です。そもそもマイナンバーカードを取得するかどうかも、任意です。ただし、前述のとおり、2024年12月2日以降は現行の健康保険証が廃止され、マイナンバーカードの保険証に移行します。

現行の健康保険証の廃止後は、マイナンバーカードを保有していない人や、健康保険証との紐付けを行っていない人に対しては、「資格確認書」が発行されます2)。これにより保険診療を受けることができます。

Q.マイナンバーカードと保険証を紐付けすると現行の健康保険証はどうなる?

マイナンバーカードと保険証を紐付けしたあとも、当面の間、現行の健康保険証は利用可能です。ただし、前述のとおり、現行の健康保険証は最長2025年12月1日までの利用となることには注意が必要です。

【関連記事】社会保険の場合のマイナンバーカードの保険証について、詳細はコチラ

Q.健康保険が切り替わったが、マイナンバーカードの保険証の情報が更新されない

転職などで加入する健康保険が切り替わった場合、切り替えのための医療保険者への手続きを済ませれば、マイナンバーカードの保険証の情報は自動的に更新されます。情報が更新されているかどうかは、マイナポータルの健康保険証のページで確認できます。

情報が更新されていない場合は、①新しく加入した健康保険の医療保険者側で資格情報の登録が完了していない、②前に加入していた健康保険の医療保険者側で資格情報の更新(喪失処理)が完了していない、のいずれかが考えられます。いずれにしても該当の医療保険者に問い合わせてみましょう19)

以下の記事では、転職時のマイナンバーカードの保険証の取り扱いなどについて、詳しく解説しています。併せてご覧ください。

【関連記事】転職時のマイナンバーカードの保険証の手続きについて、詳細はコチラ

Q.マイナンバーカードの保険証に有効期限はある?

マイナンバーカードの保険証には有効期限はありません。ただし、マイナンバーカード自体の有効期限(10年。未成年者は5年)が切れた場合は健康保険証として利用できなくなります。また、マイナンバーカードの保険証利用に必要な「電子証明書」には、5年の有効期限があり、この有効期限が切れると、健康保険証としての利用もできなくなります。

Q.「資格確認書」に有効期限はある?

マイナンバーカードを持っていない場合などに発行される「資格確認書」には有効期限があります。最長5年以内で各医療保険者が設定します(更新あり)20)

マイナンバーカードの保険証のデメリットは、有効期限や紛失に注意しなければならないこと

マイナンバーカードと保険証の紐付けは比較的簡単にできます。マイナンバーカードの保険証を利用すると、過去の診療情報が医師に正確に伝わる、高額療養費の限度額適用認定証が不要になるなどのメリットがありますが、一方でマイナンバーカードの更新の手間や紛失などのリスクもあります。マイナンバーカードの保険証の取り扱いについては十分に注意しましょう。

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