年金や退職金だけに頼らず、自分で老後資金を用意することが常識となりつつある近年。具体的にどれくらいの金額があれば安心なのか、気になっている人は多いでしょう。

そこでこの記事では、ファイナンシャルプランナーの頼藤太希さん監修のもと、夫婦が年金以外に貯めておくべき老後資金の目安を紹介します。共働き、片方が専業主婦(夫)など、夫婦の働き方によって異なる老後資金の効率的な貯め方もアドバイスしますので併せて確認してみてください。

この記事の監修者

画像: 【2023年最新】夫婦の老後資金はいくらあれば安心?目安と内訳を徹底解説

頼藤太希(よりふじ たいき)

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。月400万PV超のWebメディア『Mocha』や登録者数1万人超のYouTube『Money&YouTV』を運営。『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書累計120 万部超。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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夫婦が年金以外で用意すべき老後資金の目安は816万円以上

画像: 画像:iStock.com/kazumaseki

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夫婦が年金以外に用意しておくべき、老後資金の目安について考えていきましょう。なお、この記事では「老後」の期間を、年金を受給できる65〜95歳の30年間で試算しています。

まずは、夫婦でもらえる年金額を確認しよう

老後資金のベースになるのは、原則として65歳以上から受給することになる公的年金(国民年金と厚生年金)です。夫婦の場合は、妻と夫の働き方によって、もらえる年金額が変わります。そこで、それぞれの状況にあわせて年金額を試算しました。

パターン①夫婦共働きの場合

夫婦の両方が会社員として働いていた場合には、2人とも厚生年金に加入していたことになります。厚生年金の年金額は収入や加入期間によって変わるため、ここでは平均額でシミュレーションします。厚生労働省が公表している「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」1)によれば、厚生年金に加入していた人が受給できる年金(国民年金+厚生年金)の平均は、男性が月額16万3,380円、女性が月額10万4,686円です。つまり、夫婦共働きの場合にもらえる年金の合計額は、毎月26万8,066円と考えることができます。

この金額を65〜95歳の30年間受け取ったとすると、年金総額は以下の計算式で求めることができます。

26万8,066円×12カ月×30年
=9,650万3,760円

このように夫婦共働きの場合は、65〜95歳の間に約9,650万円の年金をもらえる計算になります。

パターン②夫が会社員、妻が専業主婦の場合

夫が会社員、妻が専業主婦の場合は、夫が厚生年金に加入、妻は国民年金にのみ加入という状況になります。前述したように、厚生年金に加入していた男性が受給できる年金(国民年金+厚生年金)の平均は月額16万3,380円です。一方、専業主婦である妻は、国民年金の保険料を40年間支払い、満額受給となった場合の月額は6万6,250円(※1)です。つまり、夫が会社員で妻が専業主婦の場合にもらえる年金の合計額は毎月22万9,630円と考えることができます。

この金額を65〜95歳の30年間受け取ったとすると、年金総額は以下の計算式で求めることができます。

22万9,630円×12カ月×30年
=8,266万6,800円

このように夫が会社員、妻が専業主婦の場合は、65〜95歳の間に約8,266万円の年金をもらえる計算になります。

※1:2023年度の年金受給額(年間79万5,000円)とした場合の月額

パターン③フリーランス、個人事業主の場合

フリーランスや個人事業主の場合には、夫婦ともに国民年金に加入していることになります。そのため、この場合はどちらかが専業主婦(夫)でも、もらえる年金額は変わりません。国民年金を満額受給した場合の月額は6万6,250円なので、夫婦でもらえる年金の合計額は毎月13万2,500円となります。

この金額を65〜95歳の30年間受け取ったとすると、年金総額は以下の計算式で求めることができます。

13万2,500円×12カ月×30年
=4,770万円

このようにフリーランス、個人事業主の場合は、65〜95歳の間に4,770万円の年金をもらえる計算になります。

夫婦の老後資金の内訳は?

では、公的年金だけで老後資金は安心といえるのでしょうか。そこで参考になるのが、総務省が公表しているアンケート調査「家計調査報告」2)です。

〈図〉夫婦高齢者無職世帯の家計収支(2022年)

画像: 夫婦の老後資金の内訳は?

※:夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯の場合

2022年の「家計調査報告」を見ると、高齢夫婦無職世帯の公的年金を含む実収入の平均は月額24万6,237円です。対して、支出の合計(消費支出と非消費支出)は月額26万8,508円で、年金だけでは毎月2万2,270円が不足することになります。

老後を65〜95歳とした場合には、毎月2万2,270円の赤字が30年間続くわけですから、計算式は以下のようになります。

2万2,270円×12カ月×30年
=801万7,200円

このように高齢夫婦無職世帯が30年間、2022年の「家計調査報告」における「平均的」な生活を送るためには、約800万円の老後資金が必要と考えることができます。

ただし、この金額はあくまでも平均値に過ぎません。特に生活費の根拠となる「家計調査報告」は、調査対象に高収入(高支出)な世帯が含まれており、平均値が高くなっている傾向があるからです。また、ライフスタイルは人それぞれなので、暮らし方によっては、「これでも足りない」、または「こんなに必要ない」ということもあります。

一方、実収入のベースとなる公的年金については、前述したように夫婦共働きの場合(2人とも厚生年金)と個人事業主の場合(2人とも国民年金)とでは、95歳までに受給できる金額に5,000万円程度の差が出ます。共働き以外の夫婦が「平均的」な生活を送るためには、約800万円の貯えでは不足する可能性が高いと考えておくべきかもしれません。

持ち家か賃貸かによっても必要な老後資金は変わる

加えて、老後の住居が持ち家か賃貸かによっても、必要な老後資金は大きく変わってきます。賃貸アパートや賃貸マンションなどに住み続けるのであれば、老後も家賃や共益費を支払っていかなければならないからです。

一方、住宅ローンを組んで持ち家を購入した場合は、老後生活が始まるまでに完済できれば、その後の住居費は抑えられます。しかし老後もローン返済が続くのであれば、返済負担が家計を圧迫するかもしれません。老後生活を迎える前に一括返済することで、返済負担を抑えることができるでしょう。

ローンの返済が終わったとしても、持ち家の場合は固定資産税を毎年支払わなければなりません。地域によっては、都市計画税もかかります。またマンションであれば、管理費・修繕積立金、駐車場代や駐輪場代(契約している場合のみ)もかかります。

このように、老後の住環境も考慮しながら必要な老後資金を考えるとよいでしょう。

マンションの修繕積立金については、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】修繕積立金の相場や将来の値上がりリスクについて詳しく解説した記事はコチラ

今回の試算結果はあくまでも目安と考えて、この金額をベースに自分のライフスタイルにあった老後資金を考えてみましょう。

なお、老後に必要な生活費の内訳については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

【関連記事】老後の支出の内訳は? 老後資金の平均額を解説した記事はコチラ

介護や医療費、施設入居も!特別な支出にも備えよう

画像1: 画像:iStock.com/takasuu

画像:iStock.com/takasuu

共働き夫婦の場合、年金以外に用意すべき老後資金の目安を約800万円と考えるなら、貯蓄のハードルは意外と低いと感じる人もいるでしょう。確かに生活費だけを考えれば、この金額でもよいかもしれません。しかし、ここで注意してほしいのが生活費以外の出費です。たとえば「家計調査報告」の支出には介護にかかる費用が含まれていません。また、住居が持ち家か賃貸かによっても、必要な老後資金は変わってきます。そこで、生活費を除く老後の主な出費についても、目安をまとめてみました。

介護に必要な費用は?

子どもがいない人の場合はもちろん、子どもがいる場合でも介護の費用は自分たちで用意しておきたいと考える人は多いでしょう。つまり「平均的」な生活を送りつつ、「もしも」に備えるためには、プラスアルファの貯えが必要となるわけです。

安心できる老後資金の目安として、介護に備える費用を試算してみましょう。

生命保険文化センターが公表した「生命保険に関する全国実態調査(2021年度)」3)によれば、介護費用の平均月額は8万3,000円となっています。

〈図〉介護費用の平均月額

画像1: 介護に必要な費用は?

また同調査によれば、介護が必要な期間は平均で61.1カ月(約5年1カ月)です。

〈図〉介護期間の平均

画像2: 介護に必要な費用は?

介護費用の平均月額と介護が必要な期間を掛け合わせると、507万1,300円になります。

さらに、住宅改修や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計額は同調査によると平均74万円です。これを加えると1人あたり約580万円の備えが必要になると考えることができます。

つまり、生活費に加えて介護の「もしも」に備える資金まで用意するなら、共働き夫婦の場合は約1,962万円が必要ということになります。

(約507万1,300円+約74万円)×2
=約1,162万円

施設入居に必要な費用は?

病気や認知症などを理由に、施設へ入居(入所)するケースもあります。また元気であっても、老後の住まいとして施設の入居を検討しているという人もいるのではないでしょうか。

施設に入居した場合、「月額費用」がかかります。各施設の相場は以下です。

〈表〉老人ホームの月額費用の相場4)5)6)

施設の種類 月額費用の相場
介護付き有料老人ホーム16万8,000円~35万4,000円
住宅型有料老人ホーム10万円~24万6,000円
サービス付き高齢者向け住宅12万5,000円~23万5,000円
介護型ケアハウス9万円~15万円
特別養護老人ホーム7万501円~11万6,065円

夫婦で施設へ入居するなら、上記の2倍の資金が必要となります。また民間施設の場合は、月額費用のほかに「入居一時金(保証金)」が必要になるため、まとまったお金を用意しなければなりません。

たとえば、月額費用が手頃で入居一時金が必要ない特別養護老人ホームに10年間入居するとします。その場合にかかる費用の総額は、1人あたり約846万円です。夫婦だと約1,692万円が必要になります。入居期間や施設のサービスによっても変動しますが、将来的に施設への入居を検討しているのであれば、老後資金として準備しておくのがよいでしょう。

老後資金、みんないくら貯めている?

画像: 画像:iStock.com/serggn

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必要な老後資金の目安がわかったところで、つぎに気になるのが、実際にほかの人がどれだけの老後資金を貯めているかでしょう。

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査2022年(二人以上世帯調査)」7)によれば、60代夫婦(世帯)の金融資産保有額の平均値は1,819万円となります。

この数値は平均値ですから、資産保有額がかなり高い人も含まれています。実態に近い金額の目安を把握したいなら、中央値のほうが適していると考えられます。

中央値を参照すると、60代(世帯)の金融資産保有額は700万円となっています。つまり、多くの世帯は必要な老後資金が足りていないということになります。

この結果をどう考えるかは人によって異なるでしょう。しかし、老後の不安をなるべく少なくしておきたいなら、先ほど試算した1,962万円を目安に、老後資金を準備するためのプランを立てることをおすすめします。

老後資金はどうやって準備する?活用したい制度6つ

老後資金を効率的に準備するために活用したいのが、公的年金に上乗せの給付を保障する「私的年金」制度です。さらに投資も行えば、より多くの資金を貯めることができるでしょう。以下に、代表的な私的年金と、老後資金の形成に役立つ投資手段を紹介します。

1.企業年金

企業年金とは、企業が独自に設けている私的年金制度です。企業年金には「確定給付企業年金」と「確定拠出年金」があります。前者は加入時に加入者が将来受給できる年金額が決まっていて、後者は加入者ごとに拠出された掛金を加入者自らが運用し、その運用結果に基づいて給付額が決定されます。近年は確定拠出年金を導入する企業が増えています。なお、掛金や費用は企業が負担します。

2.国民年金基金

国民年金基金とは、国民年金にプラスして加入できる私的年金制度です。

会社員や公務員は厚生年金に加入しているため、老後に多くの年金を受給できます。しかし、フリーランスや個人事業主の場合は厚生年金に加入できないため、将来受給できる公的年金は国民年金しかありません。

フリーランスや個人事業主の人は、国民年金基金に加入しておけば、厚生年金とほぼ変わらない年金額を受け取ることができます。なお、掛金は全額、社会保険料控除の対象ですので、税金の負担を減らしながら将来に備えることができます。

3.iDeCo

iDeCoとは、自分で資産運用を行い、掛金と運用益を60歳以降に年金として受給できる私的年金制度です。年金制度でありながら、自身の運用次第で年金額を増やせる可能性がある点は魅力的でしょう。

最大のメリットは、iDeCoは公的年金と同じで公的年金等控除を利用できることです。公的年金等排除とは、本来かかるはずの公的年金に対しての税金を排除する制度になります。このような制度が適用されることもあり、iDeCoは効率的に老後資金を増やすのにピッタリといえます。ただし、原則60歳までは資産の引き出しができないので注意が必要です。

4.個人年金保険

個人年金保険とは、民間の保険会社が販売している金融商品の1つです。契約時に年金を受給する年齢を決めて、受給までの期間で保険料を支払います。

受給年齢になると、あらかじめ決めた期間中、年金を毎月受給できるしくみです。タイプによっては、受給期間中に本人が死亡した場合、残りの年金を遺族が受給することもできます。

個人年金保険について以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】個人年金保険とは?しくみやメリット・デメリットについて、詳しくはコチラ

5.小規模企業共済

小規模企業共済は、フリーランスや個人事業主の退職金制度ともいわれる、独立行政法人中小企業基盤整備機構が提供する共済制度です。

毎月1,000円から7万円まで500円単位で掛金を自由に選択できるので、収入に応じて無理なく積み立てできる点が特徴となります。また、掛金の全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になる点も、フリーランスや個人事業主の人にとっては大きなメリットといえるでしょう。

デメリットとしては、掛金納付月数20年未満で解約してしまうと、解約手当金が掛金合計額を下回ってしまうことです。20年以上掛け続けられる額で始めるようにしましょう。

6.NISA

老後の収入を少しでも多くしたい人には、投資信託や株式投資をおすすめします。投資信託とは、運用の専門家が自分の代わりに資産を運用してくれる投資方法です。

中でも近年は「つみたてNISA」が注目されています。つみたてNISAは2018年にスタートした少額投資非課税制度で、年間40万円までの投資に対する利益は非課税であることが特徴です。金融庁が定めた基準をクリアした投資先の金融商品のみなので、投資初心者でも安心して利用できるでしょう。

夫婦の老後資金を効率的に貯めるコツ

画像2: 画像:iStock.com/takasuu

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前述したように、老後資金を準備するための手段として私的年金や投資の制度があります。ここでは効率よく老後資金を貯めるために制度を活用するコツを、夫婦の働き方のパターン別で紹介します。

(1)夫婦共働きの場合

夫婦共働きの場合は、老後資金にまわすお金に比較的余裕があります。企業年金や個人年金保険も有効ですが、より積極的に資金を増やしたいのであれば、iDeCoとNISAをあわせて活用するのがおすすめです。特に、掛金が全額所得控除の対象となるiDeCoは、税金の負担軽減にも役立ちます。iDeCoの上限額まで利用し、さらに余裕があれば、NISAの活用も検討しましょう。

(2)夫が会社員、妻が専業主婦の場合

夫が会社員、妻が専業主婦の場合、夫は厚生年金、妻は国民年金のみという形態になります。

この場合には、夫と妻とで活用すべき制度が変わります。理由は、所得税の有無で活用すべき制度が変わるからです。収入があり所得税を支払っている夫の場合は、所得控除の対象となるiDeCoを上限額まで利用し、さらに余裕があればNISAの活用も検討しましょう。

一方、収入がなく所得税を支払っていない妻の場合は、NISA最優先で考えましょう。iDeCoに加入するという手もありますが、所得税・住民税を納めていないと所得控除の効果は得られないので、余裕があればiDeCoも活用というスタンスがよいでしょう。

(3)フリーランス、個人事業主の場合

フリーランスや個人事業主の場合は、夫婦ともに国民年金を受給することになります。厚生年金に比べ、受給額が少ないので、将来に備え、より積極的な対策が必要になるでしょう。

この場合に、最も優先順位が高いのは小規模企業共済と国民年金基金の活用です。どちらも税負担の軽減効果があるほか、小規模企業共済は60歳より早くお金を受け取ることができたり、低金利の貸付制度を利用したりすることもできます。付加年金にも加入することができますが、国民年金基金と付加年金は併用ができません。

運用先を自分で選びたい場合は、国民年金基金ではなくiDeCoという選択になるでしょう。iDeCoと国民年金基金は併用ができますが、掛金は両方合わせて、月額最大6万8,000円です。その上で、余裕があればNISA、個人年金保険も併せて活用するとよいでしょう。

以下の記事でも、老後資金の貯め方のポイントを説明しているので、併せてご覧ください。

【関連記事】今からでも間に合う、貯金の貯め方のポイントについて、詳しくはコチラ

安心できる老後には、リスクをふまえた将来設計が大事

画像: 画像:iStock.com/SeiyaTabuchi

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少子高齢化が進む中、公的年金の支給額は年々引き下げられる傾向にあります。また平均寿命も延びているため、老後を安心して過ごすためには、自分たちである程度の貯えを用意しておく必要があります。とはいえ、ここで紹介した老後資金の目安は、あくまでも現時点での「平均的」な支出をもとに試算した結果に過ぎません。どのような老後を過ごしたいかによって、必要な金額は大きく変わっていくでしょう。

そこで大切なのが、老後のライフプランについて、夫婦で具体的なイメージを持っておくことです。日頃から、自分たちで老後の生活について話し合ったり、専門家のアドバイスを受けたりして、安心できる老後に備えることをおすすめします。

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