何が起こるか分からないのが人生。コロナ禍もあり、自分の“お金”や将来の“貯蓄”に不安を感じた人も多いでしょう。そこで、今こそ学んでおきたいのが「資産運用」です。学び方はいろいろありますが、やはりしっかりと基本を知る意味では、まずは本を読むのが良いでしょう。この記事では資産運用の基礎知識とともに、おすすめの本を紹介します。

【INDEX】

■本を紹介する前に……そもそも資産運用って何?

■資産運用の勉強のために本を読むべき理由

■【資産運用を学ぶ本】「お金」の本質を知る3冊

(1)「お金の整理学」外山滋比古
(2)「いま君に伝えたいお金の話」村上世彰
(3)「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」アンドリュー・O・スミス

■【資産運用を学ぶ本】種類別・資産運用を「実践」する時に読む5冊

(1)【資産運用全般】「本当の自由を手に入れる お金の大学」両@リベ大学長
(2)【資産運用全般】「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」高橋ダン
(3)【投資信託】「1000円から増やす積み立て投資術」頼藤太希、高山一恵
(4)【株式投資】「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った『株』入門」ダイヤモンド・ザイ編集部
(5)【iDeCo・NISA】「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」安藤隆司

■【資産運用を学ぶ本】知識を深めたいと思ったら読む4冊

(1)【株式投資】「株オタクの現役IFAが指南! 本当に儲かる『株』講座」原田茂行
(2)【株式投資】「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」渡辺清二
(3)【株式投資】「たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる! 会計の教室」林總
(4)【資産運用全般】「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」ハワード・マークス

■コロナで先が見えない時代、これからの人生のために今から資産運用の「読書」を

本を紹介する前に……そもそも資産運用って何?

画像: 画像:iStock.com/ SARINYAPINNGAM

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いきなり資産運用の勉強をするといっても、そもそも資産運用とは何なのか、いまいちわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、最初に資産運用の基礎知識に触れていきましょう。

資産運用にはどんなものがある?

「資産運用とは何か?」を簡単にまとめると、自分の資産を増やすためにお金を貯めたり、預金や証券、不動産、その他の資産を売ったり買ったりして、資産の“配分”を調整することです。

資産運用には、以下のような方法があります。

〈表〉資産運用の種類

カテゴリ具体的な手段・方法
投資・株式投資
・債券投資
・投資信託
・不動産投資
・仮想通貨
・FX
・先物取引 など
貯金・普通預金
・定期預金
・財形貯蓄 など
保険・貯蓄型保険
・個人年金保険
・変額保険 など

〈表〉資産運用に関わる公的制度

・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・NISA
・つみたてNISA など

「資産運用」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、“自分の財産を自分で作り上げる”と考えるとどうでしょうか? さほど難しいことを言っているわけではないのがわかると思います。要は、どう資産を増やし・守っていくかを考えればいいのです。

資産運用の種類はいろいろありますが、中でも「株式投資」や「債券投資」などの「証券投資」は資産を増やすのには有効な手段です。

これらは少額から、誰でも始められます。不動産投資などと違って借金をする必要もなく、市場で売買されているものなら不適正な価格で購入してしまうといった心配もありません。

資産形成のための資産運用を考えた時には「投機(短期的な取引で利益を得ようとすること)」的なものよりも、時間をかけて資産を増やしていく「投資」を行っていくことが良いでしょう。

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資産運用を若い時に勉強するメリット

画像: 画像:iStock.com/Nikada

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証券投資(例:株式、投資信託)による資産運用の定番手法として知られているのが「長期投資」と「分散投資」です。この2つの手法は、投資による損失リスクを抑えてゆっくりと資産を増やしていくのに適しています。少しでも若いうちから始めた方がそのメリットを得られる可能性が高くなるのです。

〈表〉「長期投資」と「分散投資」

長期投資金融商品を長期的に保有する手法。証券投資は景気など経済の影響を受けるため1年あたりの値動きは大きくなるが、投資の期間が長くなればなるほど、経済成長に連動したリターンを得られる可能性が高くなる
分散投資幅広い金融商品に分散して投資する手法。投資先となる株や債券、投資信託などの金融商品の値段の動きはそれぞれ異なるため、それらを組み合わせることによって資産全体の値動きが安定する。また投資するタイミングを分けるとさらに価格変動を抑えることができる。

また、変動資産(株や投資信託など)と「積立投資」という手法の組み合わせは大変相性が良く、リスクを抑えながら資産を増やす有効な手段です。

〈表〉「積立投資」とは

積立投資一定額を同じペースで継続的に株式や金、投資信託などにコツコツ投資していく手法。最初は口数が少ないため値動きを気にする必要はない。投資期間が長くなるのでなくならない投資対象を選ぶことがポイント。給与口座からの自動引き落としが望ましい。

上記で述べた「長期投資」と「分散投資」のメリットを享受するためには、「投資信託」という商品で「積立投資」を行うという方法があります。ただし、こういった手段はリスクが小さいかわりに短期間で利益が出にくいという面もあります。だからこそ、若いうちに早く始めて長く続けることが大切なのです。

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20代・30代の若いうちから勉強を始めることのメリットは他にもあります。

資産運用に回せるお金は、収入から支出を差し引いた残りの金額です。社会人になってから長い年月が経つと、一度身についた支出のスタイルを変えるのは容易ではありません。収入がまだ多くない若いうちに、支出のスタイルの一部分として資産運用に回す金額を捻出する癖をつけておくことは重要です。

また、お金の知識を身につけておくことは、社会を生き抜く力をつけることです。例えば、詐欺や怪しい投資話を持ち掛けられても正しい判断が下せれば被害に遭う可能性は低くなりますし、社会へのアンテナを張ることは仕事にも役立つでしょう。

資産運用の勉強のために本を読むべき理由

画像: 画像:iStock.com/:Nutthaseth Vanchaichana

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資産運用を始めるに当たってきちんとした知識をつけるためには「本」で学ぶのが一番おすすめです。

書籍では投資に関して特定のテーマに関する内容を1冊にまとめられているものが数多くあります。知識が欠けた状態で偏った情報や一部の情報だけを読んでしまうことになりにくく、全体像を掴むのに適していると言えるでしょう。

また、書籍は何年も残ることを想定して制作されています。もちろん全ての書籍が完全に信頼できる内容であると言い切れませんが、出版社も時間と手間をかけて、一過性の情報ではなく長く活用できる信頼度の高い情報を載せるようにしています。

雑誌やウェブの記事は、本格的な勉強前の導入、あるいは調べものをするシーン、最新情報の収集には活用しやすいでしょう。ただし、書籍と比べて一過性の情報や流行に合わせた内容が多いこと、全体像ではなく物事の一部分を切り取った内容が都合よく目に入ってきやすい性質であることを把握しておきましょう。

おすすめの本の選び方は、まず書店でパラパラとページをめくり、読んでみたいなと思った本から手をつけてみることです。投資の専門家になるわけではありませんから、高度な解説書から読む必要はありません。自分のレベルや嗜好に合った本を選びましょう。最近は、やさしい文章で書かれた資産運用の本がたくさんありますよ。

その他のおすすめ勉強法

画像: 画像:iStock.com/Razvan

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本を読む以外にも、やっておくと良いことがあります。
まずは、日々の生活の中でアンテナを高く張っておくことです。今流行っていることや、いいなと感じたことに敏感になってください。「お!これはいい」と思った時にそれを作っている会社のホームページを見てみましょう。上場している会社の場合、ほとんどの会社のホームページに「IR」または「投資家情報」という項目があり、会社の経営状態や業界に関する情報が載っています。こういった情報へのアクセスを習慣化することが、資産運用の力をつけることに繋がります。

新聞も重要な情報源です。新聞社ごとの傾向はありますが、社会全体の大きな動きを知ることができますし、自分に興味のない、検索ではたどり着けない情報と出合えるのも新聞の強みです。毎日でなくてもいいので、できるだけ紙面で見たいものです。

画像: 画像:iStock.com/takasuu

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また、FP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(インディペンデント・ファイナンシャル・アドバイザー)に相談するのも、ひとつの方法でしょう。「IFA」とは、金融商品を販売する会社から独立した立場で資産運用をどのように行っていくか提案し、アフターフォローまでを行う人です。

もちろん知識ゼロの段階で相談しても良いですが、まずはある程度書籍などを読んで自分の知識をつけてから、セミナーや相談に行ってみるのが良いでしょう。自分の資産状況や目標に合わせた資産運用のプランを考えるにあたって、書籍などからは得られない情報を得ることができるはずです。

また、お金ってそもそもなんだろう? というところでつまずいてしまった人や、難しい話に挫折してしまいそうな人は、「貨幣博物館」などの博物館に足を運んでみたり、お金をテーマにした映画を見てみたりすると、自分の中でお金への理解がうまく進められるかもしれません。

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【資産運用を学ぶ本】「お金」の本質を知る3冊

それでは、いよいよ資産運用を勉強するための本を紹介していきます。まず必要なのは、お金とは何か、その本質を知ることです。資産運用を始める前に読んでおきたい内容が書かれている本を3冊、紹介します。

【注】「むずかしさ」は星5つで表記しています。星は少ないほどやさしく、多いほど専門的な内容です。

(1)「お金の整理学」

著者:外山滋比古
出版社:小学館新書
むずかしさ:☆

230万部のロングセラーとなった『思考の整理学』の著者である外山滋比古さんの本です。外山さんは95歳になっても株式投資を続けられ、資産運用と向き合い続けた方です。その彼が、現役投資家として「お金の考え方」をまとめています。

こちらは、お金に向き合うことで人生の後半戦をどう面白く生きるか、その思考法を説いています。文章はとても読みやすく、若い方が読んでもワクワクする一冊。投資やお金に対して日本人はネガティブなイメージを持ちがちですが、それを否定し、もっと前向きにお金の話をしようと呼びかけます。

資産運用が人を元気にする。それを心から実感できる一冊です。

(2)「いま君に伝えたいお金の話」

著者:村上世彰
出版社:幻冬舎
むずかしさ:☆

「村上ファンド」などの投資ファンドを運営し、投資家として成功した村上世彰さんの著書です。といっても、内容は投資や資産運用のノウハウが細かく書かれているわけではありません。村上さんが考えるお金の意義や怖さ、付き合い方が、子どもでもわかるような優しく平易な文章で書かれています。

お金をどう自分の味方につけるか、お金とどう向き合っていくか、といった考え方を学ぶことができます。子ども向けではありますが、資産運用について考え始めた若い人にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

(3)「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」

著者:アンドリュー・O・スミス
SBクリエイティブ
むずかしさ:☆☆☆

早いうちから子どもにお金の教育(金融教育)を行うと言われるアメリカ。日本よりも資産運用は普及しており、子どものうちから実際に株を持たせて実践的に教育していく家庭もあるそうです。

そんなアメリカで高校生たちに教えているお金の教育の基礎をまとめたのがこの一冊です。分析している内容は非常に濃く、お金に関する知識やお金の本質を深く学ぶことができます。アメリカ人の著者らしい、独特の表現や言い回しも、楽しく読める要素かもしれません。

【資産運用を学ぶ本】種類別・資産運用を実践する時に読む5冊

お金の本質を知ったら、いよいよ資産運用をはじめてみましょう。資産運用初心者におすすめの「株式投資」「投資信託」「iDeCo」「NISA」の入門編の書籍をそれぞれご紹介します。

(1)【資産運用全般】「本当の自由を手に入れる お金の大学」

著者:両@リベ大学長
出版社:朝日新聞出版
むずかしさ:☆☆

著者は、チャンネル登録者数55万人超えのYouTubeチャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」などの運営者。お金にまつわる本質を発信して人気を博しています。自身も企業の経営者であり、お金に関して熟知している方です。

この著書では、お金を「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の5つに分け、各分野での具体的なノウハウを伝授しています。たとえば「増やす」の項目では、貯蓄を投資に回して資産運用を行う手順が紹介されています。といっても、いきなり実際に投資をするのではなく、まず貯蓄の中でどれだけのお金を投資に回すべきなのか、生活に必要なお金をどれだけ確保すべきか、といったところから説明しています。

1冊まるまる読まなくても、自分がお金に関して何か悩んだとき、ふと手にとってアドバイスを見てみるのもいいでしょう。一家に一冊、辞書的においておくと便利です。

(2)【資産運用全般】「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」

かんき出版
著者:高橋ダン
むずかしさ:☆☆

チャンネル登録者20万人のYouTuberが書いた本。自身も海外でファンドマネージャーをしていた経験を持つ方です。本書では、金融商品だけでなく不動産やコモディティ(金、ビットコイン、原油など)まで含め、幅広く資産運用について書かれているのが特徴です。

他人がどうやってお金持ちになったのかを知ることで、自分がお金持ちになる方法を知ることができると言えます。なにより、どの項目もデータを用いて説明してくれているため、とても説得力があります。お金を増やすための知識が全くない方から投資経験者まで、心構えや投資アドバイスなど、幅広い知識とノウハウを伝授してくれる本です。

(3)【投資信託】「1000円から増やす積み立て投資術」

出版社:standards
著者:頼藤太希、高山一恵
むずかしさ:☆

資産形成段階の投資の基本は長期積立投資。本書は「積立投資」のノウハウに特化した本です。株式投資を始めるといっても、最初は損失を恐れたり、どの株を買えばいいかわからない人も多いはず。その中で、様々な銘柄をパッケージした投資信託の積み立てからスタートするのは、ある意味で一番入りやすい手法です。

この書籍は、その積立投資だけで一冊まとめた本であり、投資信託の積み立てに関しても細かく載っています。近年は、株式投資についての銘柄選びや細かなテクニックを載せた本は数多く出ていますが、一方で積立投資や投資信託がメインの本は少なくなっています。これから資産運用をスタートする方にとっては、そのノウハウが書かれた本書は貴重な一冊だと思います。

(4)【株式投資】「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った『株』入門」

著者:ダイヤモンド・ザイ編集部
出版社:ダイヤモンド社
むずかしさ:☆☆

株式投資を始めようと思っても、どういった手続きで株を買えるのか、そもそもどんな契約が必要なのか、わからないことばかり。そんな株式投資の初心者に必要な実践的な始め方を詳しく書いているのが本書です。「株式投資をやってみよう」という方に向けた、マニュアルや手引き書の位置付けです。

ページの中身はカラフルで見やすいのが特徴的。とても読みやすいので、読んでみると「株式投資って案外簡単にチャレンジできるんだな」と思うはずです。

(5)【iDeCo・NISA】「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる!」

出版社:秀和システム
著者:安東隆司
むずかしさ:☆☆☆

iDeCoは「個人型確定拠出年金」1)といい、老後資金を作るために自分で積み立てて自分で運用するしくみです。“自分で”と言っても、いったん設定したら後は自動引き落としなのでわずらわしさはありません。しかも、毎年積み立てた金額は全額所得から控除されるので、所得税、住民税が安くなります。60歳を過ぎるまで引き出せないのが難点ですが、働く人にとっては税金面のおトク感はとても大きく、ぜひ活用したいものです。

一方NISAは、運用で利益が出た際の譲渡益税が非課税になる制度です。金額に制限はありますが、いつでも引き出すことが可能。若い方はまずこちらを検討すると良いでしょう。

iDeCoやNISAを利用する時、あまり難しく考える必要はないものの、それらについて説明した本は少々とっつきにくいものが多いように思います。こちらの本はしくみやどういうものを選べばよいか書かれた本ですが、比較的読みやすいのが特徴です。

また、本書は2020年に出版されており、最新の制度に準じています。とはいえ、金融制度や税制は頻繁に変わるので、利用する際は金融機関で確認してください。

【資産運用を学ぶ本】知識を深めたいと思ったら読む4冊

資産運用を実践していくと、もっと深い知識を得たいと思うかもしれません。そんな資産運用の世界を探求したい方には、より細かな内容の詰まった本があります。

特に「株式投資」の本は種類も豊富で、様々なテクニックが詰まった良い本が多数出版されています。「株式投資」の本を中心に、より深く資産運用の世界を知ることができる本を紹介します。

(1)【株式投資】「株オタクの現役IFAが指南! 本当に儲かる『株』講座」

出版社:幻冬舎メディアコンサルティング
著者:原田茂行
むずかしさ:☆☆☆

著者の原田茂行さんは、大手証券会社を渡り歩き、現在はIFAとして活躍されている方。顧客の資産1,660万円が12億5,000万円まで増えたという経験を持っています。その彼が持っているテクニックの中で、一般の投資家も参考にできるエッセンスを記しています。

たとえば彼の「足で稼ぐ」という手法。企業の決算説明会や新製品を発表する展示会などに足繁く通い、そこで有益な情報をキャッチするというやり方です。コロナ禍で決算説明会などは入場できないケースもありますが、最近は企業サイトのIR(投資家向け情報)で公開されているケースも。そういった細かな情報をきちんとチェックし、成功につなげる方法が記されています。

(2)【株式投資】「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」

出版社:東洋経済新報社
著者:渡辺清二
むずかしさ:☆☆☆☆

近年ヒットしている本です。タイトルにある通り、買った値段の10倍、あるいは100倍に大きく跳ね上がることを期待できるような銘柄の探し方が書かれています。証券会社で個人投資家に向けたコンサルティングを行い、先述した「会社四季報」を細かく読み込むのが著者のやり方。その自分のノウハウを余すことなく伝えています。

株価が10倍、100倍に跳ね上がる企業は、若く、成長し始めたばかりの企業が多いのです。SNSやスマホアプリなど、いち早く流行を捉えるのは若い世代なので、実は10倍、100倍になる企業を探すのも若い人たちの得意分野なのかもしれません。そういった意味で、20代、30代の若い世代に読んでいただきたい本です。

(番外編)「会社四季報」

出版社:東洋経済新報社

株式投資を行う人たちなら、誰もが知っている一冊。株式を上場(公開)している会社を上場会社と言いますが、日本の上場会社の事業内容や基本的な情報、直近の業績や最近の新製品、企業の動向といったことが一社ごと掲載されています。

1年に4回、四半期ごとに刊行されており、毎回そのデータを見て投資戦略を立てる人も数多くいます。株式投資を始める情報収集のためにおすすめの本といえます。

(3)【株式投資】「たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる! 会計の教室」

出版社:ダイヤモンド社
著者:林總
むずかしさ:☆☆☆☆

株式投資においては企業の分析が重要になりますが、その分析材料として見るのが企業の財務・会計状況です。サラリーマンなどの個人投資家でも、株式投資で億単位の金額を稼ぐ人がいます。そういった人を見ていると、多くの人がこの“会計を読む技術”を持っているのです。

会計を読む力を持っている人は、投資家の中でも一握り。プロでも読める人は決して多くありません。だからこそ、会計を読めると大きなアドバンテージになります。たとえば、良い会社でも不況のあおりを受ければ一時的に株価は下がります。しかし、会計を読めればそれが不況によるもので、会社自体は順調だとわかります。そして、その後上がっていくことを予測しやすくなるのです。

実践的な投資の本の中でも更に踏み込んだ内容なので難しいかもしれませんが、資産運用を実践していく中でさらに深い知識を得たいと考えた時に、この本はおすすめです。

(4)【資産運用全般】「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」

出版社:日本経済新聞出版社
著者:ハワード・マークス
むずかしさ:☆☆☆☆☆

世界最大級の資産運用会社であるオークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者が、成功するための投資哲学をまとめた本です。重要なのは、投資のリスクに対する考え方。資産運用で成功するには、いかにリスクをコントロールできるかが大事であると述べています。

仮に、100の資産を投資で3割儲けて、そのあと3割損して…というパターンを何度か繰り返したとします。同様に、100の資産を1割儲けて、1割損して…というのを同じ回数繰り返したとします。すると、最終的に手元に残る金額が多いのは、1割の方。つまり、上下幅が少なく、下がる時のリスクを抑えた方が投資では大きなお金が残ると言えます。

そういったリスクへの考え方について書かれているのが、この本です。実践的なノウハウよりも思考の仕方について書かれており、資産運用を始めてしばらく経ってから読むのにおすすめです。

コロナで先が見えない時代、これからの人生のために今から資産運用の「読書」を

多くのお客様のアドバイザーとしてお手伝いする中で感じること、それは資産が増えていく方には共通点があるということです。

ひとつは明るく前向きで小さいことにこだわらないこと。またもうひとつは欲張らず淡々と継続すること。前者は性格によるところが大きいかもしれませんが、後者は努力次第でなんとかなります。

繰り返しとなりますが、資産形成段階の資産運用は難しく考える必要はありません。ご紹介した本の中から自分が気になるものを1冊か2冊読んでみたら、ぜひスタートしてみてください。自分の資産を自分で作り、人生を楽しいものにしていきましょう。

この記事の監修者

画像14: 今こそ読みたい資産運用の本12冊。コロナ禍にも負けない知識のつけ方をIFAが解説

岩野 優子(いわの ゆうこ)

日本証券業協会 第一種外務員。日本FP協会 ファイナンシャルプランナー「CFP®」の資格を持つIFA。証券会社での勤務を経て、お客様にとってお金のことならこの人に聞けばいいと思えるような仕事をし続けたい、という思いから独立。現在は、金融機関から独立した立場でアドバイスを行うIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活動している。
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