「週20時間未満なのに、なぜ?」——パートで働く方から寄せられることがある疑問です。制度上の原則と、こうした状況でライフパートナーが実際にどうアドバイスするかを、元吉ライフパートナーが回答します。

ご相談者:Bさん

32歳・パートタイム勤務・女性。週20時間未満で働いているつもりだったが、会社から雇用保険への加入を求められ、疑問に思っている

今回、相談に答えたライフパートナー

画像1: 週20時間未満で働いているのに、雇用保険に加入しなければいけないですか?

元吉 文香

東京海上日動あんしん生命保険、広島支社所属。AFP(日本FP協会認定)。前職は外資系製薬会社の営業職(MR)として勤務。「健康であることの大切さをより多くの人に届けたい」という思いと、長く現役で働けるキャリアを求めて転職。2020年11月入社、現在6年目。子育てをしながら働く女性ライフパートナーとして、働く女性や家族のライフプラン相談を多数担当している。

週15〜18時間しか働いていないのに、会社から雇用保険への加入を求められました

画像2: 週20時間未満で働いているのに、雇用保険に加入しなければいけないですか?

相談者(Bさん):
パートで週15〜18時間ほど働いています。先日、会社から「雇用保険に加入してもらう」と言われました。週20時間未満でも加入しなければいけないのでしょうか?

画像3: 週20時間未満で働いているのに、雇用保険に加入しなければいけないですか?

元吉LP:
Bさんが「言われたけれど、なぜ?」と戸惑うお気持ちは、よくわかります。雇用保険の加入条件については、社会保険の加入条件などと混同されやすいため、誤解されることもあるからです。

まず制度上の原則として、週の所定労働時間が20時間未満の場合、雇用保険への加入はできません。ただし、これだけで「加入は不要」と言ってしまうのは注意が必要です。というのも、Bさんが実際に働いている時間が週15〜18時間でも、雇用契約書に記載されている所定労働時間が20時間以上になっている場合があるからです。

雇用保険の加入判定は「実際の勤務時間」ではなく「雇用契約上の所定労働時間」をもとに判断されるため、まずはご自身の雇用契約書を確認してみるのがよいでしょう。

また、繁忙期だけ20時間を超えるという方も少なくありません。その場合、一時的に多く働く時期があっても、恒常的に週20時間以上でなければ加入対象にはなりません。ただし、これもご自身の感覚だけでなく、契約の内容と実態を合わせて確認することが大切です。

制度的な判断に迷った時は、まず雇用契約の内容を確認し、勤務先の担当部署(人事・総務など)に認識を確かめることが、現実的な対応です。

なお、雇用保険の適用範囲については、週の所定労働時間の要件を現在の「20時間以上」から「10時間以上」に引き下げる方向で議論が進んでいます。制度が変わるとBさんのような働き方も対象になる可能性があるため、今後の動向を確認しておくとよいでしょう。

ライフパートナーからのワンポイントアドバイス

Bさんのように「なぜ加入しないといけないの?」と疑問を持つ方の多くは、扶養の範囲内で働き続けたいという意思をお持ちです。こうしたご相談では、もし加入条件(週20時間以上)を満たせるのであれば、私は保障面も含めて加入を前向きに検討してほしいと考えています。

雇用保険は、失業時に受けられる給付だけではなく、育児休業中の育児休業給付金、介護のために仕事を休んだ時の介護休業給付金など、人生の様々な場面で支えになります。特に、これから育児や親の介護が重なる可能性がある方にとって、雇用保険の有無は大きな差になります。

「扶養の範囲内に抑えたい」という気持ちはよくわかります。ただ、扶養から外れて手取りが減るのではという不安も含め、ご自身や家族のライフプランに合わせて、長期的な目線で入ってくるお金、出ていくお金を見てみると、見え方が変わることもあります。気になる方は、ファイナンシャルプランナーなど、専門家に相談することをおすすめします。

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