「家計を管理するためには、まず何をすべき?」
「家計簿をつけようとしても、長続きしない…」
家計管理に関して、そんな疑問や悩みを抱えている人は少なくないでしょう。でも、将来のために貯蓄をしたいのなら、月々の収支をきちんと把握し、家計を管理することが必要です。

この記事では、ファイナンシャルプランナー・冨士野喜子さんの監修のもと、家計を管理する方法について解説します。家計の管理に役立つツールやスマートフォンのアプリなどのおすすめも紹介します。

この記事の監修者

冨士野 喜子(ふじの よしこ)

ふじのFP事務所代表、ファイナンシャルプランナー。教育出版会社、外資系生命保険会社を経て、2012年にFPとして独立。自身の結婚、妊娠、出産、子育ての経験を活かし、20~30代のライフプランニングを中心に活動。最近はラジオ出演や子ども向けのマネー講座の講師をするなど幅広い年代に向けてお金に関する情報発信を行っている。

ブログ

家計を管理するメリットは?

画像: 画像:iStock.com/SB

画像:iStock.com/SB

家計を管理するには、毎月の収支を把握することが重要です。きちんと家計管理ができれば、4つのメリットを得ることができます。

  • 無駄遣いの削減につながる
  • 貯金がしやすくなる
  • 支払いがスムーズになる
  • 時間の節約になる

毎月の収支を理解していれば、どこで無駄遣いをしているのかがわかりますし、無理なく貯金することが可能になります。カードの引き落とし用や貯金用など、口座を整理し、それぞれの口座に入っている金額をしっかりと把握していれば、日々の支払いがスムーズになります。「カードの引き落とし日なのに、口座にお金が入ってない!」などと、慌ててお金の出し入れをする必要もなくなるので、結果として時間の節約につながります。

【関連記事】家計の見直し、誰に相談すればいい?無料でできる家計相談のメリット

家計の管理、おすすめのやり方は?

画像: 画像:iStock.com/PeopleImages

画像:iStock.com/PeopleImages

これから家計の管理を始めようという人に向けて、具体的な方法を紹介します。以下に4STEPでまとめました。

STEP①ライフプランを考え、貯金の目標額を決める

結婚や子育て、転職といったライフイベント、車や住宅といった大きな買い物には、多くのお金が必要になります。貯金はいざという時に困らないための予防策です。まずは、それぞれのイベントや買い物にどの程度の金額が必要かをきちんと理解して、貯金の目標金額を決めましょう。

STEP②毎月の収支を確認する

無理なく貯金をするためには、まず毎月の収支を把握することが必要です。そのために家計簿をつけてみるのも一手でしょう。1~3カ月ほど家計簿をつければ、毎月、何にどのくらいのお金をかけているのか、理解することができます。

STEP③予算を決める

毎月の生活費を把握したら、つぎに1年間の貯金額を考えます。税金や旅行、大きな買い物など、特別な出費が突発的に発生する可能性があります。「そのうち貯金しよう」と思っていたら、必要な時に必要な分のお金が貯まっていない、という可能性もあります。余裕が出てきたタイミングに多めの金額を貯金用の口座に入金するのが、きちんと目標額を貯めるためのコツです。

続いて、毎月の生活費に無駄遣いがないかを探してみましょう。収入から生活費を引いて残る金額と、削減できる無駄遣いを算出すれば、無理なく貯金できる金額が把握できます。

STEP④支払い方法を整理する

最後に収支の把握をスムーズにするため、支払い方法と口座を整理します。会社で給与振り込み用につくった口座やカード支払い用の口座が複数ある人も少なくないかと思いますが、用途によって整理したほうが収支を把握する手間が減ります。食費や通信費など、支出項目によって、カードやキャッシュレスの支払い方法を分けて使うのも有効です。

ツールを使って、簡単に家計を管理

画像1: 画像:iStock.com/takasuu

画像:iStock.com/takasuu

家計を管理する方法は様々ですが、ツールを使うと収支の可視化が簡単になります。以下でツール別の管理法を解説します。

ポーチ・財布

仕切りがたくさんあるポーチや財布は、現金派の家計管理におすすめです。ひと月の生活費が10万円なら、食費や雑費など、項目別の予算額をそれぞれ仕切りに入れると、いくら使って、いくら残っているかがぱっと見てわかります。

ファイル・封筒

ファイルや封筒を使う場合、2種類の方法があります。ひとつ目は、項目別にファイルや封筒を用意し、レシートをそれぞれに入れることで管理する方法です。もうひとつは、項目別に予算額の現金を入れて、出し入れする方法です。表面に金額を書き入れる表が付いた家計管理用の封筒も販売されています。

家計簿・エクセル

現金よりもキャッシュレス決済やクレジットカードでの支払いが多い場合には、上述の方法よりも家計簿やエクセルを使用したほうが管理は簡単です。エクセルを使う場合には、月別の違いなども見やすくなるのが利点でしょう。

ノートタイプの家計簿について知りたい人は、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】手書き家計簿のおすすめ12選。詳細はコチラ

家計管理に役立つアプリのおすすめは?

画像: 画像:iStock.com/EKIN KIZILKAYA

画像:iStock.com/EKIN KIZILKAYA

家計簿をつけるのが初めての場合は、ノートタイプよりもスマートフォンのアプリのほうが簡単かもしれません。これから家計管理を始めようという人におすすめのアプリを紹介します。

毎日家計簿

写真撮影でレシートを読み取ったり、クレジットカードやデビットカードの支払いを管理したりすることもできます。項目別の予算管理や収支をグラフで見ることもできるので、無駄使い削減にも役立ちます。

料金:無料
対応OS: iOS 11.0 以降 Android7.0以降
開発元:Swallow Works Studio
ダウンロード:App StoreGoogle Play

家計簿 カケイ

予算や残高管理を設定でき、定期的な収入や支払いを登録することができる点が便利です。年、月、週単位で集計ができ、グラフで家計を分析することができます。クレジットカードやキャッシュレス決済にも対応しています。

料金:無料
対応OS:Android4.4以降
開発元:サクラアップス
ダウンロード:Google Play

このほか、キャッシュレス決済のアプリも上限金額や使用する項目を決めて使うと、家計を管理する上で役立つでしょう。無駄遣い防止にも有効です。もっと家計簿アプリについて知りたい人は、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】無料の家計簿アプリおすすめ8選。詳細はコチラ

▼▽あなたは老後いくら必要? 将来の年金額目安もわかるツールはコチラ▼▽
老後資金シミュレーション
老後資金シミュレーション

夫婦の家計管理、どんなやり方がある?

画像2: 画像:iStock.com/takasuu

画像:iStock.com/takasuu

夫婦で家計管理をする場合には、大きく分けて3つのタイプがあります。

①夫婦で別々に家計を管理し、生活費を折半する
②片方が家計を管理し、片方に生活費を渡す
③片方が家計を管理し、片方に小遣いを渡す

①はそれぞれがやりくりし、②と③は得意なほうが家計管理を行うパターンです。いずれの場合もやりくりとは別に、ライフプランや貯蓄、資産運用については2人で決めるのがコツです。

これから夫婦で家計管理を始めようという人は、以下の記事で手順を詳しく紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

【関連記事】夫婦で家計の管理をするコツは? 手順の詳細はコチラ

自分に合った方法で家計を管理しよう

画像3: 画像:iStock.com/takasuu

画像:iStock.com/takasuu

日頃から家計を管理する癖をつければ、収支や将来への備えに悩むことはありません。習慣になるまでは面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば時間の節約にもつながります。封筒やエクセル、アプリなど、自分に合った方法を選んで、家計を管理しましょう。

【関連記事】【人数別】世間の生活費の平均はいくら?理想の内訳も解説

家計管理の方法がわからない…と思ったら、「お金のプロ」に相談してみませんか?

家計を見直し、貯蓄を増やしたいと考えている人は、自分にぴったりの「お金のプロ」に相談してみませんか?

「お金のプロ」とのマッチングサイトでは、あなたの性別や年齢、住んでいるエリア、相談したい事項を選択することで、あなたにぴったりの「お金のプロ」を選ぶことができます。

対面だけでなく、オンラインでの相談も行っているので、ぜひ以下をクリックして詳しい情報を見てみてください。

This article is a sponsored article by
''.