「夫婦で家計を管理するのに最適な方法は?」
「結婚前の家計管理と何が違うの?」
結婚するにあたって家計管理の方法に悩む人や、家計管理がうまくいかずに困っている既婚の人も少なくはないでしょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナー・冨士野喜子さんの監修のもと、夫婦で家計を管理する方法について解説します。これから夫婦での家計管理を始めようという人に向け、手順とコツも説明します。

この記事の監修者

冨士野 喜子(ふじの よしこ)

ふじのFP事務所代表、ファイナンシャルプランナー。教育出版会社、外資系生命保険会社を経て、2012年にFPとして独立。自身の結婚、妊娠、出産、子育ての経験を活かし、20~30代のライフプランニングを中心に活動。最近はラジオ出演や子ども向けのマネー講座の講師をするなど幅広い年代に向けてお金に関する情報発信を行っている。

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家計管理がうまくできない夫婦の特徴

画像: 画像:iStock.com/takasuu

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独身の時はできたのに、夫婦での家計管理はなかなか…という人もいるかもしれません。家計管理がうまくできない夫婦の特徴は以下の3つです。当てはまるかどうか、確認してみましょう。

以下でそれぞれについて、詳しく解説します。

ライフプランが明確でない

家計管理の目的は、基本的に無理なく貯蓄をすることです。「いつまでにいくら、何のためにお金を貯めるのか」という目標が定まっていないと、貯蓄はもちろん、毎月の収支を管理するのも難しいでしょう。

情報共有ができていない

ライフプランだけではなく、日頃の収支についてすり合わせができていないと、家計の管理は難しいものです。収入額を開示せずとも、月々固定で支払っている金額や貯蓄にまわせる金額など、ある程度の情報は共有すべきでしょう。

収入が多く、支出も多い

夫婦共働きで収入が多い場合、家計を管理せずに、支出も多くなる傾向が見られます。当面はそれでも困らないかもしれませんが、子育てやマイホーム購入、老後資金などの資金づくりをするには問題があります。

夫婦の家計を管理する手順とコツ

画像: 画像:iStock.com/Ivan-balvan

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これから夫婦の家計管理を始めようという人のために、手順とコツを解説します。

以下でそれぞれについて説明します。

STEP①貯金の目的と金額を決める

まずは、子育てやマイホーム購入、老後資金など、夫婦でお金を貯める目的と金額を決めましょう。いつまでにいくらを準備するのか、目標を明確にするとおのずと生活費の予算が決まります。

STEP②それぞれが収支を把握する

夫婦の家計を管理するには、双方が収支を把握している必要があります。毎月の生活費を見直し、無駄遣いをしていないか、削れる項目や金額がないかも確認しましょう。

STEP③結婚前の固定費を見直す

通信費や光熱費など、1人分から2人分に変わることで、金額が変動するものはすり合わせる必要があります。また、保険に関しても、独身と既婚では必要な保障が変わるので、内容を見直しましょう。お金のプロに相談したい人は、マッチングサービスを利用するのもおすすめです。

STEP④予算とルールを決める

ライフプランとお互いの収支を照らし合わせ、1年の目標額と毎月の生活費を決めましょう。毎月の生活費については、誰がいくらをどのように支払うのかといったルールを考える必要があります。貯金だけではなく、資産運用をする場合も、誰が何をどのように担当するのか、きちんと話し合っておきたいところです。

STEP⑤決済方法を整理する

毎月の生活費の支払いや貯金をする口座を決めましょう。また、個別に支払っていた項目を2人分まとめて支払うようにする場合、整理と情報共有が必要です。資産運用をする場合は、金融商品とともに誰がいくらをどんな方法で支払うのかを決めましょう。

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タイプ別夫婦の家計管理の特徴

画像: 画像:iStock.com/marchmeena29

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夫婦で家計管理をする場合、大きく分けて3つのタイプがあります。以下でそれぞれについて、メリットとデメリットを解説します。

①はそれぞれがやりくりし、②と③は得意なほうが家計管理を行うパターンです。いずれの場合もやりくりとは別に、ライフプランや貯蓄、資産運用は2人で決めるのがコツです。

①夫婦で別々に家計を管理し、生活費を折半する

夫婦別々にやりくりをする場合、ルールを明確に決めることが重要です。特に金額についてはきちんと決めておかないと、片方だけに不満が生じやすいのがこの方法のデメリットでしょう。ただし、片方が失業するなど、収入に変化が生じた場合には支払い方法の見直しが必要であることを認識しておきましょう。

②片方が家計を管理し、片方に生活費を渡す

そもそも家賃や光熱費など、大きな金額の支払いは片方の名義にまとめている夫婦も少なくないでしょう。そうした夫婦にはこの方法は比較的受け入れやすいかもしれません。ただし、生活費が足りなくなった場合、家計を管理している人が生活費を支払っている人に不足分を渡さず、後者が貯金を切り崩してカバーする、といったケースを聞くことも少なくありません。何が「家計」に含まれ、何が「生活費」なのか、また十分な金額はいくらかをきちんと決める必要があるでしょう。

③片方が家計を管理し、片方に小遣いを渡す

②のケースと同様で、「小遣い」は何を含むのか、きちんと定義した上で金額を決める必要があります。小遣いの金額は決まっていても、クレジットカードは含まれず、カードで小遣いを超える金額を使って揉めるケースもあります。

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夫婦で協力し合い、家計を管理しよう

画像: 画像:iStock.com/busracavus

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夫婦で家計管理をする場合も、まずは双方が自分の収支をきちんと把握することが重要です。独身から既婚へ、1人暮らしから2人暮らしに変わったことで、変更すべき点をきちんと確認することも必要です。その上で、2人のライフプランと貯蓄の目標額を達成するために、協力して家計を管理しましょう。

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