この記事では、ファイナンシャルプランナーの冨士野喜子さん監修のもと、20代で1,000万円以上の貯金がある人の割合や、20代としてはやや高めだと思われる1,000万円という貯金目標額を達成するための貯金方法を解説します。また、貯金をする上でのNG行動も紹介します。自分の貯金方法を見直すきっかけになるので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修者
冨士野 喜子(ふじの よしこ)
ふじのFP事務所代表、ファイナンシャルプランナー。
教育出版会社、外資系生命保険会社を経て、2012年にファイナンシャルプランナーとして独立。自身の結婚、妊娠、出産、子育ての経験を活かし、20~30代のライフプランニングを中心に活動。最近はラジオ出演や子ども向けのマネー講座の講師をするなど幅広い年代に向けてお金に関する情報発信を行っている。
貯金が1,000万円以上ある20代の割合とは?
まずは、貯金1,000万円を達成している人がどれくらいいるのかを紹介します。金融広報中央委員会が2021年に行った「家計の金融行動に関する世論調査」における「単身世帯調査」1)と「二人以上世帯調査」2)によると、20代の金融資産保有額は以下のようになっています。
〈表〉20代の金融資産保有額の割合
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
貯金なし | 39.0% | 37.1% |
100万円未満 | 26.6% | 14.1% |
100~300万円未満 | 15.6% | 20.6% |
300~500万円未満 | 6.0% | 11.8% |
500~700万円未満 | 3.2% | 6.5% |
700~1,000万円未満 | 2.6% | 3.5% |
1,000万円以上 | 2.9% | 3.0% |
貯金が1,000万円以上ある世帯の割合は、単身世帯も二人以上世帯も約3%です。なお、このデータは預貯金を含めたすべての金融資産の金額なので、貯金だけに絞った金額ではもっと割合が少ない可能性も考えられます。
したがって、20代で貯金1,000万円を達成するのはかなりハードルが高いことがわかるでしょう。
20代の平均貯金額や生活費などについて、詳しく知りたい人は下記の記事も併せてご覧ください。
20代で貯金1,000万円を貯めるコツ7選
20代で1,000万円を貯金するのが難しいことがわかりましたが、目標を掲げるのは悪いことではありません。
その高い目標を達成するために、20代で1,000万円を貯金するコツを7つ紹介します。
1度にすべての方法を実践するのではなく、順番に実践したほうが長続きします。それぞれ詳しく解説していきます。
①貯金の目標を明確にする
まずは、なぜ自分が1,000万円を貯金したいかを明確にしましょう。貯金1,000万円を目指す動機は人それぞれです。たとえば、結婚資金や子育て費用などが挙げられます。これらのようなライフイベントに関わる費用は高額になることが考えられます。また、ライフイベント以外にも、老後資金のためという目標もあるでしょう。そのため、目標を決める際にライフプランも併せて考えるのがおすすめです。目先の目標だけでなく、長い人生で達成したい長期的な目標を立てることで、モチベーションも保ちやすくなります。
具体的にライフプランを立てる際は、自分の年収推移の予測や、生活費やライフイベントの支出を計算し、いくらずつ貯めていけるのか、またどのように貯めていくのが最適なのかなど、貯金方法を具体化していきましょう。1,000万円を貯めるのに必要になる計画がイメージしやすくなります。
【関連記事】【FPが解説】貯金なしでも20代ならまだ間に合う!ゼロから始める貯金術について、詳しくはコチラ
②家計簿をつける
慶應義塾パネルデータ設計・解析センターの2018年の「日本家計パネル調査」3)によれば、8割以上の人が家計簿をつけたことがあると回答しています。しかし、定期的に家計簿をつけていると回答した人は、そのうちの3割弱程度にとどまります。
家計簿をつけることは、支出を把握する上で重要です。家計簿をつけてみると、日々の支出に目を向けることができるようになり、自分が意外に無駄な支出をしていることがわかります。無駄な支出を減らせば、それだけ貯金にまわせるので、家計簿をつける習慣を身につけましょう。
このあと紹介する固定費や変動費の削減も、まず家計簿をつけて自分の家計を把握することから始めると、より効果的に行えるでしょう。
【関連記事】FPが教える! 袋分け家計簿のやり方とおすすめグッズとは?
③固定費を下げる
固定費とは、毎月決まって発生する支出を指します。具体的には、家賃や通信費、保険料、水道光熱費などが挙げられます。固定費は節約効果が大きいため、支出を見直す際には最初に確認すべき項目です。
家賃の場合、より安い部屋に引っ越すことで支出を減らせます。引っ越し費用はかかるものの、長期的には得をすることもあるでしょう。
通信費については、現在では格安スマホや格安プランが普及しているので節約しやすい固定費の1つとなっています。
保険料については、加入しているプランに無駄がないか見直しましょう。保障が重複していたり、そもそも不要な保険に加入してしまっているケースもあります。保障額を下げたり、不必要なオプションを外したりすることで、節約につながります。
最後に光熱費は、最近では電力・ガスなどの自由化にともない、契約する会社を自分で自由に選ぶことができます。会社を乗り換えることである程度の節約が可能な場合もありますし、現在の契約プランを見直すことで光熱費が安くなることもあります。
このように、固定費を見直すことで、場合によっては月に数万円程度の節約が可能です。
④変動費を下げる
変動費とは、食費や娯楽費、ファッション費など毎月支出額が変わる費用のことです。変動費は毎月金額が異なるため、どのように節約すればよいかわからない人も多いでしょう。
食費については、外食やコンビニ飯をやめて、できるだけ自炊をしましょう。外食の場合、一食に1,000円以上かかるケースもありますが、自炊であれば数百円で済ませられます。食費を節約する際は、「外食は1カ月に●回まで」などのルールを決めると節約しやすいです。
また、娯楽費やファション費などは、月全体の収入から必要なお金を引いて「余ったお金」をまわすようにしましょう。先に必要な支出分のお金を確保しておくことで、娯楽費やファッション費など我慢できる項目の無駄遣いを減らすことができます。
しかし、変動費の節約のために我慢をしすぎると、生活に支障をきたす可能性もあります。変動費の節約は、無理のない範囲で行うことが大切です。
⑤先取り貯金をする
なかなか貯金ができない人におすすめの方法が、給与が入ったらすぐに一部を貯金専用口座に入金してしまうことです。給与を使う前に一定額を貯金にまわしておけば、その分は確実に貯金できます。
先取り貯金にまわす金額は「●万円」と金額で決めてもよいですが、「収入の●割」と割合で決めるのも有効です。特に、毎年給与が上がっていく職場で働いている人なら、年を重ねるごとに貯蓄のペースを上げられます。貯金1,000万円を達成するには、日々の積み重ねが重要です。
⑥資産運用をする
家計にゆとりができた人におすすめなのが、資産運用です。株式や投資信託などに投資することで、銀行の利息よりも高い利回りを狙えます。「投資=ギャンブル」というイメージを持つ人もいますが、低リスクの商品も多くあります。
特に、新型コロナウイルス感染症の流行以降、将来の備えとして資産運用を始める人が増加しています4)。また、NISAやiDeCoといった少額投資の税制優遇制度を活用すれば、運用益にかかる税金を節約できます。
たとえば、つみたてNISAは、販売手数料がかからないなど、長期の積立・分散に適した基準を金融庁が定めており、その基準を満たした投資信託のみが対象となっています。そのため、初心者でも安心して利用できるでしょう。
資産運用をする時は、一攫千金は狙わず、時間をかけることで複利の力を味方につける意識を持つことが大切です。無理な投資をして損失を出してしまっては、かえって目標から遠ざかってしまいます。
参考資料
⑦副業をする
より早く1,000万円を貯めたいのであれば、副業を始めてみてはいかがでしょうか。支出の削減には限界があり、収入が増えなければ貯蓄のスピードを上げることは難しいためです。
副業のメリットは、生活費は本業の収入でまかなうため、失敗しても家計のダメージが小さいことです。ただし、一般的には本業以外の時間で行うことになるため、体力的に無理のない範囲で行い、本業に支障のないようにしましょう。
注意点として、会社によっては副業を禁止している場合もあるため、副業を始める際には必ず会社の確認をとるようにしましょう。
副業は収入アップだけでなく、自分のキャリアの幅を広げることにも役立ちます。将来の選択肢を広げるためにも、余裕があれば副業に挑戦してみましょう。
20代で貯金1,000万円を達成するための貯金シミュレーション
では、具体的に20代で貯金1,000万円を達成するためには、どのような計画が必要なのか、ここでは30歳までの期間をAさん、Bさんの2パターンでシミュレーションしました。
※このシミュレーションでは、昇給などによる給与額の変更は想定しておりません。
Aさん(23歳・独身)の場合
- 賃貸、一人暮らし
- 正社員
- 手取り月収20万円(手取り年収240万円)、ボーナスなし
- 現在の貯金:0円
23歳で社会人2年目のAさん。就職して1年経っても貯金が0円であることに危機感を抱き、これからのライフイベントに向け一念発起して貯金1,000万円を目指しています。
Aさんが目標を達成するためにまず必要なのは、支出を徹底的に見直し、手取り収入の半分で生活できるように家計改善することです。さらに、副業で貯金のスピードアップを狙うことも必要になります。毎月5万円程度の収入を目標に副業を始めましょう。
副業の収入については、半分程度は自分の娯楽費として使うこととしました。収入が多ければ、自分の使えるお金が多くなるので、モチベーションも上がります。
〈表〉Aさんの支出の見直し前と見直し後の内訳
項目 | 見直し前 | 見直し後 | 見直しのポイント |
---|---|---|---|
家賃 | 2万4,000円(家賃補助あり) | 変更なし | ― |
食費 | 3万円 | 1万3,000円 | 外食などをやめ、自炊に切り替える |
光熱費 | 1万円 | 8,000円 | 契約会社やプランを見直す |
通信費 | 1万2,000円 | 3,000円 | 契約会社やプランを見直す |
交通費 | 1万円 | 変更なし | ― |
交際費 | 3万5,000円 | 2万円 | 不要な誘いは断る |
美容費、被服費 | 2万円 | 1万2,000円 | クーポンやポイントなどを利用する |
雑費 | 1万円 | 変更なし | ― |
娯楽費 | 2万5,000円 | 0円 | 副業の利益から使ってよいお金を捻出する |
合計 | 17万6,000円 | 10万円 | ― |
支出を合計10万円に見直すことで、毎月10万円を貯金していきます。基本的には生活防衛資金と呼ばれる、生活費の3カ月分は貯金としてとっておき、そのあと資産運用始めることが望ましいです。
しかしながらAさんの場合、20代で貯金1,000万円を目指すならば最初から資産運用をしないと間に合わないため、3カ月分の貯金をとっておかずに、毎月10万円をそのまま資産運用するプランとしています。
ここではできるだけリスクを減らすためにも、積立投資で資産運用をしていくと想定します。年利回り5%で運用できたとすると、10年後の元利合計は約800万円となります。
また、副業の収入は半分貯金にまわしましょう。毎月2万5,000円を7年間貯め続けたとすると、合計は210万円になります。
資産運用の金額と合わせると約1,010万円となり、目標を達成できます。
Bさん(25歳・独身)の場合
- 賃貸、一人暮らし
- 正社員
- 手取り月収23万円+ボーナス50万円(手取り年収326万円)
- 現在の貯金:50万円
25歳で社会人4年目、現在の貯金が50万円のBさん。23歳から毎月約2万円ずつ貯金しており、ボーナスはほとんど使ってしまっている状況です。なかなか貯まらないことを不安に思い、結婚や子育て資金のため、そして貯金の意識を高めるためにも、貯金1,000万円を目指しています。
Bさんが目標を達成するためにも、まずは家計の見直しが重要になります。家賃補助がないBさんは、家賃を全額自己負担しなければいけないため、そのほかの支出をかなり節約する必要があります。また、30歳までの期間が5年と短いため、節約・副業・投資の3つを活用しないと、目標達成は難しいでしょう。
社会人4年目となり本業が忙しいことも考えられるため、副業は毎月1万円の収入を得ることを目標に始めましょう。
〈表〉Bさんの支出の見直し前と見直し後の内訳
項目 | 見直し前 | 見直し後 | |
---|---|---|---|
家賃 | 6万円 | 変更なし | ― |
食費 | 2万5,000円 | 1万3,000円 | 外食などをやめ、自炊に切り替える |
光熱費 | 1万2,000円 | 9,000円 | 契約会社やプランを見直す。節水・節電を心がける |
通信費 | 1万円 | 3,000円 | 契約会社やプランを見直す |
交通費 | 1万円 | 変更なし | ― |
交際費 | 3万円 | 2万円 | 不要な誘いは断る |
美容費、被服費 | 3万円 | 1万円 | クーポンやポイントなどを利用する。衝動買いをやめる |
雑費 | 1万5,000円 | 1万円 | クーポンやポイントなどを利用する。衝動買いをやめる |
娯楽費 | 1万8,000円 | 1万円 | 習い事をやめる |
合計 | 21万円 | 14万5,000円 | ― |
毎月8万5,000円を貯金にまわし、ボーナスは丸々貯金する計画とすると、年間で150万円を貯金できます。こちらも基本的には生活費の3カ月分は貯金としてとっておくことが望ましいですが、Bさんの場合も20代で貯金1,000万円を目指すならば、貯金を資産運用していかないと間に合わないでしょう。
そのため年間150万円は、投信積立で運用していくと想定します。年利回り5%で積立投資したとすると、5年後の元利合計は約810万円となります。
また、現在ある50万円の貯金は株式投資の資金とし、1年で投資金額の30%の利益を出すことを目標にしていきます。順調にいくと5年後に約140万円となります。
副業の収入は、毎月1万円を5年間貯め続けたとすると、合計で60万円になります。
資産運用の金額と合わせると約1,010万円となり、目標を達成できます。
20代で1,000万円貯金するのは難易度が高い
Aさん、Bさんのシミュレーションのとおり、20代で1,000万円の貯金を達成するには、節約や副業、そして資産運用を駆使しなければ難しいでしょう。
また、上記では何かがあった時の備えとなる生活防衛資金を考慮していません。貯金が0円の状態で資産運用をすることは、相当のリスクをともなうので、余裕がない場合には20代という期間に固執せず、少し期間を伸ばして1,000万円の貯金を目指していきましょう。
1,000万円を貯める上でのNG行動4選
ここからは、貯金1,000万円を目指す上でのNG行動を4つ紹介します。
上記はいずれも貯金を妨げる行為です。それぞれ詳しく解説していきます。
①見栄のためにお金を使う
ブランド物や車など、生活に必要な水準以上のアイテムを買うことは、貯金1,000万円を目指す上では無駄な支出です。また、会社の飲み会などを断れずに参加してしまい、支出が増える人もいるでしょう。
こうした見栄のためにお金を使うと、お金はなかなか貯まりません。必要以上に高いものや、身の丈に合っていないものは買わないことが大切です。飲み会などの交際費については、あらかじめ予算を設定しておき、それを超えた分の誘いは断るといった工夫をするとよいでしょう。
たまにの贅沢なら問題ありませんが、過度な贅沢は貯金を妨げます。毎月使うお金の上限を決めておくと、使いすぎを防げるのでおすすめです。また、趣味や習い事代も見直してみましょう。お金をかけなくても楽しめることはたくさんあるので、家計と相談しながら自分に合った趣味・習い事を見つけてみてください。
②自動販売機やコンビニを頻繁に利用する
自動販売機やコンビニで、飲み物やお菓子などの嗜好品を頻繁に購入する人は要注意です。こうした買い物は1度の支出が少ないので見過ごしがちですが、積み重なると大きなお金になります。小さな支出を見逃していると、長期的には大きな損をしてしまいます。
日々のちょっとした支出は、少しの工夫で節約可能です。たとえば、飲み物であればマイボトルを持参することで、ペットボトルの飲料代100〜150円程度が浮きます。1日に1本ペットボトル飲料を買っている人の場合、これだけで月に3,000〜4,500円程度を節約できます。
また、お菓子をつい買ってしまう人は、月の初めなどに1カ月分のお菓子を買ってしまいましょう。その中でやりくりする意識を持てば、必要以上の支出を減らせます。健康面からも、お菓子は徐々に食べる量を減らし、最終的にはなくすのが理想です。知らず知らずのうちに身についた「お金を逃がす習慣」に気づき、変えていきましょう。
③お金が残ったら貯金しようと思っている
貯金がなかなかできないと悩む人にありがちなのが、お金が残ったら貯金をしようと思っていることです。収入が高い人であれば、特に何も意識しなくても銀行口座にお金が残っているかもしれません。しかし、平均的な収入の人が20代で1,000万円を貯めるためには、工夫をしなければいけません。
残ったお金を貯金しようと思っていると、「まだお金があるから使ってもいい」と考えてしまいます。そう思っているうちは、ほとんど貯金できないでしょう。お金が残ったら貯金しようと思っている人には、先取り貯金がおすすめです。先取り貯金をすることで、もしお金を使い過ぎてしまっても、毎月一定額を確実に貯金できます。
④リボ払いやキャッシングを利用する
リボ払いやキャッシングを利用すると、高い利息や手数料を払うことになるためできるだけ使わないほうがよいでしょう。リボ払いは毎月の支払額を自分で決められる一方、少額の返済では元金がなかなか減りません。利用残高に対して高い金利がつくため、手数料も割高です。
キャッシングの金利はカード会社によって異なりますが、年率18.0%など高金利であることが多いです。仮に10万円を借りて、1年後に返済する場合、利息として1万8,000円を余計に支払わなければなりません。
リボ払いやキャッシングは借金です。利用者の中には、返済ができず自己破産をする人もいます。欲しいものがある場合はお金を貯めてから買いましょう。
クレジットカードで買い物をして、引き落とし日に支払いに困った経験をしたことがある人は、クレジットカードの利用自体を控えましょう。分割払いの場合、分割回数を2回にすると手数料がかからないカード会社もありますが、できるだけ1回払いで購入できる予算の買い物を心がけましょう。
20代で貯金1,000万円を目指すには工夫が必要
20代で貯金1,000万円を目指す人に向けて、貯金のコツやNG行動を解説しました。20代で金融資産が1,000万円ある人は全体の3%程度です。目標を明確にして適切な行動をとれば、達成できる人もいるでしょう。
ただ、無理に目標を達成しようと切り詰めすぎて、体を壊してしまったり、生活に支障をきたしてしまっては本末転倒です。高い目標を持つことはよいことですが、あくまで無理のない範囲で貯金をしていきましょう。
貯金を増やすために大切なことは無駄な支出を減らし、お金の使い方を見直すことです。この記事で紹介した内容を実践し、目標達成を目指してみてください。