「入院中にできる暇つぶしの方法が知りたい」
など、ある程度病状やケガが落ち着いたあとの入院生活では、時間を持て余してしまうこともあるでしょう。
この記事では、入院中におすすめの暇つぶし方法11個を、元看護師のアルノ章子さん監修のもと紹介します。暇つぶしに必要なアイテムや暇つぶしをする際の注意点、具体的な暇つぶし方法まで詳しく解説します。最後まで読めば、退屈な入院生活も飽きずに過ごす方法がわかるでしょう。
なお、入院中の暇つぶしで病状を悪化させては本末転倒です。無理のない範囲で行いましょう。
この記事の監修者
アルノ章子(あるの しょうこ)
英国在住、元看護師のブロガー。整形外科、心臓外科、リハビリ科にて勤務し、数多くの入退院支援に携わる。白血病を患った妹のドナーになった体験をきっかけに、ブログ「ビューティフル・デイズ」を運営している。
入院時の暇つぶしに備えておきたいもの
退屈しない入院生活を送るためには、病院に少なからず私物を持ち込む必要があります。入院に備えて、特におすすめのアイテムは以下のとおりです。
- パソコン、スマホ、タブレット、携帯ゲーム機
- ポケットWi-Fiなど
- 雑誌、小説、漫画
これらがあれば、比較的飽きずに入院期間を過ごせます。特に、スマホでできることは非常に幅広いです。スマホアプリには多彩なラインナップがあり、暇つぶしになるものとしては以下のようなものが挙げられます。
- 動画アプリ
- 音楽アプリ
- 学習アプリ
- ゲームアプリ
- 電子書籍閲覧アプリ
- ニュースアプリ
- SNSアプリ
スマホやパソコンなどを使うには、インターネット環境が欠かせません。病院にインターネット環境が整っているか確認しておきましょう。
フリーWi-Fiなどがなく、自分でインターネット環境を整備する必要がある場合には、事前にスマホのデータ容量を追加したり、ポケットWi-Fiを用意したりするといいでしょう。入院生活中はいつもより多く通信量を使うことが想定されるので、使用可能なデータ容量は多めに設定しておくと安心です。ポケットWi-Fiはレンタルもできるので、入院期間だけ借りることも可能です。
また、音楽や動画の視聴をする際には周りの人に迷惑をかけないよう、イヤホンを必ず装着しましょう。パソコンのキータッチ音にも注意が必要です。
入院に必要な持ち物については、下記の記事で詳しく解説しています。入院の予定がある人は、併せてご覧ください。
【関連記事】入院時に必要なものを日数別、性別、年齢別のチェックリストで紹介。詳しくはコチラ
入院中に暇つぶしをする際の注意点
入院中に暇つぶしをする際には、気をつけるべきことがいくつかあります。具体的には、以下の3つです。
- 周りの人の迷惑にならないようにする
- 長時間飽きずに、何回も楽しめるものを用意する
- 体に負担がかからないものを用意する
入院中、周りにいるのは体調を崩して入院している人です。話し声やスマホから出る音などには、くれぐれも気をつけましょう。特に、大部屋にいる場合は注意が必要です。音漏れなどは同室の人とのトラブルにつながることがあります。病院によってはスマホを禁止しているエリアがあるので、ルールを守って使用しましょう。
また、入院が長くなると、同じ暇つぶし方法では飽きてしまうことが考えられます。可能であれば、繰り返し使用できて長く楽しめるものを用意するのが望ましいでしょう。
暇つぶしをする時には、体に負担をかけないことが大切です。体調を崩して入院しているので、暇つぶしによって体調を悪化させては本末転倒です。あくまで体調のいい時に、無理のない範囲で行いましょう。
入院中におすすめの王道の暇つぶし3選
入院中の暇つぶしの中でも、以下の3つは王道といえるでしょう。
これらは性別や年齢を問わず、誰にでもおすすめできます。それぞれ詳しく解説します。
①ゲーム
暇つぶしと聞いて、真っ先にゲームを思いつく人もいるのではないでしょうか。様々なジャンルのゲームがあるので、自分の好きなゲームに没頭できます。
スマホのアプリで無料ゲームをしたり、携帯ゲーム機を持ち込んでプレイしたりと、遊び方も様々です。ゲームをする際は、音で周りの人に迷惑がかからないようにプレイしましょう。
近年はブロックチェーンゲームが登場していますが、こちらもおすすめです。ブロックチェーンとは、仮想通貨やNFT※に用いられている技術のことです。この技術がゲームにも応用され、新しいジャンルのゲームが生まれており、なかには、「play to earn」と呼ばれる、遊びながらお金を稼げるものもあります。時間のある入院期間を利用して、お小遣いを稼いでみてもいいでしょう。
※非代替性トークン。たとえばデジタルアートやサイン入りの本など、唯一性のある暗号資産のこと。
②読書
雑誌や小説、漫画を読むのもおすすめです。病状によりますが、入院中はまとまった時間を取れるので、シリーズ本や巻数の多い漫画をまとめて読むことができるでしょう。特に漫画は読みだすと止まらず、気がついたらあっという間に時間が経っていることもあり、入院中には最適です。
アプリやウェブサービスを使えば、書籍や漫画をスマホやタブレットでも読むことができます。工夫すれば、病室にたくさん本を持ち込む手間も省けるでしょう。学習としても娯楽としても楽しめる読書は、おすすめの暇つぶしです。
③動画・映画鑑賞
動画や映画の鑑賞も王道の暇つぶし方法です。忙しい日々を送っていると、まとまった時間を取りづらいことでしょう。病状によりますが、入院中でまとまった時間がある時こそ、長編の映画や動画を見るチャンスです。
近年は無料で利用できるサービスや、手軽に映画を楽しめるサービスが出てきました。代表的なものには、以下が挙げられます。
- YouTube
- Netflix
- U-NEXT
- Amazon Prime Video
- TVer
- ABEMA
上記以外にも様々な動画配信サービスがあります。自分が見たいコンテンツを揃えているサービスの利用を検討してみてください。
将来の役に立つ暇つぶし3選
学校や職場から長期間離れている時こそ、将来に向けた取り組みをしたいと思う人もいるのではないでしょうか。そういった機会におすすめしたい将来の役に立つ主な取り組みは、以下の3つです。
起き上がって上記のような活動をする元気がある人は、ぜひ検討してみてください。それぞれ詳しく解説します。
①勉強
普段は忙しく、勉強する時間をなかなか取れなかった人は、この機会にやりたかった勉強をしてみてはいかがでしょうか。資格を取って給料アップを狙ったり、転職のためのスキルアップもできたりするでしょう。
資格の学習や学業だけでなく、興味がある分野を深く調べることも立派な勉強です。純粋に知的欲求を満たす勉強ができることも、時間がある入院中ならではでしょう。
②テレワーク
個人事業主や、勤め先の会社で副業が認められている場合には、入院中の時間を使って収入を得られるテレワークをしてみるのはいかがでしょうか。近年はクライアントとワーカーをつなぐプラットフォームやサービスが増えており、テレワークのハードルが下がっています。テレワークができるサービスの代表例は、以下のとおりです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
これらのプラットフォームでは、現在募集されている仕事を選んで応募することができます。一回きりで終わる仕事もあれば、継続的に発注をもらえる可能性がある仕事もあります。アンケートに答えるだけの簡単な仕事もあるので、興味がある人は一度見てみるといいでしょう。
③ブログ
ブログに取り組むことも、いい暇つぶしになります。パソコンやスマホがあればできるので、誰でも簡単に始められることが特徴です。入院生活の記録や、自分が詳しい分野について発信してみるのもいいでしょう。ブログのコメント機能や問い合わせ機能を使えば、記事を読んだ人と交流するチャンスもあります。同じ趣味・嗜好を持った人とのコミュニケーションの場にすることができるかもしれません。
また、入院の経験や学んだことなどを発信してお金を稼げる可能性もあります。ブログはコツコツ更新することが重要なので、まとまった時間が取れる入院中にはもってこいの取り組みといえるでしょう。
そのほか、TwitterなどのSNSをブログのように利用することもおすすめです。SNSではほかの人との交流も活発にとることができ、同じような境遇の人とコミュニケーションを取ることで、回復への意識を高めることもできるでしょう。
インターネット環境がなくてもできる暇つぶし3選
入院中にインターネット環境を用意できないこともあるでしょう。そんな時は、以下の3つの暇つぶしがおすすめです。
それぞれを詳しく解説します。
①折り紙、手芸
折り紙、手芸はあまり場所を取らない上に、体を動かす必要もなく、音も出ないため、病院の環境に適しています。手先が器用な人には、特におすすめの暇つぶし方法です。手芸には様々な種類があるので、自分に合ったものを見つけてみてください。
②クロスワード、数独、パズル
クロスワードや数独、パズルなど頭を使うゲームもおすすめです。集中力を必要とするため、気づいたら時間があっという間に過ぎていることでしょう。
特に、懸賞がついているものを選ぶのがおすすめです。賞品を手に入れるチャンスがあると、モチベーションが上がります。普段はなかなかしないからこそ、入院中に取り組むといいでしょう。
③ストレッチ
入院中は医師や看護師に相談の上、積極的にストレッチをしましょう。入院期間は基本的に1日中ベッドの上にいることになります。体を動かさないと、体が固まってしまい健康によくありません。病状によっては体を自由に動かせないかもしれませんが、動かせる範囲でストレッチをして、体のメンテナンスをしましょう。
また、歩ける場合は医師の指導のもと、病棟内を散歩することもおすすめです。病室の外に出ることで、少なからず気分転換にもなるでしょう。
入院中ならではの暇つぶし2選
多くの人にとって、入院は頻繁にするものではないでしょう。ある程度元気な場合には、入院をいい機会だと考えて、今後の生活や人生についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。おすすめは、以下の2つです。
それぞれを詳しく解説します。
①退院後の計画立て
退院後の計画を立てておくことは、入院中だからこそ考えられることです。入院生活では、ついネガティブな気持ちになってしまうことでしょう。しかし、退院後の計画を立てることで、ポジティブな気持ちを取り戻すことができます。
退院後の目標を持つことで、入院生活のモチベーションアップにもつながります。行ってみたいところや、やってみたいことなど、楽しみになるような計画を立てましょう。
②人生設計、ライフプランの見直し
入院をしたからこそ、これからの人生や自分の体のこと、そしてお金のことについて、改めて見直す意識が芽生えているでしょう。
人生設計やライフプランについては、普段の生活ではなかなかきちんと考える機会がありませんが、長い人生を歩む上では必ず考えておきたい大切なことです。意識が高まっているタイミングだからこそ、真剣に考えてみるといいでしょう。
また、保険の見直しにもいい機会です。今後の病気の心配が高まった場合や、入院時の給付金について不満があった場合には、この機会に自分が加入している保険を見直しましょう。その際、新たに保険に加入する場合には、入院の内容により制限があることもあるので、注意しましょう。
入院中は無理のない範囲で時間を有効活用しよう
入院中に暇つぶしをする際には、くれぐれも周りの患者さんに迷惑にならないよう配慮しながら行いましょう。また、病状を悪化させては本末転倒です。無理のない範囲で行いましょう。
もちろん、入院中に暇つぶしができない状況の人もいるでしょう。しかし、ある程度回復したあとの持て余した時間がある場合には、その貴重な時間を有効に使うことで人生が一変することもあります。
暇つぶしをすることでストレスを軽減することや入院生活を快適にすることもできるでしょう。今回紹介した方法を参考に、ぜひ過ごしやすい入院生活にしましょう。
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入院を経験した人やこれから予定している人の中には、過ごし方のほかにも、お金のことに不安を抱いている人もいることでしょう。
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