家計簿をつける時、「項目、どれをつければいいかわからない……」「この費用、どの項目に入れるべき?」といった悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

日々のお金の記録をつけて無駄遣いを減らし、節約や貯金に役立つ家計簿ですが、挫折する方がじつに多いものです。続かない原因の1つとして挙げられるのが、「気合を入れて家計簿の項目を細かく分けすぎてしまうこと」です。家計簿は、正しい項目の分け方や決め方を知らないと、継続できないだけでなく節約することも難しくなってしまいます。

そこでこの記事では、ファイナンシャルプランナーのタケイ啓子さん監修のもと、家計簿を初めてつける方、続けるのが苦手な方に向けて家計簿の項目の決め方を解説します。

読み終わった頃には、自分にぴったりの項目がわかり、継続できて、しかも貯金できる家計簿のつけ方が身に付くはずです。

<今すぐ知りたい! 家計簿項目FAQ>

● 外食費は食費? 交際費?

友達や会社の人との外食は「交際費」、それ以外のひとり・家族のみの外食は「食費」にするのがおすすめです。

● ガソリン代は自動車費? 日用品費?

日常的に車を利用するのであれば、毎月かかる費用もほぼ一定になるため、固定費として「自動車費」に。日常的には車を利用せず、給油頻度もまちまちな場合は消耗品として「日用品費」に含めるのがおすすめです。

● 特別な日の外食! 食費? 娯楽費?

一食ひとり5,000円以上など、明らかに日常の外食費よりも大幅に金額が高い外食については、「娯楽費」や「イベント費」に含めるのがおすすめです。

● クレジットカードの利用分はいつ記録する?

クレジットカードの利用分は、「①購入した日」「②引き落とし日」のいずれかに記録します。①の場合は購入した内容を細かく把握しやすく、②の場合は細かな内容がわかりづらい反面、手間が少なく全体の金額をまとめて把握できるのが特徴です。細かく記録する余裕がある場合には①、忙しかったり、細かな管理が苦手な場合には②がおすすめです。

● 家計簿の項目を分けないのはあり?

すべてをひとまとめにしてしまうのはあまりおすすめできません。項目分けが面倒な場合には、お店ごとに家計簿をつけるのもよいでしょう。たとえば、スーパーやコンビニは「食費」、ドラッグストアは「日用品費」というように、主に買う内容にくくってしまえば、レシートの合計金額だけ記録していけばよいため手間が省けます。

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この記事の監修者

タケイ 啓子(たけい けいこ)

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。

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一般的な家計簿の項目一覧表

まずは、一般的な家計簿の主な項目一覧を見ていきましょう。以下では、固定費と変動費に分けて紹介します。

〈表〉【固定費】主な家計簿の項目一覧

項目内容
住居費賃貸の場合は家賃・管理費、持ち家の場合は毎月のローンなど
保険料生命保険や火災保険、自動車保険などの保険料
通信費インターネット代、携帯電話代、固定電話代、サブスクリプションサービス代など
自動車費車のローン、駐車場代、車検代など
水道光熱費水道代、電気代、ガス代
教育費学費、習い事費、塾代など
その他奨学金の返済、スポーツジムの会費、新聞代など、上記以外の毎月かかるお金

〈表〉【変動費】主な家計簿の項目一覧

項目内容
食費食料品・食事代
日用品費日用品・消耗品代
交際費飲み会代、家族以外の人との外食代、デート代、プレゼント代など
交通費電車代、バス代、タクシー代など
医療費病院診療費、薬代など
美容費洋服代、化粧品代、美容院代など
娯楽費趣味に関するお金など
イベント費ご祝儀、引っ越し代、家電購入代など一時的にかかる費用

あくまでも一例ですが、主な家計簿の項目は上記のようになります。これは、手書きでもアプリでもあまり変わらないため、把握しておくとよいでしょう。

このほかにも、人によっては「お小遣い」などを項目に入れることもあると思います。ルールにとらわれすぎず、必要な項目は柔軟に取り入れてOKです。基本的な家計簿の考え方は、「毎月かかるお金を記録する」ことです。毎月かかるお金であれば、独自の項目を追加していってもよいでしょう。

家計簿を継続するための項目の決め方

画像: 画像:iStock.com/ whitebalance.oatt

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上記では主な家計簿の項目を紹介しましたが、実際にすべての項目の支出を正確に把握し、管理するのは簡単ではありません。

また、最初から細かく丁寧に家計簿をつけていると、その大変さから続けるのが難しくなり、「家計を管理したい」あるいは「節約したい」という根本的な目的を達成できなくなってしまいます。

そこで、無理なく家計簿を継続するためのコツを3つ紹介します。

①自分にとって必要な項目を選ぶ

上記の一覧表の項目を参考に、自分にとって特に管理が必要な項目をいくつか選んでみましょう。

たとえば、普段から服や化粧品を買いすぎてしまう場合には「美容費」、飲み会や友人と遊ぶ機会が多い場合には「娯楽費」の管理から始めるなどです。

ポイントは、「支出を抑えたい項目」や「支出の頻度が高い項目」から管理を始めることです。家計のすべてを最初から記録することはなかなか大変なので、細かい記入が苦手な方や、続けるのが苦手な方は、自分の中で優先度の高いものから順に記録を始めて、徐々に項目数を増やしていきましょう。

②なんでも書ける欄をつくっておく

家計簿をつけ始める時、正確に記録しようとしすぎると、「この支出は、どの項目に入れればいいのだろう?」と迷いやすくなり、管理が面倒くさくなってしまうことがあります。

そういう時のために、「なんでも書いていい欄」を設けておくようにしましょう。雑費のほか、気づいたことを書いてもいいなど、なるべく自由なルールにしておくことがポイントです。

③目的やライフスタイルに合わせてカスタマイズする

「固定費を削減したい」「無駄遣いをなくしたい」などの目的別のほか、その時々のライフスタイルに合わせ、使いやすくカスタマイズすることも重要です。

たとえば、子どもが生まれたあとであれば、「子ども費」のような項目をつくることも1つの手です。特に赤ちゃんの頃は、出費が様々な範囲にまたがります。オムツは衣服代なのか、日用品代なのかなど、判断しにくいのです。そのため、生まれる前と同じ家計簿のままでは、管理をする際に苦戦することもあります。

新しく必要な項目ができた場合には、都度カスタマイズしていきましょう。

ざっくり整理したい方におすすめ! シンプルな家計簿の項目3つ

画像: 画像:iStock.com/ itakayuki

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初心者の方や、今まで続かなかった方など、家計簿をつけることにハードルを感じている場合には、ざっくりシンプルに、3項目だけで家計簿を始めることがおすすめです。

ざっくり整理したい方におすすめの3つの項目

  • 水道光熱費
  • 食費
  • 自分に必要な変動費の項目を1つ

住居費や通信費など、多くの家計簿で見られる項目がないので、不思議に思われるかもしれませんが、この3つの項目を見るのは、「変動費を把握すること」を目的としているためです。水道光熱費以外の固定費については、毎月の増減がほとんどないため、省略しています。

初心者にとっては、この3つを記録するだけで家計管理の基礎を身につけることができるはずです。

水道光熱費

水道光熱費は、家計簿をつけ始めた際にぜひ見てほしい項目です。固定費であるため、ある程度毎月の金額が決まっていることが多いですが、季節や生活習慣の変化によって増減するのがわかりやすく、比較的ストレスなく家計簿をつけている実感が湧くでしょう。

また、日常のちょっとしたテクニックで節約をすることも可能です。一人暮らしや二人暮らしなど、同じ家族構成の場合と比較しやすいこともあり、「自分は使いすぎていないか?」という疑問を解決しやすいのも特徴です。

水道光熱費を家計簿につける際には、「使った月の家計簿に含めるか」「支払った月の家計簿に含めるか」をあらかじめ決めておくと、あとから混乱せずに済むでしょう。

【関連記事】家族構成別の水道光熱費の平均や節約術について、詳しくはコチラ

食費

変動費の中でも割合が高く、毎月必ずかかる費用が食費です。自炊が多いのか、外食が多いのかによっても金額は変わりますが、一般的には手取り収入の10〜15%が目安だといわれています。特に家計管理をしていない方は、オーバーしていることも多いです。一度見直してみるとよいでしょう。

ちなみに、2021年の総務省「家計調査 家計収支編」1)によると、世帯人数別の食費の平均額は以下のようになっています。

〈表〉世帯人数別の1カ月あたりの食費

1人3万8,410円
2人6万6,327円
3人7万7,578円
4人8万7,017円
5人9万2,333円
6人以上10万5,102円

また、よくある疑問に「外食費は食費にするのか?」というものがありますが、おすすめは、友達や会社の人との外食は「交際費」、それ以外のひとりや家族のみの外食は「食費」にすることです。

自分や家族の判断のみで節約できるかどうかで、見てみるとよいでしょう。

自分に必要な項目を1つ

残り1つには、前述のように自分にとって特に管理が必要な項目を選ぶとよいでしょう。繰り返しにはなりますが、「支出を抑えたい項目」や「支出の頻度が高い項目」から選ぶことがポイントです。

また、家計簿をつける余裕があって4つ以上項目を記録したい場合にも、この項目を増やしていくとよいでしょう。

しっかり整理したい方におすすめ! 抜かりない家計簿の項目8つ

画像: 画像:iStock.com/ kohei_hara

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自分は細かく家計簿をつけたい! という方には、以下の8つの項目がおすすめです。

しっかり整理したい方におすすめの8つの項目

<固定費>
・住居費
・保険料
・通信費
・水道光熱費
<変動費>
・食費
・日用品費
・交際費
・美容費

固定費

家計をきちんと把握したいなら、まず固定費全体の記録をつけるようにしましょう。「毎月いくらが必ず発生し、減らすことができない項目なのか」がわかることで、変動費にまわせる金額もおのずとわかります。

人によって発生しないこともある「自動車費」「教育費」は省略していますが、あてはまる場合にはこれらも含めた固定費全体の金額を一度出してみるようにしましょう。

変動費

変動費の中でも、比較的支出の機会や金額が多くなりがちな4つの項目を選出しています。

変動費は固定費とは異なり、自分の生活次第ですぐに節約できるのが特徴です。これら4つの項目を記入してみて、自分の予算からオーバーしていると感じる部分は積極的に見直していきましょう。

また、美容費などは「先月あんなに使ったのに、今月も使ってしまっている……」と反省しやすいのもポイントです。家計簿は続けることにより、月ごとの比較をして効果があることも大いにあるので、無理のない範囲でまずは続けることを考えましょう。

【家族構成別】おすすめの家計簿の項目

前述でライフスタイルによって、項目をカスタマイズしましょうと紹介しました。そこで、ここでは家族構成別におすすめの家計簿の項目を紹介します。

一人暮らしの場合

画像: 画像:iStock.com/ kokouu

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一人暮らしの場合は、管理するお金が自分のもののみのため、シンプル&大まかに家計簿をつけても問題ないでしょう。

具体的には、支出の金額が大きいものから5〜6項目程度選ぶのがおすすめです。それ以外の細かな支出は「その他」のようにひとまとめにしてしまうのもよいでしょう。

主に考えられる項目としては「住居費」「水道光熱費」「食費」「交際費」「美容費」「娯楽費」などでしょう。特に「交際費」「美容費」「娯楽費」については、家族が増えると一般的に減少する傾向がある項目です。

逆にいえば、一人暮らしのうちに自由に使える項目のため使いすぎてしまうことも多く、家計簿で管理してみると、自分の無駄遣いが可視化できるでしょう。

【関連記事】一人暮らしにおすすめの家計簿のつけ方について、詳しくはコチラ

夫婦のみの場合

画像: 画像:iStock.com/ west

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夫婦のみの場合は、お互いが別で支出している項目に重点をおいて、家計全体の状況を把握できるようにしましょう。

たとえば、「住居費」や「水道光熱費」などはもとから共有している項目のため、記録する余裕がないならば省略してもそこまで問題ありません。

「食費」は、出勤日のランチなど、家での食事以外でかかった金額を把握するために、記録するとよいでしょう。また、「交際費」「美容費」「娯楽費」については、お小遣い制にしているかどうかで家計簿のつけ方が変わってきます。これらの項目をお小遣いと別で設けている場合には、お互いの支出を把握するためにきちんと家計簿をつけることをおすすめします。

「保険料」については、お互いの保険の内容を知るきっかけにもなるため、ぜひ共有しましょう。結婚してからも別々に入っている保険があり、お互いにどんな保険に入っているか知らないままの夫婦は少なくありません。「保険料」の金額を知ることも大事ですが、その共有を通して夫婦で見直しをすることもおすすめです。

子どもがいる場合

画像: 画像:iStock.com/ kokoroyuki

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子どもがいる場合は、一人暮らしや夫婦のみと比べて、支出の金額も内容も増えます。特に子ども関連の項目は、増やしすぎるとかえって管理が大変になってしまうため、適度にざっくりまとめるのをおすすめします。

たとえば、「教育費」の項目に学費や習い事費など、必ずかかる固定費をまとめ、変動費については、「子ども費」のようなものを設けて、オムツ代、ミルク代、おもちゃ代、子どもの服代などすべてをまとめて記録するやり方です。

そのほか、特にチェックしたい項目は「食費」です。子どもの人数や年齢によっても変わってくる項目なので、記録しておくとよいでしょう。

また、子どもが生まれたことで将来の教育費を準備し始めたり、家族旅行のために貯金をし始めたりすることもあるでしょう。目標のために「趣味にかける娯楽費を少し減らそう」「美容費は少し我慢しよう」など、節約することにした項目がある場合には、使いすぎを防止するためにも家計簿に記録しておきましょう

【ツール別】家計簿の特徴を知って、自分に合う家計簿を見つけよう

ツールによって家計簿の特徴は異なります。自分に合った家計簿を選ぶためにも、それぞれの特徴やメリットを知っておきましょう。

【手書き】家計簿の特徴

画像: 画像:iStock.com/ Jae Young Ju

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家計簿といえば手書きのものをイメージする方が多いでしょう。手書きの家計簿は、つけている実感が湧きやすく、日記と一緒に記入するなど自由度が高いのが特徴です。

普通のノートを一から家計簿として使うのは難易度が高いため、初心者の方には市販の家計簿がおすすめです。デザインも多く自分好みのものを見つけやすいでしょう。

【関連記事】家計簿を手書きでつける時のポイントや節約術について、詳しくはコチラ

【Excel】家計簿の特徴

画像: 画像:iStock.com/ DragonImages

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パソコンを日常的に使うなら、Excelなどの表計算ソフトを使うと計算の手間が省けます。ただ、操作に慣れていないと少し難しいのが特徴です。

こちらも手書きの家計簿と同様、一からフォーマットをつくるのは難易度が高いため、マイクロソフトなどが無料で公開しているテンプレートを利用するとよいでしょう。

【アプリ】家計簿の特徴

画像: 画像:iStock.com/ takasuu

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家計簿アプリは、ノートやパソコンを開く手間がないため、つけ忘れしづらいのが特徴です。また、レシートの写真を撮るだけで自動記録してくれるものも多いため、手間がかからないのも魅力です。

すでに記録する項目が決まっているアプリもありますが、最近では自由に項目を追加、削除できるアプリも多いです。

特に、家計簿初心者や忙しくてあまり時間がない方には、アプリがおすすめです。

【関連記事】2022年最新! 初心者におすすめの家計簿アプリについて詳しくはコチラ

家計簿を続けて節約するコツ

画像: 画像:iStock.com/ SB

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多くの方にとって、家計簿をつける根本的な目的は「節約したい」「貯金したい」というものだと思います。そこで、ここからは家計簿を続けて節約するコツを紹介します。

目標を決める

まずは何のために家計簿をつけるのか、目標を決めるとよいでしょう。「旅行に行きたいから、今年中に50万円貯金したい」など、具体的な目標を決めることで、単に記録するだけでなく節約していこうという意欲が生まれます

また、目標がないと家計簿を続ける理由がなくなり、途中でやめてしまうということも考えられます。

1つの目標を達成したら、またつぎの目標を立てて、常に何のために家計簿をつけるのかを明確にしておくとよいでしょう。

自分へのご褒美を決める

ただ目標をクリアしていくだけでは、段々と家計簿をつけることが面倒になってしまうこともあるでしょう。

そこでおすすめなのが、何かを達成するごとに自分へのご褒美を決めておくことです。前述のような長期的な目標でもよいですし、「今月は予算を1万円減らす」などの短期的なものでも構いません。

ゲームをクリアしていくように、都度達成感を味わえるルールづくりをすれば、家計簿を楽しく続けられるでしょう。

毎週・毎月の予算を決める

家計簿のつけ始めは、まず自分の家計の現状を把握することからスタートしますが、慣れてきたら毎週・毎月の予算を決めるようにしましょう。

月ごとに予算を決める時は、前月の状況などを踏まえて、月の初めに今月の目標予算を設定し、1カ月分の記録が終わったら、予算に対して実際の支出がどうだったのか比較します。繰り返していけば、もう少し節約できる項目や、逆に節約するのが難しい項目もわかってきます。その結果に合わせて、予算を調整していきましょう。

月ごとの予算管理に慣れてきたら、週ごとに予算を決めるのもおすすめです。月の予算が決まっていれば、あとはそれを4分割するのみでおおまかな金額は決められます。週で予算を設ける場合には、振り返りも週ごとに行うとよいでしょう。

まとめ

家計簿をこれからつけ始める方や苦手意識がある方が、最初につまずくポイントが、項目選びだと思います。しかし、これまで紹介したように、家計簿は細かく記録することよりも、継続することが大切です。

まずは1項目からでも構わないので、続けることに慣れていきましょう。徐々に管理できる項目を増やしていくことで、いずれ家計全体を把握できるようになるでしょう。

また、家計簿のつけ方や家計管理のやり方でわからないことがある場合には、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめです。

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