しかし、手あたり次第に読みあさっても時間を無駄にするだけで、勝てる投資家にはなれません。本の知識を実際の株式投資で活用するには、レベルや目的がマッチする1冊を見つけることが大切です。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの佐々木裕平さん監修のもと、初心者や中級者、上級者といったレベル別、そして「基礎を知りたい」「もっと稼ぎたい」などの目的別に、株式投資の勉強でおすすめの本を厳選して紹介します。併せて、本の知識を実践で最大限に活かすためのコツも解説します。
自分に合った本を読めば、「難しすぎて株式投資の勉強をあきらめてしまった」「本を読んだけど成果につながらない」といったことがなくなるでしょう。
※この記事は、2025年4月28日に公開した内容を最新情報に更新しています。
この記事の監修者
佐々木裕平(ささき ゆうへい)
ファイナンシャルプランナー。金融教育研究所代表。著書に『これ一冊で基礎から運用までOK! 投資信託 超入門 人生を楽しくする知識本』(Kindle版)、『お金と僕らの物語』(GAKKEN)、『FPの先生!小学生の私でもわかるように、お金の増やし方教えてえや』(文響社)、『学校では教えない! お金を増やす授業」(ぱる出版)など多数。1級FP技能士。中立・公正な立場からの金融教育を行う。
自分だけの1冊に出合ったら、最大限に活用して株式投資の成果につなげましょう。下記の記事では株式投資の勉強法についてわかりやすく解説しています。
株式投資の勉強本を選ぶ時のポイント

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株式投資の勉強本を選ぶ時は、下記3つのポイントに着目するようにしましょう。
(1)自分のレベルに合う本を選ぶ
(2)本を読む目的を明確にする
(3)希望の投資スタイルに合わせる
「買って読んでみたものの、まったく理解できず途中でやめてしまう」「何回読んでもどこをどう活かせばいいのかわからない」そんなことにならないように、これらのポイントをしっかり意識することが大切です。
(1)自分のレベルに合う本を選ぶ
株式投資の勉強を成果につなげるには、自分のレベルに合う本を選ぶことが重要です。
自分の今のレベルがわからない場合は、以下の内容を参考にしてみてください。
- 初心者:株式投資についてまったく知らない、もしくはある程度知識があるが売買未経験
- 中級者:株式投資について1年以上の売買経験がある
- 上級者:株式投資について5年以上の売買経験がある
自分のレベルに合った本を選んでいないと、せっかく買った本でも身にならないことが多くなってしまいます。
初心者が上級者向けの本を読んでも、内容が難しくて挫折する可能性が高いです。中には実際に株を売買した経験がないと理解できない本もあるためです。
反対に、中級者が初心者向けの本ばかりを読んで勉強するのも、効率的といえないでしょう。すでに株式投資の経験がある方は、財務諸表の読み方やテクニカル分析の手法など、不足していると感じた知識を補充できる本を選ぶのが有効です。
(2)本を読む目的を明確にする
読む目的を明確にすることも、株式投資の勉強本を選ぶ時に重要なポイントです。代表的な目的の例を3つ挙げてみました。
- 株の基礎知識を把握したい
- 実践的なテクニックを身につけたい
- 先人の知恵・専門家のノウハウを知りたい
目的を持って本を選ぶことで、自分に足りない知識やテクニックを把握することにもつながります。
反対に目的が不明確なまま本を手にしても、求める情報を得られず、投資に活用できません。まずは目的を明確にして、その上で本のレビューや目次を確認し、マッチする本を選びましょう。
(3)希望の投資スタイルに合わせる
「基礎知識を押さえ、やりたい投資の種類がわかってきた」「売買経験を積むことで自分に合う投資手法が見えてきた」。そんな方は、希望の投資スタイルについて深い知識を得られる勉強本を選びましょう。具体的には、以下のような投資のスタイルがあります。
- 短期投資
- 長期投資
- 少額投資
- デイトレード・スイングトレード
目的と同じく、自分が希望する投資スタイルに合っていない本を選んでも、活用することができません。
たとえば、長期投資を望む方がデイトレードについて書かれた本を読んでも、効果的ではありません。長期にわたり企業業績を分析するファンダメンタルズ分析や、財務諸表の読み方を勉強できる本を選びましょう。
一方、短期投資を望むのであれば、相場の動きを把握するのに役立つチャートの見方を勉強できる本がおすすめです。
また、「まずは少ない金額で株式投資を練習したい」という方はミニ株やおつり投資など、少額投資に関する本を選びましょう。
【初心者向け】株式投資の勉強におすすめの本11選

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いよいよ、具体的におすすめの本を紹介していきます。まずは、株式投資の初心者に向けた、おすすめの勉強本11冊です。
〈一覧〉【初心者向け】株式投資の勉強におすすめの本
マンガで簡単に株式投資の全体像をつかめる本や、株式投資を行うにあたり大切な心構えを学べる本など、第一歩を踏み出すのにふさわしいものを厳選したので、ぜひチェックしてください。
マンガで株式投資や資産運用について学ぶ
お金や投資に苦手意識がある方は、まずはとっつきやすいマンガから株や資産運用の基礎を学ぶのがおすすめです。
『マンガでわかる最強の株入門』
著者:安恒 理/出版社:新星出版社
「ホリエモン株」で有名な堀江貴文さんが推薦する株式投資の勉強本です。堀江貴文さんいわく「株に興味があるなら今すぐ始めるべき。必要なことはこの本にすべて載っている!」とのこと。
マンガで構成された物語形式で読みやすく、最近株に興味を持ち始めた方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
著者の安恒理(やすつねおさむ)さんは、1987年のブラックマンデー以降、35年以上の投資歴を持つ投資のプロ。本書は物語形式のマンガで、最近株に興味を持ち始めた方でも理解しやすい1冊です。
本書の主人公・倉森琴音は、テレビで見たのをきっかけに知識皆無の状態から株式投資を始めた超初心者。SNS仲間のレクチャーを受けながら億単位の利益を上げるトレーダー、いわゆる「億り人」を目指していきます。
口座の開き方から銘柄選び、儲けを増やすコツまで、株式投資を一通り勉強したい初心者におすすめです。
『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』
著者:山崎元/出版社:講談社
2024年に逝去された経済評論家の山崎元(やまざき はじめ)さん晩年の書籍です。
山崎さんは、東大卒業後、外資系証券や保険など金融12社を渡り歩いた“お金のプロ”で、資産運用関連のベストセラー作家。本書では、金融・経済理論に裏打ちされた山崎さんの株式投資術をマンガ形式で気楽に学ぶことができます。
売り手側のからくりを含めた金融商品の基礎知識から、個別株式銘柄の選び方、ポートフォリオの組み方や売り方まで、株式投資でお金を増やす秘訣が詰め込まれた一冊です。初心者はもちろん、中級者にも「これを知りたかった!」という難点が理解しやすく、大満足できるでしょう。
『漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』
著者:ジョージ・S・クレイソン、イラスト:坂野 旭、企画・脚本:大橋弘祐/出版社:文響社
世界的ベストセラーとなり100年読み継がれる名著『バビロンの大金持ち(The Richest Man In Babyron)』を坂野 旭(さかの あさひ)さん、大橋弘祐(おおはしこうすけ)さんがマンガ化した1冊です。
本書のテーマは資産を増やし、お金に縛られず充実した人生を送ること。読めば、金融の起源といわれている古代バビロニアから伝わる「人類不変の知恵」を習得できます。
原作者のジョージ・S・クレイソンはネブラスカ大学卒業後、米西戦争を経て、クレイソン・マップ・カンパニーを設立。経営のかたわら節約と経済的成功をテーマにした短編寓話シリーズを出版し、人気を博しました。
また坂野 旭さんは2014年に大手少年誌の新人賞を受賞しマンガ家デビュー。繊細な画力とファンタスティックな作風は、読者を投資の世界に引き込みます。
本書で習得できるお金の知恵は、株式投資のリスクヘッジや資産運用で大いに役立つはずです。
株式投資の基礎知識を学習する
苦手意識はないけれど、株式投資についてはまったくの初心者という方は、まずはこのあと紹介する2冊を通じて、基礎からしっかり学ぶのがおすすめです。
『パックンの森のお金塾 こども投資』
著者:パトリック・ハーラン、絵:伊藤ハムスター/出版社:主婦の友社
投資歴30年、ハーバード大学卒のお笑い芸人・パックンこと、パトリック・ハーランさんが伝授する、投資に関する入門本です。
本書は、複利が大好きなリス・複リスと今しか考えないシカ・イマシカを中心に、森の動物たちが、投資について漫才タッチで解説しているのが特徴。楽しく会話を読み進めるうちに自然と「投資ってこういうことだったんだ」「こういうのが合理的な投資方法なんだ」と学ぶことができます。
タイトル通り子供向けということもあって、文章量が少なく、イラストや漫画も豊富なため、投資の初心者でもすらすらと読める1冊です。
投資に苦手意識がある方や、まずは楽しく基礎から学びたい初心者におすすめです。
『いちばんカンタン! 株の超入門書改訂4版』
著者:安恒 理/出版社:高橋書店
シリーズ100万部突破のベストセラー『いちばんカンタン! 株の超入門書改訂4版』の著者は、『マンガでわかる最強の株入門』と同じ、安恒理さん。とにかくわかりやすくあっという間に読めると評判で、4版まで改訂を重ねています。
注文の出し方、株の選び方、絶好の売買タイミングを知るためのチャートの見方、利益を上げるための+αのテクニック、初心者がやってはいけない注意点など、株式投資で差がつく基礎知識を勉強できます。また、2024年開始の新NISAやiDeCo拡充にも対応しています。
フルカラーで図が豊富な点も人気の秘密。株式投資をまったく知らない方も、本書を手にすれば楽しんで勉強をスタートできるでしょう。
株式投資で勝つセンスを徹底的に磨く
「いくら株式投資の勉強をしても、そもそもセンスがなければ勝てないのでは…」。そんな方におすすめなのが、成功した投資家たちのお金のセンスについて学べる本です。
お金に関する考え方のほか、株式投資で勝つためのセオリーや法則について勉強できる2冊を厳選してご紹介します。
『超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
著者:山崎 元、大橋弘祐/出版社:文響社
60万部を超える「難しいことはわかりませんが」シリーズの1冊で、勉強して積極的にお金を増やしたい株式投資の初心者におすすめです。新NISAにも対応しています。
本書では、“お金のド素人”である作家の大橋弘祐(おおはし こうすけ)さんが “お金のプロ”である山崎元さんにお金の増やし方を対話形式で教えてもらいます。山崎さんは、前述の『マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門』の著者でもあります。
「銀行には近づいてはいけない」「覚える金融商品は3つだけ」「素人でも年間+5%の運用を目指せる」など、投資経験ゼロの方でも簡単かつ安全にお金を増やす方法がわかります。
「難しいことはわからないし、投資をするのってなんだか怖い」。そんな方でも本書を読めば、株式投資を成功させるマインドを獲得できるでしょう。
『本当の自由を手に入れる お金の大学 改訂版』
著者:両@リベ大学長/出版社:朝日新聞出版
本書は「令和で一番売れているお金の勉強本」といわれ、142万部を突破した『お金の大学』の改訂版です。
実業家YouTuberとして活躍する中田敦彦さんも「めちゃくちゃ面白い、めちゃくちゃわかりやすい」と大絶賛する本書。「人生6大固定費の見直し方法」「本当に必要な保険」「マイホームより賃貸をおすすめする理由」など、お金の不安を減らし、自由に生きるためのノウハウが満載です。
さらに改訂版には、新NISAに対応した説明のほか、「証券口座やクレジットカード、銀行などの選び方」「超危険な金融商品リスト」など、新規内容が50ページ以上追加されています。
読めば「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の、一生お金に困らない「5つの力」が身につきます。
節約から株式投資までお金のリテラシーを一から勉強したい方におすすめの1冊です。
初心者におすすめの銘柄をチェックする
銘柄選びは株式投資の登竜門。優良株とは何か、どんな銘柄を買うべきなのか示唆してくれる本は初心者にとってありがたいものです。
そこで、株式投資で初心者におすすめの銘柄がわかる3冊を紹介しましょう。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』
著者:バフェット太郎/出版社:ぱる出版
30代OLから50代管理職まで、これを読めば株で稼げる1冊!
「米国株投資なんて、スタバでフラペチーノを飲むくらいカンタン!」というインパクト大なキャッチフレーズが付けられているとおり、英語力ゼロ・投資知識ゼロでも元手10万円から始められる、超シンプルな米国株投資の勉強本です。
著者のバフェット太郎さんはサラリーマンとして働くかたわら、毎月たった3分のチェックで、2年で純利益1,000万円を出すことができたそう。
株初心者から中級者、また、副業収入を得たい主婦から多忙な会社員まで、幅広い方におすすめしたい1冊です。
『株式投資初心者が絶対に知っておきたい グローバルニッチな日本の超優良企業株』
著者:千竃鉄平/出版社:サンライズパブリッシング
超有名企業から地方の中小企業まで株式投資初心者が買っておきたい、24銘柄をピックアップして紹介する本です。
著者は投資顧問会社・暁投資顧問の代表取締役で、YouTubeチャンネル登録者数10万人超を誇る千竃鉄平(ちかま てっぺい)さんです。
本来の株式投資とは、一時的に10倍になるような株を探して儲けるようなものではなく、長期目線で業績が向上するであろう企業に継続的に資金を投じるもの。
しかし、どんな企業なら長期目線で業績が向上するのか、どんな銘柄であれば投資する価値があるのか判断するのは、投資を始めたばかりの方にとって困難といえます。
そんな初心者に向け、本書では「ニッチな分野で世界のトップシェアを握る日本企業」、すなわち「グローバルニッチな銘柄」を一挙紹介。
銘柄のほかにも、テクニカルな視点で読み解く具体的な「買い時」や、初心者でもすぐに始められる少額からの株式投資術、長く収益を得るためのしくみづくりを解説します。
株式投資を始めるにあたりグローバルニッチ企業の可能性にかけてみたい方、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
『新NISAはこの9本から選びなさい』
著者:中野晴啓/出版社:ダイヤモンド社
税金がおトク、少額でできるなど株式投資初心者にとってメリットが大きい新NISA。
しかし各証券会社における取り扱い銘柄は、積立投資枠で200本以上、成長投資枠では1,000本以上も用意している場合もあり、どれを選んだらいいかわからない方も多いでしょう。
本書ではそんな方に向け、厳選した投資信託9本を紹介することで、新NISAで資産形成をする上での銘柄選びの判断基準を示しています。おすすめ銘柄のほかにも、積立投資枠と成長投資枠の使い方をはじめ、新NISAの特徴や注意点について丁寧に説明をしています。
おすすめ銘柄のほかにも、「世界へ分散して投資する」「日本株の比率は1/3にする」「為替ヘッジなしのものを選ぶ」「純資産総額が50億円以上のものを選ぶ」「ターゲットイヤーファンドは外す」など、積立NISAにおける投資信託の選び方を明確に示します。
「そもそも投資信託とNISAの違いがわからない、どっちにするべき?」という方でも安心。両者の違いやしくみをわかりやすく解説されています。
なお、本書の著者、中野晴啓(なかの はるひろ)さんのほかの著書では、3,000本の投資信託の中から長期投資にぴったりな9本をチョイスして紹介するベストセラー『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)も初心者におすすめです。
簡単に株式投資のテクニックを押さえる
チャートの見方や分析手法など株式投資のテクニカルな知識をしっかりと勉強して成果を上げたい。そんな方におすすめの書籍を紹介します。
『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』
著者:足立武志/出版社:ダイヤモンド社
企業の事業内容や将来性をじっくりと研究・分析して儲けたい方はファンダメンタルズ分析(※)を勉強するのが有効です。
本書は、株式投資初心者からセミプロまで幅広く支持される、ファンダメンタルズ投資のバイブルです。
企業業績をもとにした銘柄選びのノウハウを学べる本書は、特に日本株で儲けたい方におすすめです。
著者は公認会計士、税理士、ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を持ち、足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー取締役として活躍する足立武志(あだち たけし)さん。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動、セミナー講師などを通じ、個人投資家を対象とした有益な知識や情報提供に努めています。
※:景気や金利、企業の業績などの“経済の基本情報”をもとに、株価や為替が今後どう動くかを予想する投資の方法のこと。
【中級者向け】株式投資の勉強におすすめ本9選

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株式投資の基礎を押さえている方、売買の経験がある方はより実践的なテクニックやプロのノウハウを勉強できる本を選びましょう。
「基礎は大体押さえているが+αのテクニックを知りたい」「もっと利益を上げたいが、自分だけの知恵では限界がある」。そんな株式投資中級者におすすめの9冊をご紹介します。
〈一覧〉【中級者向け】株式投資の勉強におすすめの本
さらに株式投資の知識を深める
売買の経験があり、利益を出したこともあるがもっと儲けたい。そんな方におすすめの5冊を見ていきましょう。
『年率10%を達成する! プロの「株」勉強法』
著者:栫井駿介/出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
儲けにつながる効果的な勉強法を解説する、中級者向けの1冊です。
投資を「勉強」という観点で考えてみることや、投資しながら勉強法を改善していくことなど、ありそうでなかった株式投資への新しいアプローチ手法を提示。
「勉強し続けた人だけが、投資のプロになれる」というテーマのもと、株式投資の本当に正しい勉強法を伝えます。
著者の栫井駿介(かこい しゅんすけ)さんは、東大で最先端の金融理論を学び、証券会社を経て投資顧問会社を設立。卒業後ビジネスパーソンとして活躍する中、「株式投資から学ぶことは、東大を出るよりはるかに尊い」という信念のもと、継続的な勉強を行い、投資の成果につなげてきました。
個別株やバリュー株の売買など著者の経験にもとづいた実践的な投資手法を習得すれば、利回り10%達成も夢ではないかもしれません。
『一生働いても貯められない1億円をすごい小型株に投資してつくる本』
著者:坂本 彰/出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
著者の坂本 彰(さかもと あきら)さんの「株式投資で稼ぐ極意」が集約された1冊です。
少額から始める個人投資家にとって、最適の手法といわれる「小型株集中投資」。著者は小型株に投資して、10万円を1億円超に増やしました。
本書が提示する株式投資の戦略とは、1年以内に株価3倍以上になる小型株1銘柄を見つけて集中投資すること。
著者が今後、株価が大きく上昇すると見込む小型株は、「次世代テーマ株」と「政策テーマ株」の2ジャンルです。
「新しい潮流やトレンドをつかんで素早く対応するのは、小回りの利く新興企業が多く、ビジネスチャンスを活かしてどんどん成長していく」というセオリーのもと、注目の34銘柄や小資金で化ける成長株に投資するノウハウを解説。
登録者15万人以上の投資系人気YouTuberとしても活躍する著者の実践テクニックを習得して、億単位の利益を目指しましょう。
『2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』
著者:窪田真之/出版社:ダイヤモンド社
「この株は売り? それとも買い?」「儲かる株はどっち?」といった一問一答形式で株式投資を勉強できる本です。
楽天証券経済研究所 所長兼チーフ・ストラテジストである著者の窪田真之(くぼた まさゆき)さんは、日本株ファンドマネジャー歴25年以上の投資熟達者です。
年間100社を超える調査取材をこなし、公的年金・投資信託・NY上場ファンドなど、20代で1,000億円超、40代で2,000億円超の日本株運用を担当。
チャートの見方や移動平均線(※)の読み方、注文の出し方(指値・成行など)について、クイズ形式で楽しく学べます。株を始めたばかりの方でも、実践で役立つ感覚を身につけることができる内容です。
※:株価の一定期間の平均値を線でつないだもの。株価の流れやトレンド(上昇・下降)をつかみやすくするために、チャート上に表示される代表的なテクニカル指標のこと。
『日本一カンタンな日米10倍株をつかむ本』
著者:朝香友博 /出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
10倍株とは、株価が10倍以上に上昇する大化け株のことで「テンバガー」と呼ばれます。たとえば当初10万円で買った株が100万円になるということなので、10倍株を見極めることは投資家の憧れといえます。
本書は独自の法則で多くの10倍株を獲得した著者の朝香友博(あさか ともひろ)さんが、長年にわたる10倍株研究をもとに、日本株・米国株投資で稼ぐ極意をわかりやすく解説した1冊です。
大化け株の芽を発見する「日米10倍株の新法則」をはじめ、上昇をいち早くとらえる「大化け期待ゾーン」など初公開の投資術が満載。
巻末では、著者が独自の法則で選び出した日米注目の20銘柄を紹介します。
著者いわく「急成長する米国株と、潜在力抜群の日本株をダブルで狙っていける環境を活用しない手はない」とのこと。日本と米国二刀流の投資を極めたい方は、ぜひ読んでみていはいかがでしょうか。
『100年生きても大丈夫! つみたて投資の終わり方』
著者:カン・チュンド
積立投資の「出口戦略(取り崩し手法)」に特化したありそうでなかった書籍です。
著者のカン・チュンドさんはインデックス投資アドバイザーで、2003年以来、一貫してETF(上場投資信託)、インデックスファンドを用いた投資を説いています。本書では、膨大な個別相談から経験を得た筆者にしか書けない「リアルな老後の資産運用のモデル」を伝えます。
本書が教える出口戦略のポイントは、退職に至るまでの5年間を「準備期間」として定め、資産を計画的に切り崩すこと。本書前半部の「準備編」では、老後に向けての心構えから退職までの準備(するべきこと)など、後半部の「実践編」では実際の切り崩し方法を解説しています。さらにはリタイア後のポートフォリオの組み方も紹介しています。
老後の資金づくりのために資産運用に取り組んでいる人は、ぜひご一読ください。
その道のプロ投資家の知恵を借りる
「投資手法がマンネリ化して、どうにもブレイクスルーできない」「株式投資でもっと効率的に稼ぐため先人の知恵を借りたい」。そんな方におすすめの4冊をご紹介します。
『ランダム・ウォークを超えて勝つための株式投資の思考法と戦略』
著者:田渕直也/出版社:日本実業出版社
金融経済学での常識は、「株価はランダム・ウォークする(でたらめに動く)」。
株価の動きは予測不可能で、決まった法則性はないため、全体の経済成長の果実として収益を得るには、多数の銘柄を「長期・分散」で保有することが正解……というのがランダム・ウォーク理論です。
本書は、そんな常識に真っ向から挑み、「どのような局面でも応用が可能な投資理論・戦略」を理解することができる一冊です。
では「どうしたらいいのか」という結論をあえて提示しないことで、中級者が自分なりのスタイルを構築するためのヒントが散りばめられています。
ちなみに、著者である田淵直也(たぶち なおや)さんは、金融理論教育を行うシグマインベストメントスクールの学長も務める金融アナリスト。本書のほかにも『不確実性超入門』(日経ビジネス人文庫)や『教養としての金利』(日本実業出版社)など、理論的な株式投資に役立つ著書を多数出版しています。
『5年で1億貯める株式投資』
著者:kenmo(湘南投資勉強会)/出版社:ダイヤモンド社
資産が大きくなるにつれて変化する「投資家のリアルな心理」と、それに合わせた「段階的なリスクの下げ方」が学べる1冊です。
本書で自身の投資経験を語る著者のkenmoさんは、メーカーに勤務する4年間で貯めた300万円を元手に、知識ゼロの状態からわずか5年で資産を1億円にした、いわゆる「億り人」。
資産が少額のうちは一定のリスクを取り、数千万円、1億円と資産規模が大きくなるにつれて、リスクを抑えた運用へとシフトしていく。そうした資産形成の過程と心理の変化が実際の売買の様子とともにリアルに描かれています。
投資金額が少額の方はもちろん、すでにまとまった金額を運用している中級者にとっても、資産規模に応じた考え方を知るうえで参考になる書籍です。
『わが投資術 市場は誰に微笑むか』
著者:清原達郎/出版社:講談社
個人資産800億円超を築き、長者番付1位にもなった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎さんが、現役時代に得た株式投資のノウハウを惜しみなく明かす1冊です。
本書で語られる投資の規模は巨額ですが、個人投資家にも共通する視点が数多く描かれています。売買に制限のある「機関投資家」と、小回りの利く「個人投資家」を比較することで、後者の強みがわかりやすく解説されています。
また、数年単位の長期的視点で割安な小型株を仕込み、大化けを狙う「割安小型成長株」の探し方といった具体的な投資の手法も学ぶことができます。
すでに自分なりに投資をしてきて、「プロの視点や知見から、個人の売買に応用できるヒントを得たい」と考える中級者におすすめです。
『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』
著者:藤本 茂/出版社:ダイヤモンド社
19歳から投資を始め、87歳の今もなお現役デイトレーダーとして活躍するシゲルさん。本書では、68年間の投資家としての生きざまが余すことなく語られています。
資産18憶円を築くまでの、紆余曲折に満ちた道のりがリアルに綴られた本書では、成功談だけでなく過去の失敗も語られており、読み物としてもダントツの面白さを誇ります。
また、手書きの取引履歴ノートや毎日の1人反省会など、68年間続けてきた個人投資家としてのルーティンも知ることができます。
投資家としての生き方や心構えに立ち戻って学び直したい方や、生涯現役を貫くプロの真摯な姿勢から刺激を受けたい中級者におすすめです。
【上級者向け】株式投資の勉強におすすめ本6選

画像:iStock.com/recep-bg
売買経験を積むと、株式投資における自身の思考や傾向がつかめるようになるものです。ここでは、方向性や売買タイミングを自ら判断できる株式投資の上級者が、さらにスキルアップして利益を拡大するのに役立つ6冊をご紹介します。
〈一覧〉【上級者向け】株式投資の勉強におすすめの本
自分にベストマッチする投資手法を見極める
順張りや逆張り、いくつかの手法を試してきた今、自分に最も合う株式投資の戦術を打ち立てたいと考える方もいるでしょう。そんな方におすすめの3冊をご紹介します。
『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』
著者:バートン・マルキール、翻訳:井手正介/出版社:日本経済新聞出版
「投資のバイブル」といわれ、1973年の初版以来、全米累計200万部を超え、投資の名著として絶賛されるベスト&ロングセラーです。
出版以来、改訂を重ね、2023年に刊行された第13版は、初版から50周年の記念版です。新たな内容として、暗号通貨、NFT(※1)、ミーム株(※2)に関する説明を拡充しています。ただし、タイトルにもある通り、「不滅の真理」である従来の手法が引き続き有効であることには変わりがありません。
著者いわく、「市場平均リターンを獲得する最も確実性の高い方法は、インデックスファンドを買うこと」。本書はそんなインデックスファンドの魅力を、明確なデータとともに最大限に伝えます。
インデックス投資に興味がある方はぜひ手にとって読んでいただきたい1冊です。
※1:「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略で、唯一無二のデジタルデータに価値を持たせる技術のこと。
※2:オンラインコミュニティで人気になり、一時的に高値がつく株のこと。
『敗者のゲーム[原著第8版]』
著者:チャールズ・エリス、翻訳:鹿毛 雄二、鹿毛 房子/出版社:日本経済新聞出版
世界100万部を超える超ロングセラーであり、資産運用の常識を変えたインデックス投資の王道本です。
本書の核心は、プロの運用者でさえ長期的に市場平均を上回れないという確かな事実にあります。著者はこれを「敗者のゲーム」と呼び、勝者になる唯一の合理的な方法としてインデックスファンドへの長期・分散投資を説いています。
「市場に勝とうとしないこと」こそが最善の戦略だという逆説的な視点が、本書最大のメッセージです。個別株を選び大きなリターンを狙うアクティブ運用よりも、複利と時間の効果を活かし、コストの低いインデックスファンドを淡々と保有し続けることを推奨しています。
NISAやiDeCoでインデックス投資をはじめたい方、長期・分散投資の原則を活用して資産を確実に増やしたい方にぴったりの1冊です。
『エミン流「会社四季報」最強の読み方』
著者:エミン・ユルマズ/出版社:東洋経済新報社
15年間、『会社四季報』を全ページ読み続けてきた達人が、実際の投資判断に直結する読み方やお宝銘柄の探し方を解説する1冊です。
本書では、難解に思われがちな四季報を、業種別のクセに応じて「具体的にどこを見て、どう判断すればいいのか」と体系的に紐解いているため、資金を投入する際の理論的な裏付け(安心材料)が得られます。
売却タイミングや各種投資法の注意点、世界情勢から国内株式市場の展望といったところまで幅広く学べるのも大きな魅力です。
四季報を読み物で終わらせず、自分の投資戦略に落とし込みたい人におすすめです。
「勝ちの法則」を学ぶ
勝率を上げて損失を出さない投資家になりたい。そんな方におすすめの「勝ちの法則」を勉強できる3冊をご紹介します。
『決算書 本当の有望株がわかる 無敵の先読み術』
著者:GFS/出版社:スタンダーズ株式会社
決算書を解説する本は数多くありますが、本書は「投資にどう活かすか」という視点に特化している点が特徴です。
財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)の基本を押さえたうえで、堅実な投資や高配当株投資、新興銘柄への投資など、投資目的に応じた決算書の読み方が丁寧に解説されています。そのため、単に決算書の数字を読めるようになるだけでなく、投資家としてどの項目に注目し、何を根拠に銘柄を選び、どう判断するのかまで学べる構成です。
業種別の見るべきポイントや具体例も紹介されているため、決算書の知識を実際の銘柄分析につなげたい方にも役立ちます。
決算書を読む力を武器に、投資判断の精度を高めたい中級者〜上級者におすすめの1冊です。
『金融と投資のための 確率・統計の基本』
著者:田淵直也/出版社:日本実業出版社
「ギャンブルとしての危ない株式投資」から、「確率論・確率問題としての株式投資」へと考え方をガラリと変えることができる一冊です。著者は、前述の『ランダム・ウォークを超えて勝つための株式投資の思考法と戦略』と同じく、田淵直也さんです。
本書は、金融や投資に関わる確率・統計論の基礎的な概念を数学的な素養がない人にもわかりやすく解説しています。さらに「期待リターン」や「リスク(ボラティリティ)」など、わかっているようで、じつはきちんと理解していない専門用語の意味と理論を深く学ぶことができます。
理論的に資産運用を行いたい人や、入門書を読み終えて知識向上を目指す上級者におすすめです。
『株で億兆の富を築くバフェットの法則』
著者:ロバート・G・ハグストローム、翻訳:小野一郎/出版社:ダイヤモンド社
個人資産23兆円。94歳にして現役、世界最強の投資家、ウォーレン・バフェット。
なぜバフェットだけ勝てるのか?
本書はその疑問に迫るべくバフェットの投資戦略を解き明かす1冊です。世界18カ国で刊行され、2025年2月には大幅に改訂した30周年記念版が登場しています。
著者のロバート・G・ハグストロームさんはウォーレン・バフェットを40年以上にわたって研究し、「バフェットの法則」を解明。著者自身も法則に則った投資を実践することで好成績を収めてきたのです。
本書を読むことで磨かれる、企業の本質的な価値を見つめるセンスは株式投資をはじめとしたビジネスの広範囲で役立てることができるでしょう。
経験者も未経験者も、本書との出合いを株式投資との付き合い方を見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
株式投資を本で勉強する時のポイント

画像:iStock.com/Koji_Ishii
株式投資を本で勉強する時は、読んで終わりにならないように注意が必要です。
「いい1冊を見つけて読み込んだものの、投資にどう活かせばいいのかわからない」「本でじっくり勉強したのに、なかなか成果につながらない」。そんな方に向け、株式投資を本で勉強する時のポイントを解説します。
読むだけでなく実際に投資をする
株式投資を本で勉強する時は、並行して投資に挑戦することが重要です。
チャートの見方を覚えて値動きを予測するなど、株式投資の現場には、本で学んだことが役立つシーンが数多くあります。実際の投資を行うことで、本で勉強した知識が生きたスキルとなるのです。
今は、ミニ株やワン株、単元未満株など少額で気楽に始められる銘柄が豊富ですし、ネット証券なら通常無料で口座開設できます。
「始めるハードルが高い……」と躊躇する気持ちはわかりますが、まずは少額からでも実際に投資をしてみましょう。本で勉強しながら実践すれば、よりいっそう勉強の効果を高めることができるでしょう。
本の知識を鵜呑みにしない
株式投資を勉強するにあたり、本の知識を鵜呑みにして、自分の意見を持たないことは危険です。
確かに、たくさんの本を読めば多くの情報を取得できますが、ただ鵜呑みにするだけでは単なる情報コレクターになってしまうでしょう。
「本に書いてあった手法をそのままやってみたが、何ひとつうまくいかない、かえって損した」。そんな人はじつに多いですが、著者と自分が置かれた状況は異なっていることを認識してください。株式投資の本で得られるテクニックや知識は、そのまま真似するのではなく活用することが大切なのです。
では、どうすれば活用できるのかというと、ポイントは問いかけることです。本で情報をインプットしながら、この情報は本当だろうか? 判断は正しいのだろうか? 自分だったらどうだろうか? といったふうに自身に問いかけます。
本を読む、問いかける、この繰り返しで情報を取捨選択して活用できるようになり、より効率的な投資手法を理解できるようになるでしょう。
投資の勉強は自分のレベルに合った本からスタートしよう
本は著者が投資人生をかけて気づいたことや身につけた知識を、わずか数千円で手にできるありがたい財産であり、株式投資の勉強に大いに役立つものです。
株式投資で成果を上げるためにどのような情報が必要か、自分の投資レベル・リテラシーなど現状を把握した上で、最適な本を選びましょう。
自分だけの1冊を見つけて知識を活用すれば、株式投資のスキルが向上し、利益の拡大につながるでしょう。


































