社会人になるにあたり、揃えるべきものに悩む方は多いでしょう。特に最近はテレワークが普及した関係で、出社時だけでなく、在宅勤務時に必要なものについても考える必要があります。

そこで今回は、企業でビジネスマナー研修を担当している、ライフスタイリスト・北條久美子さん監修のもと、新社会人が揃えるべきものをピックアップ。仕事をするうえで必要なアイテムと心構えを詳しく解説します。

この記事の監修者

北條 久美子(ほうじょう くみこ)

東京外国語大学卒業。ウエディング司会・研修講師を経て、2007年よりエイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当を務める。2010年に独立し、全国の企業や大学でビジネスマナー、キャリア研修・セミナー等を行う。現在は、ライフスタイリストとして、仕事、日常を含め、自分らしく自由な美しい生き方を追求し、発信している。
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社会人1年目はビジネスマナーの基礎を学べる貴重な機会

画像: 画像:iStock.com/chachamal

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正しいビジネスマナーを知ると、上司・クライアントから信用を得て、社会人としての可能性を広げることに繋がります。

ビジネスマナーは、時代の変化とともに徐々に変わっていくものです。そのため、10~80代までの幅広い年齢層の方が活動しているビジネスの世界では、20代が常識と考えていることが、70~80代からすると非常識にあたってしまうこともあります。

社会人になるタイミングは正しいビジネスマナーを学べる、大きなチャンスです。そして、新社会人に必要なアイテム選びにも、ビジネスマナーがあります。堅苦しく感じたり、業界・会社の風潮とは関係なかったりしても、ベースの知識としてしっかりと認識しておきましょう。

新社会人に絶対に必要なものチェックリスト

細かい解説を確認する前に、最初に新社会人に必要なものを一覧でチェックしておきましょう。入社日直前のチェックリストとして活用するのもおすすめです。

服装・身だしなみ編□スーツ、靴、ハンカチ
□オフィスカジュアルの洋服(襟つきのシャツ、Vネックのセーター)
□ビジネス用の鞄
□腕時計
<特に男性に必要になるもの>
□ビジネス用の靴下
□白シャツ
□インナー
□ベルト
<特に女性に必要になるもの>
□華奢なアクセサリー
□替えのストッキング
持ち物編□お財布(ビジネス用のお財布)
□名刺入れ
□手帳
□文房具
□歯ブラシセット、鏡
<用意しておいたら便利なもの>
□替えのマスク
□リップクリーム
□ハンドクリーム
□バンドエイド、ジェル絆創膏
□タンブラー
準備編□銀行口座
□クレジットカード
□印鑑
<用意しておいたら便利なもの>
□会社専用のノート

新社会人に絶対に必要なものを解説:服装・身だしなみ編

画像: 画像:iStock.com/ben-bryant

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まずは服装・身だしなみに関することから解説します。スーツ、ビジネス用の鞄など、全部で7点必要なものがある身だしなみ編。具体的にどういったものが必要なのか、選ぶ時にはどのようなことに意識を向ける必要があるのか確認しましょう。

・スーツ、靴、ハンカチ

物品金額の目安
スーツ2〜3万円/着
約2万円

スーツ、靴ともにもちろん安価なものもありますが、やはりすぐに形崩れをしたり、思い入れもなく扱いが雑になってしまう可能性もあるので、少し良いものを購入し、手入れをしながら大切に使う、というのが望ましいです。

スーツは社会人に絶対に必要です。新卒の方のなかには、研修に毎日同じスーツを着用してくるような方もいらっしゃいますが、スーツも靴も、毎日連続して着用しているとすぐにくたびれてしまいます。スーツは3着、靴は最低2足用意をして、休ませる期間を作りながら交互に着用すると良いでしょう。

スーツのデザインは、派手でないベーシックなものを選びましょう。スーツの内側に派手な色が使われていたり、刺繍が入っていたりすると、相手に驚かれてしまう可能性もあります。新社会人であればとにかくシンプルな、スーツ屋さんで新社会人用として販売されているようなセットを選ぶのがベストです。

新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務やオンラインのミーティングが増えていますが、なかには自宅でもスーツを着用するように定めている会社もあります。勤務時の服装としては、一番優しくてもオフィスカジュアル程度に思っておく方が良いです。

・オフィスカジュアルの洋服

物品金額の目安
襟つきシャツ2,000〜5,000円
Vネックセーター5,000円前後

新型コロナウイルス感染症の影響で判断が特に難しくなっているものといえば、オフィスカジュアルの服装でしょう。出勤の頃はスーツだけ買えば良かったのが、何がどこまで許されるか分からないと悩んでいる方の声をよく聞きます。

オフィスカジュアルの服装としては、襟つきのシャツ・Vネックのセーターの2つは最低限もっておきましょう。女性の場合は、シャツに必ずしも襟はなくても大丈夫ですが、オンラインミーティングの場合には、自分に似合う色、オンライン映えする色は分かっていた方が良いです。また、ミーティングに集中できないような映し方にならないよう、事前に画角をチェックしておくようにしましょう。ZOOMなど、事前に自分の見た目をチェックできるビデオツールもあるので、鏡代わりに確認をしてからミーティングに入るのがおすすめです。

在宅勤務で、パーカーのような私服に近い服装をしていたとしても、注意してくれる人はもしかしたら少ないかもしれません。しかし、注意はされなくても「仕事なのに」と多くの方は思っているものです。完全に作業の時間であれば良いかもしれませんが、ミーティングがあると分かっている時はせめて、身だしなみはしっかり整えるようにしましょう。

そもそも在宅勤務であっても、勤務をしていることに変わりはありません。だからこそ、いつオンラインで繋がっても問題がない状態にしておくのがベストです。暮らしと仕事とを分けるという意味でも、在宅勤務であっても仕事が始まる前までには着替え、ある程度のメイクはして気持ちの切り替えをしましょう。

・ビジネス用の鞄

物品金額の目安
ビジネス用の鞄1〜2万円

ビジネス用の鞄は、新社会人らしいシンプルで使い勝手のいいものなら、このくらいの価格帯で見つかるはずです。

男性の場合、就職活動の時に買った鞄をそのまま使うのでも問題ありません。女性もデザインによっては就職活動で使用していた鞄を使うのでも大丈夫ですが、あまりにも就職活動の定番のデザインだと、就活生に間違われてしまうこともあるので、できればビジネス用の、柔らかすぎない素材かつ自立するタイプの鞄を別で選ぶのがおすすめです。

自立するタイプがおすすめの理由としては、ビジネスシーンでは基本的に鞄は床に置くことになるからです。クライアント先に打ち合わせに行った時にも、イスの上に鞄を置くことはほとんどありません。そのため、バックの底にスタッズがついているような、自立するタイプの鞄が良いのです。なお、デザインについてはこれまで紹介してきたアイテムと同様に、主張が強くないものを選びましょう。

ビジネスバックのなかにはリュックタイプのものもありますが、最初は手で持つようなタイプを使うのが理想的です。どうしても両手が開いている状態でないと困る場合には、クライアント先に訪問する時には背負った状態から手に持ち替える、職場についた時には一度手に持ち替えてから入るなどを心掛けましょう。

・腕時計

物品金額の目安
腕時計2〜3万円

腕時計は、一生ものの買い物と考えて高いものを買う人が多いですが、新社会人なら2〜3万円くらいの時計がちょうど良いと思います。

まず、おしゃれ用の腕時計はスーツの形が膨らんでしまうので、ビジネス用のシンプルなものが良いです。また、ご両親からお下がりでもらう方もいるかもしれませんが、あまりに高級な腕時計をつけていると、「この人は学生時代に何をやっていたのだろう?」「この会社ではそんなにもたくさんの給料がもらえるのだろうか?」など、クライアントが余計な想像力を働かせてしまうこともあります。

「腕時計くらい自分の好きなものを着用しても良いだろう」と考える方もいるかもしれませんが、荒波の世の中をくぐってきた40~50代の方のなかには、持ち物で人を見る方もいることは理解しておいた方がいいでしょう。新社会人であれば、まずはベーシックかつ見やすい腕時計を選ぶのがベターです。

【特に男性に必要になるもの】

画像: 画像:iStock.com/Yue_

画像:iStock.com/Yue_

・ビジネス用の靴下

物品金額の目安
ビジネス用の靴下1,000〜3,000円

靴下はノーブランドからハイブランドまで価格帯は様々ですが、消耗品なので高いものを揃えなくても大丈夫です。

ただ、やはりビジネスなので選ぶならスーツとほぼ同系色。基本的には革靴と合わせることになるので、厚手のものは必要ありません。靴下はほんの少しの隙間から見える程度のものですが、実はよく見られているので、しっかりと準備しましょう。

・白シャツ

物品金額の目安
白シャツ2,000〜5,000円

男性であれば、ジャケットのなかには白シャツを着用するのが一般的です。過去の新人研修で「色つきのシャツはいつから着ていいですか?」「ストライプ柄のシャツを着たいのですが…」と質問をもらうことも多かったのですが、これは会社によって大きく異なります。例えば金融系であれば白シャツにするのが無難ですし、商社であれば早めにカラフルなシャツを着るように指示されることもあります。

決められた時期はないこと、会社によって差があることから、新社会人はまずは白シャツを選び、先輩がなにを着ているか見て判断するのが良いです。最近は2,000円台から、ベーシックなのに機能性が高い白シャツが販売されています。

ちなみに、白シャツのなかでもボタンダウンは、本当はネクタイ用ではありません。徐々にボタンダウンのシャツにネクタイをしてもOKという風潮になりつつありますが、正式な装いではありません。ネクタイを合わせるシャツを選ぶならスーツ屋さんに行って「シャツとネクタイが欲しいです」と聞いて、店員さんに従って購入するのがおすすめです。

・インナー

物品金額の目安
インナー2,000〜3,000円

白シャツにはインナーが必須です。夏場のスーツは特に汗をかくことも多いので、汗を吸い取ってくれるような機能つきのものを選ぶと良いでしょう。柄やロゴ入りのTシャツをインナーにするとデザインが透けて見えてしまうこともあるので、無地のものを選んでください。

・ベルト

物品金額の目安
ベルト3,000〜5,000円

学生時代に使用するようなおしゃれ用のベルトは、スーツには合わないことが多いです。スーツを購入する時に、ビジネス用のものをセットで手に入れておきましょう。ベルトは最初から何本も持つ必要はなく、黒・茶の2本があれば十分です。

<コラム>なぜジャケットを脱ぐ時に「失礼します」と言う?

クールビズなどの影響もあり、ワイシャツとネクタイだけで出歩くことも多くなった昨今ですが、実はワイシャツはもともと下着として扱われていたものでした。ジャケットを脱ぐ時に相手に許可を取ったり、「失礼します」と声をかけたりするのは、人前で下着になるのは本来失礼なことだから。過去の風習が、現在も残っているのです。

【特に女性に必要になるもの】

画像: 画像:iStock.com/Albina Gavrilovic

画像:iStock.com/Albina Gavrilovic

・華奢なアクセサリー

物品金額の目安
アクセサリー10,000〜30,000円

女性が1つ持っていると便利なのが、華奢なアクセサリーです。学生時代は多くの方がその時の流行りに沿ったもの、ファッショナブルなデザインのものを購入する傾向にあるため、華奢なアクセサリーを持っている方は意外に多くないことでしょう。ダイヤやパールが1粒だけついているようなシンプルなネックレスなどを選べば、なにもないと寂しくなってしまう服装の時にも、さり気なくおしゃれを楽しめます。

派手なアクセサリーを身に付けることはおすすめできません。人間は動くものに目が行ってしまうため、長いネックレスなど揺れるものを身に付けていると、集中力を欠いてしまいます。また、オンラインの場合にはバングル・指輪など、音が立ちやすいものは身に付けない配慮も必要です。基本的には顔まわりのアクセサリーで、印象をあげていくように意識しましょう。

・替えのストッキング

物品金額の目安
ストッキング1,000円前後

ビジネスマナーとして、基本はストッキング、素足は絶対にNGです。パンプスを履く時に使うような短めの靴下もありますが、ビジネスシーンで素足は相応しくありません。特にスーツを着用するような業界・会社に勤める場合、クライアント先に出向く時には意識しておきましょう。

<コラム>スーツ×タイツは許されない時代があった!?

昨今ではスーツにデニール数の高いタイツを合わせた服装をしている方も増えましたが、もともとスーツにタイツを合わせることはNGとされていました。コミュニケーションと同様、マナーも時代の流れに沿って変化してくものですが、クライアント・上司によっては現在でもNGとしている場合もあります。年配の方にお会いする時にはタイツを避ける、上司に予め確認するなど、臨機応変な対応をするようにしましょう。

新社会人に絶対に必要なものを解説:持ち物編

画像: 画像:iStock.com/Satoshi-K

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次に、持ち物として新社会人が必要になるものを見ていきましょう。

・お財布(ビジネス用のお財布)

物品金額の目安
ビジネス用のお財布1〜2万円

無理して高いブランドのものを買う必要はなく、1〜2万円程度の予算で良いものは見つかると思います。

学生の時には装飾がたくさんついているような派手なものを使用していても問題ありませんが、社会人ではお客様の前で出す機会がある可能性もあるため、革のものや、シックなデザインの財布を選ぶようにしましょう。

選ぶ基準が分からない方は、社会人になっている先輩に聞いたり、極力目立たない黒・紺・茶などのベーシックなものを選んだりするのが良いでしょう。おすすめなのは、店員さんに「新社会人なので、ベーシックなものが欲しいです」と聞くことです。店員さんはこのような対応には慣れているので、ぴったりと合うものを紹介してもらえるはずです。

・名刺入れ

物品金額の目安
名刺入れ1万円前後

社会人になるにあたり必ず必要になるのが、名刺入れです。有名なブランドの名刺入れでも、予算1万円ほどで手に入れることができます。こちらもお財布と同様に、シンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。革製品は特に使いやすくおすすめです。

・手帳

物品金額の目安
手帳1,500〜3,000円

仕事のタスク・スケジュール管理のために必要になるのが、手帳です。ご自身が使いやすいものを選ぶというのは大前提ですが、3,000円程度の手帳を選べば、仕事や予定を管理しやすい機能が一通り揃っています。

また、こちらもお財布・名刺入れと同様に、お客様の前に出しても恥ずかしくないシンプルなデザインの商品を選ぶのがおすすめで、上記の価格帯であれば見た目も良いものが揃っています。

・文房具

物品金額の目安
文房具5,000円前後

社会人になると、使用されているアイテムを見られることも多いです。例えば、お客様の競合となる企業のロゴが入っているものはNGなど、持ち物にも気遣いが必要になります。持ち物はその人となりが伝わってくるものなので、学生時代のボロボロの文房具を使っている方は、新調しましょう。

例えばボールペンなども、どこかでもらったものではなく、「社会人になるにあたって、自分で選んで買ったもの」ということが伝わるものを選ぶのがベターです。

・歯ブラシセット、鏡

物品金額の目安
歯ブラシセット500円前後
100〜500円

お昼ご飯のあとに磨くだけでなく、出先で客先に赴く前に使うこともあるので、歯ブラシ・鏡は持っておきましょう。口臭などで相手を不快にさせないための、エチケット品としても必要なアイテムです。

【用意しておいたら便利なもの】

画像: 画像:iStock.com/USGirl

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・替えのマスク

物品金額の目安
替えのマスク300〜500円

新型コロナウイルス感染症が流行している環境で持っておくと便利なのが、替えのマスクです。特に使い捨てのマスクはゴムが切れてしまうこともあるので、予備を用意しておくと安心です。除菌のタオル、スプレーを一緒に持ち歩くのも良いでしょう。

また、絶対に必要なものではありませんが、マスクケースも持っておくと便利です。マスクケースを持っていなくても、マスクをしまう場所はあらかじめ決めておきましょう。マスクケースに入れてから鞄にしまう方もいらっしゃいますし、おもむろにしまう方もいらっしゃいます。丁寧に扱っている姿を見せるのであれば、マスクケースを使用するのがおすすめです。

・リップクリーム

物品金額の目安
リップクリーム300〜1,000円

カサついた唇は、不潔に見えてしまったり、だらしない印象を与えてしまったりすることもあります。冬場は特に乾燥するため、リップクリームも持ち歩くアイテムの1つとして、準備しておきましょう。

・ハンドクリーム

物品金額の目安
ハンドクリーム500〜2,000円

ここ最近は手洗い・除菌をする頻度が多く、手が荒れてしまう方も多いでしょう。クライアントとお会いする時、ガサガサの手はあまり良い印象を与えません。乾燥する季節は特に、こまめにハンドクリームを塗り直して、手の保湿をしてください。

・バンドエイド、ジェル絆創膏

物品金額の目安
バンドエイド300〜700円
ジェル絆創膏500円前後

ビジネスシューズに慣れていない時には、靴擦れを起こしてしまうことも多いです。特に女性は用意しておくと便利でしょう。

・タンブラー

物品金額の目安
タンブラー2,000〜5,000円

仕事の合間にお茶・コーヒーを飲むなら、タンブラーがあると便利です。カフェ・自販機などで購入するよりも価格が抑えられるため、節約にも繋がります。

新社会人に絶対に必要なものを解説:準備編

画像: 画像:iStock.com/Kritchanut

画像:iStock.com/Kritchanut

最後に、社会人になるにあたり、準備しておくべきものの詳細を見ていきましょう。

・銀行口座

物品金額の目安
銀行口座0円

社会人になると、給与を受け取るために銀行口座が必要になります。会社によっては銀行を指定する場合もあるので、確認して開設するようにしてください。

・クレジットカード

物品金額の目安
クレジットカード0〜2,000円(カード会社による)

クレジットカードも、社会人になるにあたって持っておきたいものです。新社会人に会社が大きな金額を支払わせる機会は少ないでしょうが、場合によっては、経費などの立て替えをしなければいけない場合もあります。その際、現金の持ち合わせがなくても、クレジットカードがあれば支払い可能です。

まだ1枚も持っていない方は、事前に作っておくことをおすすめします。年会費無料のカードも多いので、いろいろなカード会社を比較して選びましょう。

・印鑑

物品金額の目安
印鑑1,000〜10万円

書類作成の際に必要になることが多いのが印鑑です。銀行印として使える印鑑と、日常使い用の浸透印の2つを準備しておきましょう。浸透印については、会社から支給される場合もあります。

【用意しておいたら便利なもの】

画像: 画像:iStock.com/kazuma seki

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・会社専用のノート

物品金額の目安
会社専用のノート100円前後

会社専用のノートを何冊か作っておくことをおすすめします。このノートは、仕事で失敗してしまったこと、改善策を記録するものです。社会人になったばかりの頃は必ず失敗をします。何か失敗をしてしまったら、失敗を繰り返さないためにも、ノートに記録を残しておきましょう。

失敗をノートに残しておくと、いずれご自身が新入社員の指導係になった時にも非常に役立ちます。
自分が先輩になると、できなかった時の記憶・感覚は取り戻せなくなります。その結果、「新卒の子が何につまずいているのか、何がわからないのかが分からない」となってしまう方が多いのです。

失敗ノート・改善ノートを作り記録を残しておくと、自分が先輩になった時に、「自分も同じところでつまずいていたな」と振り返ることができたり、「最初はこういうミスをしがちだから、こうしておくといいよ」というようなアドバイスができるようになったりします。

新社会人に必要な3つの心構えも知っておこう

画像: 画像:iStock.com/west

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学生から社会人になるにあたり、前提として必要になるのが、受動から能動への意識の切り替えです。学生の間は「この課題は○○日までに提出しなさい」「△△を準備しておきなさい」と、何でも学校が指示を出したり用意をしてくれたりして、受け身の状態でも十分に過ごせていたと思います。しかし、ビジネスの世界では何でも指示されるわけではないので、自分で考えてやっていく、受動から能動に意識を切り替える必要があるのです。能動的になるにあたり、社会人として「体調」「時間」「お金」の3つの管理をしっかりと行うということは、心構えとして覚えておいてほしいことです。

新社会人に必要な心構え(1):体調管理を行う

ただの風邪であっても、学生時代では自分が授業についていきにくくなるだけの自己責任の範囲でしたが、社会人になると、仕事が止まってしまいます。1人1人が役割を果たすことで仕事は進んでいくものですので、体調管理はしっかりと行うようにしましょう。

新社会人に必要な心構え(2):時間管理を行う

学生時代は夜型でもよく、勉強・遊び・バイト・趣味と自由に自分の時間を使えたものですが、社会人になると学生のようにはいきません。時間管理はタイムマネジメントとも言いますが、自分自身を管理することなので、セルフマネジメントとも言えます。バスが混んでいて遅刻しそうならば、そもそも予定よりも早めのバスに乗るなど、先を読んで計画できる力も社会人には必須です。

新社会人に必要な心構え(3):お金の管理を行う

社会人になると、お金も自分で管理しなくてはいけません。「初任給が入るから」「ボーナス一括で支払いをすればいいから」と、何も考えずにお金を使ってしまうのはやめましょう。そもそも新卒1年目はボーナスがない場合もあり、特に今は新型コロナウイルス感染症の影響でボーナスの有無・金額が不安定なため、見通しが立っていない状態で先に使ってしまうのは危険です。社会人になると、お祝い事などで予想外の支出が増えることもあるので、お金の管理はしっかりとしておきましょう。

社会人になる前に、具体的に何をしておけばいい?

画像: 画像:iStock.com/coffeekai

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上記3点の心構えを頭に置いた上で、具体的に何をしたらいいか分からないという方は、まずは下記4つのことから実践してみましょう。

(1)朝型の生活ができるようにしておく

学生の時に生活が夜型になってしまっており、社会人になっても朝起きられないという話もよく聞きます。社会人生活を迎えるにあたり、朝型の生活ができるように準備を整えておきましょう。

(2)体力をつけておく

新型コロナウイルス感染症が流行している今、特に体調管理は重要です。学生の方のなかには体力がない方が多く、新入社員研修でずっと座っているだけにも関わらず、疲れてしまっている方もいました。体力のなさは、集中力にも影響を与えます。社会人になる前に、適度な運動をして、体力をつけておくのがおすすめです。

(3)部屋を整えておく

家は自分を充電する場所ですが、物が多かったり散乱していたりすると、目に入ってくる情報が多く、脳が疲れてしまいます。帰宅してからしっかりリフレッシュできるようにするためにも、部屋を整え、気持ちがいい空間を作っておきましょう。

また、在宅勤務では、オンライン会議で自宅を映すこともあります。ZOOMなどで使用できる壁紙などもありますが、体を動かすと合成が外れ、部屋が映ってしまうこともあるのです。せめてオンライン会議で映る範囲は見せられる状態にしておきましょう。見る人は、非常によく見ているので、注意が必要です。

(4)会社を選んだ理由・社会人になって成し遂げたいことを書き出す

社会人になる前に「なぜその会社を選んだのか」「社会人になってどんなことを成し遂げたかったのか」など、未来に向けたプランはノートや手帳などに書き起こしておくことをおすすめします。これらは就職活動の面接でも話す内容ですが、実際に働き出すと、忙しくて忘れてしまうことも少なくありません。影響を受けた本も、大切にしておきましょう。

新しい環境だからこそ、身だしなみなどを整えて好印象を

社会に出る時に「新」という単語がつくタイミングは、新社会人・新入社員の時のたった1年しかありません。新しい環境に飛び込む時だからこそ、身だしなみなどをしっかりと整えて、好印象を与えられるようにしましょう。

新社会人というのは、社会人の先輩方からすると明るい未来のような、希望の光のようなものです。フレッシュ感だったり、昔の自分を思い出させてくれたりと、新社会人にしか与えられない影響力があります。

新人には謙虚さはもちろん必要です。しかし、あくまで選ばれてその会社に入社しているので、あまり遠慮したり小さくまとまったりしすぎず、積極的にチャレンジをして、社会を楽しんでいってください。

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