この記事では、お年玉の相場や渡す相手などについて、ファイナンシャルプランナーの小峯洋子(こみねようこ)さん監修のもと、お年玉に関する疑問やマネー教育への生かし方と合わせてご紹介します。
※この記事は、2021年12月2日に更新しています。
【INDEX】
【ステップ1】お年玉を“誰に”あげるかを決める
【ステップ2】お年玉の“金額”を決める
【ステップ3】お年玉の“形式”を決める
(1)4や9のつく金額は避ける
(2)お札は新札がベスト。ピン札やきれいなお札でも可
(3)お札・硬貨は表裏を間違えずに封入する
(4)相手を困らせない金額にする
(5)喪中に渡す場合は、配慮を忘れずに
【礼節編】必ず感謝を伝えるよう、習慣づけよう
【マネー教育編】“お年玉会議”で使い方を学ばせよう
Q1.自分の子どもと甥や姪、あげる金額は同じでいい?
Q2.生まれたばかりの赤ちゃんにお年玉は必要ない?
Q3.親にお年玉をあげたい時、どうすればいい?
Q4.お正月に会わない相手にも、お年玉をあげたほうがいい?
お年玉はなぜあげる? まずは意味と意義を知ろう

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そもそもお年玉とは、どんな由来があり、現代まで伝わる慣習になったかをご存知ですか? かつてお年玉は、お金ではなくお餅でした。お正月には歳神を迎えるため鏡餅を供えますが、鏡餅には歳神の霊魂が宿ると考えられていました。その鏡餅を家長が子どもに分け与える習慣があり、それが“御歳魂”と呼ばれていたそうです。その後、お餅は品物やお金に変わっていきました。
このような経緯で、年長者から子どもへ金銭などをあげる行為としてお年玉が定着してきたわけですから、1年の始めに家族が集い、子どもたちの成長や幸せを願う気持ちを込めて渡していきたいものです。
お年玉は、子どもが一度に手にするには大きな金額ですから、使い方や貯め方について考えるいい機会にもなります。
お年玉の相場とは? 世間の平均額はいくら?

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初めてお年玉をあげる時、子どもの年齢が上がってきた時の金額や、やめ時など、迷うことは多いですよね。
そんな時に参考になるのは、やはり世間のデータでしょう。住信SBIネット銀行が3,667名に行った「お年玉に関する意識調査 2020」1)と、3,211名に行った「お年玉に関する意識調査 2021」2)をもとに確認していきましょう。
お年玉は誰にあげている? 最も多いのは「甥・姪」
〈図〉お年玉をあげる相手

本調査は対象者が10〜70代と幅広いですが、お年玉をあげる相手としてもっとも多かったのは、58.6%の「甥・姪」です。これに43.6%の「自分の子ども」、18.0%の「甥・姪以外の親戚の子ども」が続き、お年玉をあげる相手は基本的に親族だとわかります。また、「親」にあげている人も11.3%いますが、決して多くはありません。友人の子どもなどが含まれる「その他」は4.6%とかなり少数であることがわかります。
お年玉をあげ始めるのは何歳から?「0歳」「小学生」が多数派
〈図〉お年玉をあげ始める年齢

お年玉をあげる相手で多かった「甥・姪」と「自分の子ども」へは、何歳からお年玉を渡しているのでしょうか。「甥・姪」で多かったのは、「0歳」の32.3%。続いて「小学生」の21.8%という結果になりました。また、「自分の子ども」へは、「小学生」の29.6%がもっとも多く、「0歳」の18.6%が続きます。生まれて初めてのお正月、もしくは小学生になってからを節目と考えている人が多いことがわかりました。
世間のお年玉の相場は? 小学生未満は「1,000円以下」が多数
〈図〉あげるお年玉の金額

そして最も気になる金額の相場ですが、小学生未満は「1,000円以下」、小学校低学年は「1,001円〜3,000円」、小学校高学年は「3,001円〜5,000円」が多いという結果となっています。中学生は「5,001円〜10,000円」がボリュームゾーンですが、「3,001円〜5,000円」も30%以上と、多くの人が選択しています。高校生、大学生・専門学生等は「5,001円〜10,000円」が50%以上を占めており、30,000円以上のお年玉は少数でした。
迷った人必見! お年玉の金額・形式を決める3つのステップ
お年玉は慣習であるため、全ての場合にあてはまる“正しい金額”や“正しいあげ方”があるわけではありません。だからこそ、あげるべきか、いつからいくらあげるのかなどと迷うものです。
そこで、ここではお年玉を“あげる基準”を作るために参考となる考え方を、3つのステップに分けて紹介します。
【ステップ1】お年玉を“誰に”あげるかを決める

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まずは、お年玉を誰にあげるかを決めましょう。お正月には親族の集まりのほか、友人家族との新年会もあるものです。「会う子ども全員にあげた方がいいの?」と迷っている方は、次の方法を参考に、あげる相手を決めてください。
〈表〉“誰に”あげるかを決める方法
(1)「お年玉の由来」を基準に決める
(2)「世間の傾向」を基準に決める
(3)「子どもの親同士」で相談して決める
冒頭で説明したとおり、(1)お年玉の由来は家長から正月に集まった家族にあげる鏡餅です。このことを考慮すると、お年玉は親族間でのやり取りが自然でしょう。
また、(2)世間の傾向を調査データ1)から見てみると、あげる相手の上位は「甥・姪」(61.3%)、「自分の子ども」(42.6%)、「甥・姪以外の親戚の子ども」(20.0%)です。お年玉は、家族・親戚間のやり取りと考えるのが一般的です。
ですから、毎年誰にあげたらいいのか迷うなら、(3)「子どもの親同士」で相談してルールを決めるといいでしょう。親族間で一度話し合っておけば、お互いにすっきりと渡しあうことができます。
お年玉は親族間でのやりとりが一般的だとわかっていても、友人の子どもにお年玉を渡したいと考えることもあるでしょう。その場合も親に同意が得られれば、あげても差し支えないと思います。
【ステップ2】お年玉の“金額”を決める

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次にお年玉の金額を決めていきます。一般的に子どもの年齢によって金額を変えるという傾向がみられますので、それを踏まえながら以下の4つの基準でお年玉の金額を考えていきましょう。
〈表〉お年玉の“金額”を決める方法
(1)「年代別の世間の傾向」を基準に決める
(2)「年齢別の計算式」を基準に決める
(3)「子どもの親同士での相談」を基準に決める
(4)「地域・家庭の慣習」を基準に決める
(1)世間の傾向としては、下記のような相場です。年代ごとで区切っているため、毎年少しずつ金額を上げてもいいでしょうし、「小学生のうちは○○円」と定めるのもいいでしょう。
〈表〉各世代のお年玉の相場2)
世代 | お年玉の相場 |
---|---|
小学生未満 | 1,000円以下 |
小学校低学年(1〜3年生) | 1,000円〜3,000円 |
小学校高学年(4〜6年生) | 3,000円〜5,000円 |
中学生 | 5,000円〜10,000円 |
高校生 | 5,000円〜10,000円 |
大学生・専門学生等 | 5,000円〜10,000円 |
また、シンプルな計算式があれば、楽なのにと思いますよね。たとえば「年齢×500円」として計算した場合の一覧表は下記のとおりです。
〈表〉年齢×500円として計算した場合の金額
年齢 | 金額 |
---|---|
0歳 | 0円 |
1歳 | 500円 |
2歳 | 1,000円 |
3歳 | 1,500円 |
4歳 | 2,000円 |
5歳 | 2,500円 |
6歳 | 3,000円 |
7歳 | 3,500円 |
8歳 | 4,000円(※) |
9歳 | 4,500円(※) |
10歳 | 5,000円 |
11歳 | 5,500円 |
12歳 | 6,000円 |
世間の傾向と必ずしも一致していませんが、シンプルに考えたい方には使い勝手がいいかもしれません。
次の方法としては、(3)子どもの親同士での相談です。親戚間であげる金額に差がありすぎると、気を使ってしまいますので、子どもの祖父母も含め、事前に話し合ってルールを決めておくと、悩むこともなくスムーズです。本コラムの監修者・小峯さんの家の例をあげますと、未就学児は年齢×100円、小学生になったら学年×1,000円と決めています。
なお、(4)地域・家庭の慣習も考慮したいポイントです。たとえば、沖縄ではお年玉を子ども一人につき一律1,000円としている家庭が多いそうです。このように地域ごとの慣習があるなら、それに合わせるといいでしょう。また、家庭ごとの慣習もあるかもしれません。あらかじめ確認しておけると安心です。
【ステップ3】お年玉の“形式”を決める

画像:iStock.com/Wako Megumi
3つめのステップとして、お年玉の“形式”を決めていきましょう。大きく4つの形式に分けられます。
〈表〉お年玉の主な“形式”
(1)現金
(2)図書券などの金券
(3)品物
(4)キャッシュレス
もっとも一般的なのは(1)現金です。お金の意味や大きな桁の数字が分かる年齢であれば、実際に手に取って、いただいた金額の重みやありがたさが実感できることでしょう。
次に、好きなものが何でも買える現金ではなく、「本を読んでほしい」「参考書を買って勉強をしてほしい」など、贈る側の希望を込めて渡したいのなら、(2)図書券などの金券がいいでしょう。
もちろん、おもちゃや本、習い事で使う道具などのように、(3)品物をお年玉の代わりにプレゼントするのもいいですね。特に子ども自身が、まだお金の価値が分からないくらい幼いうちは、この方が喜んでもらえるかもしれません。
そして、今後登場してきそうなのが、(4)キャッシュレスによるお年玉です。実質的には現金で渡すことと同義ですし、今後大人がキャッシュレス化していくことを考えると、子どものお年玉もキャッシュレス化していくことが予想されます。
キャッシュレスでのお年玉についてはすでに「ポチ袋を準備しなくて楽」「離れていても送りやすくていい」など、そのメリットを挙げる声が増えてきています。その半面、「お年玉は現金で直接渡したほうが、ありがたみがあっていい」という現金派が多いのも事実です。
今後キャッシュレスでお年玉を渡すことの普及具合がどのように変化していくか、注目していきたいところです。
お年玉をあげる時に注意したい5つのマナー
子どもにあげるのが基本とはいえ、お年玉はあくまでもお金のやり取りです。子どもに日本のお金のマナーや慣習を伝えるいい機会にもなりますので、ぜひ“お金のマナー”は押さえておきましょう。
(1)4や9のつく金額は避ける

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お年玉は、結婚祝いや出産祝いなどと同様に、慶事のマナーを踏襲するのが基本です。縁起の悪い数字である忌み数を避けるようにしましょう。よく言われているのは、死を想像させる“4”や苦を連想させる“9” です。お年玉の金額を、前述の子どもの年齢から算出する計算式で決めると、4,000円や9,000円が算出される場合もありますが、5,000円や10,000円に切り上げるなど、避けるようにしましょう。
(2)お札は新札がベスト。ピン札やきれいなお札でも可

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封入するお札は、新札を用意するのがベストですが、銀行で用意する時間がとれないこともあるでしょうから、使用されているものの折り目のない、いわゆるピン札でもいいでしょう。汚れやシミがついていたり、シワシワだったりしない、“なるべくきれいなお札”を用意すれば大丈夫です。
(3)お札・硬貨は表裏を間違えずに封入する

画像:iStock.com/flyingv43
お年玉を包む際も、御祝儀袋のマナーと同様です。お札や硬貨の表裏を意識しながら、ポチ袋やのし袋に入れましょう。紙幣は肖像(図柄)が描いてある面、硬貨は漢数字で金額が書いてある面が表になります。
ポチ袋の場合、お札は表を内側にして三つ折りにして入れます。のし袋の場合、袋の表側にお札の表が向くように入れましょう。硬貨を入れる場合も、袋の表側に硬貨の表面が向くようにします。
また、紙幣の場合は肖像が逆さまにならないように入れることも忘れずに。お金をそのまま渡すのはマナー違反です。ポチ袋が無い場合はきれいな紙や懐紙などで包んでも大丈夫です。
(4)相手を困らせない金額にする

画像:iStock.com/laymul
高額のお年玉を子ども自身は喜ぶかもしれませんが、その親が恐縮してしまう可能性があります。前述したように、お年玉をやり取りする親同士であらかじめ金額を決めておくのがベストです。それが難しい場合は、相場を参考にし、幼いうちから高額を与えないようにしましょう。相手に「お返しをしないといけない」と気を使わせてしまうのは、避けたいことです。
(5)喪中に渡す場合は、配慮を忘れずに

画像:iStock.com/hawk111
お年玉は新年のお祝いを分け与えるというものという本来の意味からすれば、喪中の年のお正月にはありません。ただ、子どもにとっては、1年に1度のお楽しみですから、喪中であってもお年玉を渡して問題ないと考えることが多いです。
しかし、配慮は必要です。「喪中だから、今年のお年玉はお小遣いとして渡すね」と一言添え、お正月らしい華やかなイラストや“お年玉”という表記の無いポチ袋に入れて渡します。喪中とは何か、どう過ごす期間なのかを伝えてもよいですね。
子どもがお年玉をもらった時の教育への生かし方
ここまでは“お年玉をあげる側”のお話でしたが、今度は、“もらう側”の親の観点で話を進めてみましょう。子どもたちが一度に大きなお金を手に入れるお年玉は、マネー教育を行ういいチャンスにもなります。もらった時の対応とお金の使い方の2つの視点でご紹介します。
【礼節編】必ず感謝を伝えるよう、習慣づけよう

画像:iStock.com/visualspace
お年玉をもらった時は、必ず「ありがとうございます」とお礼を言うように教えましょう。当たり前のようですが、小さな子どもは悪気なく、お礼の言葉を忘れてしまうこともありますし、ポチ袋を奪い取るように受け取ってしまうこともあります。
こんな時は、親御さんも周囲の大人も、子どもに“どう振る舞えばいいのか”を教えるようにしましょう。もしいただいた相手の気分を害してしまったようなら、まずは親が謝罪し、子どもには何が非礼だったのかを説明して謝罪と共に改めてお礼の言葉を言うように促しましょう。
【マネー教育編】“お年玉会議”で使い方を学ばせよう

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お年玉をもらったあと、マネー教育の一環として、親子で“お年玉会議”を行うのがおすすめです。会議の目的は、「お年玉をどのように使うか・管理するか」です。お金の計画的な使い方を考えて、実践していくようにしましょう。
ここでは、このコラムの監修を担当したFP・小峯さんが開催している親子マネー講座の内容を一部紹介します。
まずは、お金を使う時期ごとに「短期」「中期」「長期」に分類します。「短期」は普段の生活に使うお金で、お財布や貯金箱に入れておくものです。
「中期」は子どもが残高を管理できる預金にします。金額の張る欲しいものを買う時に使います。銀行預金からおろすというひと手間があることで、本当に欲しいものかをじっくり考えることができます。
「長期」は親が管理する子ども用の預金です。将来の大きなお金がかかる時期に備えておくのだと子どもに伝えて親が預かります。預かったお金は、出産祝いや入学祝いなどと共に子どもそれぞれの名義で貯めていきましょう。
こうした時間軸で考える“貯め方”に加えて、ニーズ・ウォンツの考え方や、寄付やプレゼントなど、“使い方”に関しても学んでいきます。
なお、こうしたお年玉会議で話し合ったあと、具体的な使い道は、本人に任せましょう。その結果たとえば、使いすぎてあとからお金が足りなくなるなどの失敗をしても、それは本人にとって学びになります。むしろ、子どものうちの小さな失敗の積み重ねが、将来の大きな失敗を防ぐことにつながっていくことでしょう。
〈表〉お金の使い方による3分類
分類 | 使い道 | 管理方法 |
---|---|---|
短期 | 日常の買い物 月々のお小遣いの補填 | お財布、貯金箱 |
中期 | 貯めてから買う 金額の張る欲しい物のため | 子ども自身が残高を管理できる口座 |
長期 | 将来のため | 親が管理する口座 |
疑問が尽きない! お年玉のお悩みQ&A
お年玉は、お金のやり取りにも関わらず、誰もが納得する、確立された決まりがないので悩みが尽きないものです。そこで、お年玉に関するよくある疑問を用意しました。今後、お年玉をあげる時の参考にしてみてください。
Q1.自分の子どもと甥や姪、あげる金額は同じでいい?

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同じ場面で渡すなら、ルールがあればそれに従い、同じ年齢の子どもなら金額を揃えるほうがいいでしょう。しかし、わが子に対する普段からのお金の渡し方は家庭によって異なります。
たとえば、日頃のお小遣いは渡さず、お年玉が子どもにとって唯一の収入で、年間計画を立てて使う方針のご家庭があるとしましょう。このような場合、甥や姪と同額では足りないかもしれません。そんな時は、家に帰ってからお年玉会議を開き、話し合った結果、必要となればプラス分の金額を渡す方法も考えられます。
Q2.生まれたばかりの赤ちゃんにお年玉は必要ない?

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上述のとおり、「0歳」からお年玉を渡す人は少なくありません。しかし、赤ちゃん自身はお金の意味はもちろん、もらったことすら分からないですから、お年玉と言いつつ、これから子育てにお金がかかる親御さんへの応援の気持ちを渡しているという意味合いが強いと考えられます。
そのため、子ども自身に贈りたいと考えるならば、お金の意味がわかる歳になるまでは、お金ではなく、絵本などの品物を買ってプレゼントするのもいいでしょう。もらう側の親も「赤ちゃんのことを考えて選んでくれた」と感じられ、お金よりも気持ちが伝わることもあります。
Q3.親にお年玉をあげたい時、どうすればいい?

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お年玉は、由来から考えても「目下の人へあげる」のが基本です。そのため、自分の両親にあげたいのなら“お年賀”(年始の挨拶回りの手土産)として贈りましょう。お正月は日頃の感謝を伝えるいい機会です。あくまでも“気持ち”なので、金額に決まりはありません。もちろん、お金ではなく、「いつもありがとう。今年も元気で過ごしてね」という言葉を伝えたり、品物を贈ったりするだけでも親御さんは喜ぶはずです。
Q4.お正月に会わない相手にも、お年玉をあげたほうがいい?

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お正月に会う機会がない子どもにも、楽しみにしているだろうから渡したいという気持ちがあるなら、何らかの方法で渡すといいと思います。
中高生になって、親戚の集まりに顔を出さなくなったけど、会って渡したいという声も聞きます。そこで「お正月に家族の集まりに参加すれば、お年玉がもらえる」というスタンスにしておくのも一案です。動機は不純かもしれませんが「お年玉がもらえるから行こう」という気持ちになるかもしれませんね。
また、新型コロナウイルスの影響によって親戚同士で集まらない家族も多いでしょう。お正月以降のタイミングで会えそうなら、その時にお小遣いとして渡したらいいと思います。会わないけれど渡したい場合は、メッセージを添えて現金書留で送るのもいいでしょう。
お年玉は基本的マナーを押さえればOK
お年玉は、ほかの慶事のお金のやり取りよりは堅苦しく考えなくて大丈夫です。基本的なマナーを押さえた上で、あなたなりの気持ちが伝わるように渡しましょう。相手の重荷にならないよう配慮すれば、自分の納得する渡し方で問題ありません。
一方で、お年玉は子どもにとってはお金について考える、とてもいいきっかけになるイベントです。お金の大切さを感じてもらい、使い方や貯め方を考えるのと同時に、一年の目標や将来の夢と絡めて、親子で話す時間を楽しんでみてください。