社会人にとっての楽しみの1つが、ボーナス(賞与)ではないでしょうか。しかしながら、中には「夏季・冬季のボーナスは何月にもらえる?」「月初と月末どっちにもらえるのか気になる!」など、支給のタイミングが気になる人もいることでしょう。

そこでこの記事では、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さん監修のもと、ボーナス(賞与)の支給日はいつなのか、民間企業と公務員に分けて紹介します。

この記事の監修者

氏家 祥美(うじいえ よしみ)

ハートマネー代表。ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。子育て世帯、共働き夫婦の家計相談に豊富な実績を持ち、「幸福度の高い家計づくり」を総合的にサポートしている。オンラインでの家計相談やマネー研修も実施中。

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ボーナス(賞与)の支給日はいつ?

画像: 画像:iStock.com/Ratana21

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会社によって差はあるものの、一般的にボーナスは夏と冬の2回支給されることが多くなっています。6月・12月と、なんとなく想像する人も多いのではないでしょうか。以下では、民間企業と公務員のボーナスの支給日について紹介していきます。

民間企業の場合

前述のとおり、民間企業では夏・冬の2回支給されることが多いでしょう。おおむね、夏は6月下旬〜7月上旬、冬は12月上旬〜下旬に支給日が設定されています。通常の給料日と同じく、15日や20日、25日など5の倍数の日付になることもよくあります。

しかしながら、会社によっては春や秋にボーナスの支給日が設定されていたり、年に1回や3回など支給回数が異なったりする場合もあります。自分が勤めている会社の支給日が知りたい場合には、担当部署に問い合わせてみるとよいでしょう。

ちなみに、民間企業のボーナスには大きく「業績賞与」と「決算賞与」という2種類があります。

業績賞与は、会社全体や部門、個人の業績に連動して支給額が決められる一般的なボーナスです。決算賞与は、その年の会社の業績がよかった際に、決算のタイミングで臨時に支給されるボーナスです。決算賞与については、支給のタイミングが法律により「その年度の決算日の翌日から1カ月以内」と定められているため、多くの会社の決算月である3月頃に支給される場合が多いでしょう。

公務員の場合

公務員の場合も夏と冬の2回ボーナスが支給されますが、中でも国家公務員の場合は、夏が6月30日、冬が12月10日1)と支給日が決まっています。地方公務員の場合は各自治体により異なりますが、おおむね国家公務員の支給日に近い日程になることが多いでしょう。

退職時のボーナス(賞与)はどうなる?

画像: 画像:iStock.com/shironagasukujira

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退職の予定がある人であれば「ボーナスの支給日よりも前に退職をしたら、ボーナスをもらえないの?」と気になる人も多いでしょう。

結論からいうと、退職時のボーナスの取り扱いは会社により異なります。これは、退職時のボーナスに関して、法律による決まりがなく、各会社の就業規則によって支給の条件が定められているためです。

たとえば、就業規則に「ボーナスは支給日に会社に在籍している社員を対象とする」という記載があった場合には、支給日前に退職をしてしまうとボーナスの支給対象から外れてしまいます。

このように、退職時のボーナスについては会社により細かなルールが定められています。一度勤務先の就業規則を確認し、退職するタイミングについても注意しましょう。

ボーナス(賞与)の平均支給額はいくら?

ボーナスの支給日がわかったところで、平均支給額についても見てみましょう。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」2)3)によると、2020年、2021年の夏季・冬季におけるボーナスの平均支給額は以下のとおりです。

〈表〉ボーナスの平均支給額

2020年2021年
夏季380,439円380,268円
冬季380,481円380,787円

夏季・冬季ともに約38万円が支給されていることがわかります。また、調査対象となっている各事業所では、平均してボーナス1回につき約1カ月分の給与相当額が支給されています。なお、この平均支給額は、民間企業が対象となっているため、公務員の場合には平均支給額が異なります。また、上記のデータは全体の平均ですが、ボーナスの支給額は業界や企業規模によって異なります。詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ併せて見てみてください。

【関連記事】ボーナスの平均支給額について、詳しくはコチラ

ボーナス(賞与)から差し引かれる項目

ボーナスは、毎月の給与と同様に以下のような税金や社会保険料が差し引かれます。そのため、額面の金額に対し、手取り額はおよそ70〜80%になることを覚えておきましょう。

①所得税
②健康保険料
③雇用保険料
④厚生年金保険料
⑤介護保険料

それぞれの項目の内容や計算方法について、詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ併せて見てみてください。

【関連記事】ボーナスにかかる税金や、差し引かれる金額について詳しくはコチラ

ボーナス(賞与)の支給日を把握して、使い道を決めておこう

画像: 画像:iStock.com/Chainarong Prasertthai

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ボーナスの支給日がわかると、そのボーナスをどんなことに使うか計画を練り始める人もいるでしょう。貯金や投資、買い物など、自分の今の家計と相談しながら、支給日までに計画的なボーナスの使い道を考えてみるとよいでしょう。

以下の記事では、ボーナスの使い道について紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。

【関連記事】ボーナスの使い道やおすすめの使い方について、詳しくはコチラ

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