今回、登場いただくのは、Twitterで大人気のイラストレーター・杏耶さん。イラストや漫画で紹介する簡単レシピが大好評で、『もうがんばれない日のための 限界ごはん』シリーズなど、多数書籍化もされています。
「手を抜けるだけ抜いた」と自称する杏耶さんのレシピは、混ぜるだけ、お湯を注ぐだけなどの超シンプル調理ながら、心も体も優しく癒やされるものばかり。風邪をひいてしまった、仕事で疲れてもう動きたくない……という時でも、冷蔵庫にあるものだけで、すぐに温かなごはんが食べられます。
そんな、等身大で忙しい人のライフスタイルにも寄り添ってくれる杏耶さんに、作り置き事情をイラスト付きで伺いました!
杏耶さんの作り置き事情
「じつは、作り置きはそんな頻繁にはしていないんです。仕事柄、新しいレシピ開発のために家に食べ物が常にあるというのが大きな理由ですね。ただ私は生理が重いので、パワーダウンする生理前でも食べられるものや、暴飲暴食防止のために甘いものを作っておくことはあります」という杏耶さん。
作り置きは「過去の私からのプレゼント」
作り置きする時のマイルールは「野菜を必ず入れること」。その際、できるだけ“旬”のものを意識して選んでいるそう。旬の野菜は値段が安くて美味しく、栄養素も高いのでコスパがよくておすすめ。
杏耶さんいわく、「作り置きは過去の自分からのプレゼント」。日々の自分をねぎらい、ちょっと未来の自分を楽にしてくれるものだと言います。
もちろん、杏耶さん考案の“料理していると言えるかわからないほどの簡単なレシピ”に頼れば、少しの時間でパパッと作り置きができてしまいます。
お米が消える!? 「味噌ミートソース」
さて、そんな杏耶さんに今回教えていただくのは、「味噌ミートソース」。ごはんに合うように作られた、“お米が消える”ミートソースです。
「いま米離れをしている方も多いようなのですが、最近は米の価格が下がっているし(※1)、この機会にぜひお米を楽しんでいただきたくて、和風にも洋風にもアレンジできる味付けで考えています。改めて、お米のよさに気付いてもらえるように“お米が消えるミートソース”と呼んでいます(笑)」と杏耶さん。
ほとんど手間なしの超シンプルな調理工程でできるのも魅力です。
材料とおよその費用(作りやすい分量:約350g・4人分) | |
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合びき肉 | 200g |
玉ねぎ | 100g |
にんにくチューブ | 小さじ1 |
味噌 | 大さじ1 |
トマトケチャップ | 大さじ3 |
粗びきコショウ | 3~4振り |
費用の目安 | 約600円 |
作り方の手順
① 玉ねぎをみじん切りにし、耐熱容器に材料をすべて入れる。
② 600Wのレンジで6分加熱する。一度取り出して混ぜてから、さらに2分加熱して完成。
手順はなんとこれだけ! レンジで加熱する時間を含めてたったの10分で完成してしまいます。
保存方法と保存期間の目安
保存期間は、冷蔵庫で1週間が目安になります。季節に関係なく、1週間で食べきれる量を作るのがおすすめです。
※作り置きの保存期間について
今回ご紹介しているレシピの保存期間はあくまで目安です。冷蔵庫の温度や容器によって日持ちに差がありますので気を付けましょう。
見た目は洋風、味わいはほんのり和風。「味噌ミートドリア」
“お米が消える”と言うからには、ぜひともごはんと合わせてほしいこの「味噌ミートソース」。まずは、見た目は洋風ながら、味わいはほんのり和風の「味噌ミートドリア」はいかがでしょうか。
追加で必要な材料(2人分) | |
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ごはん | お茶碗2杯分(約300g) |
味噌ミートソース | 180g |
ピザ用チーズ | 80g |
卵 | 2個 |
ミニトマト | 4個 |
作り方の手順
① オーブン可の耐熱容器に、1人分ずつごはん、味噌ミートソース、切ったミニトマト、卵を割り入れ、ピザ用チーズを乗せる。
② トースターで6分ほど焼いて完成。
焼かずに混ぜるだけ! おかわり必至の「味噌ミート洋風焼き飯」
こちらもごはんが進むアレンジレシピです。「焼き飯」という名前ですが、火は使わずに混ぜるだけでOK! 忙しい日に助かる、超時短メニューです。スイートコーンが美味しいアクセント。子どもにも喜んでもらえる味わいです。
追加で必要な材料(2人分) | |
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ごはん | お茶碗2杯分(約300g) |
味噌ミートソース | 100g |
スイートコーン | 60g |
お好みでイタリアンパセリ、塩コショウ、粗びきコショウなど | 適量 |
作り方の手順
① 温かいごはんに、味噌ミートソース(作り置きを使用する場合はレンジで再加熱したもの)、スイートコーンを混ぜる。
② お好みでイタリアンパセリや塩コショウなどを加えて完成。
忙しくて加工食品ばかりに頼っていると、「健康によくないかも」と罪悪感が湧くこともありますよね。自炊のよさは、どんなに簡単なものでも、自分で作ることでそんな気持ちを楽にしてくれること。「もうがんばれない!」というくらい疲れた日も、杏耶さんのレシピがあればほっと一息ついて、自分をいたわることができるでしょう。