これから「お金」がどれだけ必要か、どのように準備するべきなのか、それは年齢や家族構成、そしてライフプランの考え方によって、ひとりひとり違いがあるものです。『お金のホント相談室』では、“生涯にわたる良きパートナー”として、現在の家計の状況やライフプランに応じて最適な提案を行っている東京海上日動あんしん生命保険のライフパートナーから、実際にあった提案事例をご紹介していきます。

今回は、2人目のお子さまが生まれた30代ママ・Aさんのご相談です。Aさんの相談にあたったライフパートナーの奥田英也(おくだ ひでや)が説明します。

今回、相談に答えたライフパートナー

奥田 英也(おくだ ひでや)

東京海上日動あんしん生命保険
大阪第二支社第1営業所、MDRT成績資格会員

保険は専門用語や難しい言葉が多く出てきますが、なるべくわかりやすい言葉を使って説明するように心がけています。保険商品だけでなく、保険とは何か、どんな制度なのかといった基本のしくみから説明します。前職はプロゴルファーで、保険と関係のない世界にいました。だからこそ、知識のない方にも同じ目線で伝えられると考えています。

Aさんの悩み

Q.3年ほど前、2人目の子どもが生まれたのですが、保険の見直しはどのようにすればいいでしょうか?

画像1: 画像:iStock.com/monzenmachi

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●プロフィール

基本情報34歳・女性・会社員
家族構成夫・子ども2人(6歳・3歳)
世帯年収(手取り)750万円
住居一戸建て(ローン13万円/月)
預貯金約400万円(Aさん:約100万円、夫:約300万円)
近況保険には結婚時に加入していたが、そこまで深く考えずに加入したものだった。出産や育児などで慌ただしい日々を過ごしていたが、ようやく落ち着いてきたので、保険の見直しを検討している。
なお、夫は個人事業主、Aさんは会社員(事務職)という夫婦共働き。夫婦別々で家計を管理しており、お互いの正確な貯金額は知らない状態だった。

●家計の内訳

画像: Q.3年ほど前、2人目の子どもが生まれたのですが、保険の見直しはどのようにすればいいでしょうか?
項目収入支出
Aさんの給与(手取り)250,000円_
Aさんの夫の収入(手取り)280,000円※-
住居費(ローン支払い)-130,000円
生活費(食費等)-100,000円
通信費-22,000円
教育費-30,000円
自動車費80,000円
貯金-0円
その他-80,000円
保険料-20,000円
小計530,000円462,000円
月々の収支68,000円
※自営業のため、夫の月収は毎月10万円以上の変動があるが、およその平均額を表記。

●備考

  • 夫は仕事の付き合いによる外食費が多く、家計全体としても使い道の把握が完璧にはできていない状態。そのため、上記の収支ほど月々の生活費に余裕はない。
  • 月々、定期的な貯金はしていない。貯金には苦手意識を持っている。
  • 保険は結婚時に収入保障型の死亡保険と医療保険・がん保険に加入している。

Aさんへのアドバイス&解決策は?

2人目のお子さまが3歳になり、少し時間とお金の余裕ができたということで、保険の見直しを考え始めたAさん夫婦。Aさんのように、2人目の子どもができた場合、どういった点に気をつけて見直しを行えばいいのでしょうか。

Aさんにアドバイスしたポイントは4つです。ひとつずつ説明していきましょう。

【ポイント1】保険を見直す意義を知ってもらう

Aさんは、お子さまが増えたことで何となく「保険の見直しの必要性」を感じていましたが、なぜ見直しをするべきなのかを明確に理解していませんでした。そこでAさんには、このタイミングで保険を見直す意義について説明しました。

子どもが増えると、万が一に備える保障額も増える

画像: 画像:iStock.com/PeopleImages

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一般的に、保険に加入したり、見直しを検討したりするタイミングは、「結婚した時」や「1人目のお子さまが生まれた時」が多いものです。

これは“家族が増える”ことにより、家計が変化するため、万が一の時に備えた保障や将来必要なお金について、考える必要があるからです。

当然ながら2人目以降のお子さまが生まれた場合にも、“家族が増える”ため、日々の生活費や将来必要な教育費も大きくなるなどの家計の変化があり、保険を見直す必要が出てきます。

Aさんにも「家族が増える=責任が増える(必要な保障額が増える)」と考えていただけるよう、見直しの必要性を説明しました。

長年、保険見直しを行っていない場合、今の時代に対応できなくなっている可能性も

画像1: 画像:iStock.com/takasuu

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Aさん夫婦は、結婚を機に収入保障型の死亡保険と医療保険・がん保険に加入されていました。しかし、第1子がお生まれになった時には、初めての子育てで忙しくて保険の見直しは行えず、10年ほど前に加入したままの状態になっています。

パソコンなどの電子機器をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、10年前の製品をずっと使うことはあまりないことです。年を経るごとに性能のよい製品が登場するので、その時々で買い替えることになるからです。

じつは保険も同様です。10年前と比べると、保険商品も進化しており、保障のバリエーションが増えたり、より保障の手厚い商品も登場しています。一度契約したからといってそのままにせず、数年ごとに保障の内容を見直したり、最新の商品をチェックしたりすることは重要です。そうしないと、“今の時代に対応できない保険”のままにしてしまう可能性があるからです。

お子さまの誕生というのは保険を見直すのにちょうどよい機会です。Aさん夫婦のように、長年保険の見直しをしていなかった方はぜひ検討してください。

【ポイント2】将来、必要なお金がどのくらいなのかを「見える化」する

子ども1人あたり1,000万円。2人なら2,000万円が目標金額

画像: 画像:iStock.com/ AndreyPopov

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次のポイントは、子どもが1人増えるとどれくらい必要なお金が増えるのかです。

教育水準や進路にもよりますが、ひとつの目安として、教育資金は子ども1人につき15歳までに1,000万円、難しければ500万円を準備することが望ましいでしょう。

高校〜大学卒業まで充実した教育を受けられるための費用(学費+習い事費含む)は、子ども1人あたり約2,000万円ほど(小学校約900万円、中学校約400万円、高校約300万円、大学約380万円が目安)※です。たとえば15歳までに1,000万円を準備できれば、残りは毎月の収入などで補填したり、奨学金を活用したりするなどの工夫を行います。

ちなみに、15歳までに1,000万円を準備するには、単純計算でも子どもが生まれてから毎月5〜6万円を貯める必要があります。

なお、仮に教育資金として準備したお金が余った場合、ご夫婦の老後資金に回すこともできます。Aさん夫婦には「大きなお金だと感じられると思いますが、様々な使い道が考えられるため、準備をしておいて損はない」ということをお伝えしました。

※子どもの教育費の、進路別の平均・目安額について詳しくはコチラ

大まかでも、教育資金の金額感をイメージできることが大切

画像: 画像:iStock.com/Khongtham

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もちろん、子どもがどのような学校に通うのかなど、進路によって教育費は変動します。

夫婦の教育方針を細かくヒアリングしながら算出すると、正確な金額を導き出せるのですが、あまり細かい情報を出しながらお話すると、かえって嫌気が差してしまう方もいらっしゃいます。

最も重要なのは、大まかにでも教育資金の金額感をイメージすることです。

Aさんもあまり細かいお金の話は好まれなかったので、今回は概算金額を提示させていただきました。

Aさん夫婦の場合、通常よりも多くかかるような特別な教育方針や希望はなかったため、教育資金の目標金額は15歳までに1人あたり1,000万円、2人いらっしゃるので計2,000万円を目標とすることをおすすめしました。

【ポイント3】どのように保険を見直すべきなのを知ってもらう

まず見直すべきは「死亡保障」と「就業不能保障」

画像2: 画像:iStock.com/takasuu

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お子さまのいるご夫婦にまず考えてほしいのは、死亡時と就業不能時の保障の見直しです。

当然かもしれませんが、ご夫婦のどちらかがお亡くなりになる、あるいは働けなくなるケースを想定されている方は多くありません。もちろん可能性としては低いのですが、実際に起こり得ることなのです。

とくにAさんのような共働き夫婦の場合、ご夫婦どちらかの収入が得られなくなった際の負担はかなり大きなものになります。

もし、このような事態が起こったら、上記で示した教育資金がまかなえなくなるだけでなく、生活費に困る可能性もありえます。お子さまが2人になれば、それだけ大きな金額が必要になります。まずはこちらの備えとなる保険の見直しを検討しましょう。

医療保険やがん保険などの見直しは、順番としてはその次に行うことになります。

Aさんの場合、既契約の保険では不十分。見直しが必要

Aさん夫婦が加入していた保険は、死亡保険と医療保険・がん保険でした。

就業不能保障はなく、旦那さまは個人事業主のため、働けなくなった場合でも傷病手当金が支給されません。そのため、万が一の場合、休業時は収入が大きくダウンしてしまいます

また、死亡保険についてもお子さま2人の将来の教育費用をまかなうほどの保障額ではありませんでした。医療保険はありましたが、最新の保険と比較すると、保障内容が手厚くないなど、ゼロからの見直しの必要性があると言えます。

【ポイント4】Aさん夫婦に適した保険をご紹介する

ここまでの話を踏まえて、Aさん夫婦に適した保険をご紹介しました。詳しい内容は下記のとおりです。

[定期保険•終身保険]まずは収入が途絶えた時に必要なお金を考える

画像: [定期保険•終身保険]まずは収入が途絶えた時に必要なお金を考える

まず、就業不能時や死亡時に備える保険として、おふたりに就業不能時に備える定期保険と、終身保険の2つをご提案しました。

ご夫婦の収入額にほとんど差がないので、おふたりともしっかりと保障をかけることをポイントとしました。

まず、定期保険ですが、もし就業不能状態になったり、万が一の事態になったりした時に月額数万円ずつ支給される保険です。

現在の生活状況を踏まえて、月々いくらの保障が得られれば生活できるかを計算していただいた結果、旦那さんは月々10万円の保障を、Aさんは月々5万円の保障を受けられる保険を選ばれることになりました。

Aさんの保障を月5万円にしたのは、Aさんがもし就業不能状態になった場合、旦那さまが「個人事業主なので仕事を増やして収入を上げられる」とお話しされたためです。

一方、終身保険ですが、ご夫婦に万が一のことがあった場合、残されたお子さまたちの教育資金を確保できる保障内容をご提案しました。

具体的には、旦那さまが亡くなった場合、お子さま1人分となる1,000万円が保障される内容です。一方、Aさんが亡くなった場合は、上記と同様に旦那さまが収入を上げられるとのことで、600万円の保障にしました。

〈表〉提案した保険商品

商品 保険料 保障内容
定期保険(夫)約7,450円/月・死亡時および就業不能時に月額10万円
・保障期間:60歳
・払込期間:60歳
定期保険(妻)約3,500円/月・死亡時および就業不能時に月額5万円
・保障期間:60歳
・払込期間:60歳
終身保険(夫)約28,000円/月・死亡時に1,000万円
・保障期間:終身
・払込期間:60歳
終身保険(妻)約18,500円/月・死亡時に600万円
・保障期間:終身
・払込期間:60歳

▼Aさん夫婦にご提案した「定期保険」「終身保険」はこちら

[医療保険]最新の治療や医療事情に合わせた保障内容に

画像: [医療保険]最新の治療や医療事情に合わせた保障内容に

次に、病気やケガで入院したり、手術を受けたりした場合に備えて、医療保険を提案しました。

Aさん夫婦が加入されていた医療保険は、契約から10年ほど月日が経ち、内容が古くなっていたため、最新の商品をご提案しました。

〈表〉提案した保険商品

商品 保険料 保障内容
医療保険(夫)約2,900円・入院日額5,000円
医療保険(妻)約3,500円・入院日額5,000円
・女性疾病特約付き

▼Aさん夫婦にご提案した「医療保険」はこちら

[変額保険]万が一の保障と貯蓄を両立する保険

画像: [変額保険]万が一の保障と貯蓄を両立する保険

最後に、万が一の時にお子さまの教育費を保障する役割とともに、貯蓄が苦手なおふたりでもお金を貯められる役割を果たす変額保険もご提案しました。

変額保険とは、資産運用と保障の機能がついた保険商品のことです。お支払いいただいた保険料の一部を保険会社が運用し、その運用成績に応じて、満期の保険金額が増減するしくみになっています(なお、満期保険金額は運用成績によっては、払い込んだ保険料を下回る可能性もあります)。

死亡保障もついているため、もしもの事態になっても保険金をお子さまたちの教育資金に充てることができますし、自動的に積み立てられるしくみなので、教育資金に充てることができます。

死亡時の保障額としては、旦那さまとAさんで合計1,500万円としました。

〈表〉提案した保険商品

商品 金額 保障内容
変額保険(夫)約20,500円/月・70歳満期
・死亡時保障額1,200万円
変額保険(妻)約5,300円/月・70歳満期
・死亡時保障額300万円

▼Aさん夫婦にご提案した「変額保険」はこちら

お子さまが増えると、責任も増える。保険の見直しは重要

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画像:iStock.com/monzenmachi

お子さまが増えると、その分責任も増します。幼児期はお子さまから目を話す時間がほぼ取れず、それに加えて仕事や家事をこなしたりと忙しいと思いますが、今の保険が十分なものか、1人増えるとどれだけ必要なお金が増えるのか、確認だけでもしたほうがよいでしょう。

私たちライフパートナーは、ご相談者さまの家計状況などを伺い、適切なアドバイスをさせていただく無料相談を受け付けています。

募集資料番号:21-KC01ーK006

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