メルカリやラクマなど、一般に普及しつつあるフリマアプリ。本は読んだらアプリで出品などと手軽に使っている人もいることでしょう。

フリマアプリと言うと、“何でも売れる”ということは知られているものの、どのくらいの範囲まで売れるのかは、知らない人も多いはず。実は、売る側から見たらゴミだと思うようなものでさえも、意外に売れてしまうものなんです。

そこで、15年以上オークションサイトやフリマアプリを利用してきた専門家・川崎さちえさんに、「こんなものでも売れるの!?」と思わずびっくりしてしまう、“売れるゴミ”について教えてもらいました。

お話を聞いた人

川崎さちえさん(かわさき さちえ)

フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年からヤフオク!をスタートさせ、独自のノウハウを構築。現在は、ネットオークションだけではなくメルカリなどのフリマアプリでも実践的なノウハウを研究しつつ、 ユーザーとして出品や購入の経験を積む。
HP

市場拡大が止まらない! 今の時代、フリマアプリを活用しない手はない

画像: 経済産業省「フリマアプリの推定市場規模(単位:億円)」 1)

経済産業省「フリマアプリの推定市場規模(単位:億円)」1)

2012年に初のフリマアプリ「フリル」(現在:ラクマ)が誕生し、最近ではフリマアプリといえばメルカリ、PayPayフリマといったサービスは一般に浸透。いずれかのアプリをスマホにダウンロードしているという人は多いでしょう。

経済産業省が2019年に公表した「電子商取引(EC)市場に関する調査結果」によると、フリマアプリ市場は、2018年に6,392億円まで拡大。フリマアプリの歴史は10年にも満たないにも関わらず、市場は急成長を見せています。

画像: 市場拡大が止まらない! 今の時代、フリマアプリを活用しない手はない

「今までネットオークションを利用していたユーザーが、フリマアプリに流れてきているんですね。理由は、何と言っても、その手軽さ。ネットオークションは価格が変動し、出品者が“即決価格”を設けていない限り終了時間まで待たなければなりません。しかし、フリマアプリは、基本的に “提示金額”で即座に買えるというスピード感が魅力です。売る人も同様で、アプリで出品したらすぐに取引が成立することが多いので、売りたい、処分したいと思ったものを手放しやすいんですよね」(川崎さん、以下同)

確かに、このようなフリマアプリの手軽さはユーザーを惹きつけるものがあります。取り扱っているものも、服飾系をはじめ、本やゲーム、ガジェット系、コスメなどバラエティ豊かで、ショッピングサイトにも負けない品揃えです。しかし、いくらフリマアプリと言えど、ゴミに思えるようなものまで売ることはできるのでしょうか……?

「結論から言えば『売れます』。と言うのも、売る側はゴミだと思われているものが、世の中の誰かにとってはゴミではないんです。例えば最近だと、テレビやSNSなどで『アマビエ』が注目されましたよね。するとフリマアプリでは、かまぼこ板にアマビエを描くという目的で、かまぼこ板が売買されるようになりました。このように普通なら捨ててしまいがちなものでも、フリマアプリでは工作やハンドメイド作品作りの材料などとして、ちゃんと求めている人がいるのです。人によってモノに対する価値観は違うので、一概に「ゴミだから売れない」というわけではないんですよ。

あとはかまぼこ板のように、小売店やネットショッピングなどでは売られていないものでもフリマアプリには流通しているため、探しにくる人が多く、マッチングがしやすいです。需要と供給が一致しやすい場所、それがフリマアプリなんです」

なるほど、そのように考えるとゴミが売れると断言されるのも納得です。ただ、もちろん生ゴミのような類のゴミは売買することができません。では具体的にどういったものであれば売れるのでしょうか。今回は、売る側はゴミだと思っていたけれど、フリマアプリで出品すればお金に変わってしまう意外なアイテムについてご紹介します。

ゴミだと思っていたけれど……実はお金になる!
フリマアプリで売れるアイテム3選

【アイテム①】松ぼっくり(出品価格:〜1,000円)

画像: 【アイテム①】松ぼっくり(出品価格:〜1,000円)

庭に落ちていても、特に用途がないため掃除の際に捨てることになる松ぼっくりですが、実はこちらは売れるゴミのひとつ。その理由は、ハンドメイドでリース作りをされる方々が求めるからだそうです。

「松ぼっくりのように、材料や素材の提供という形でゴミを売る方法があるというのは、覚えておいて損はないと思います。特にクリスマス前の時期はクリスマスリースを作るために需要が高まるので、毎年11月後半から12月初旬を狙って出品するのがポイントです。また、1個や2個単位ではなく、1〜5kg単位などでまとめて出品した方が売れやすいですね。

ただ、気をつけていただきたいのは、他人の私有地に落ちている松ぼっくりを拾って出品するのは、他人の所有物を盗んでいることになるので絶対にやめてください。あくまでも、自分の私有地内に落ちている松ぼっくりに限っての話です。あとは、庭に落ちているものなので多少欠けたり汚れたりしている場合もありますよね。商品説明欄には、その旨の注意書きをしておくことを忘れないようにしてください」

【アイテム②】食べ物の包装紙・容器(出品価格:〜5,000円)

画像: 【アイテム②】食べ物の包装紙・容器(出品価格:〜5,000円)

食べ物の包装紙や容器の中でも、特に売れやすいものがあると言います。それは、「駅弁の包み紙」「チロルチョコの包み紙」「ハーゲンダッツの蓋」の3つ。果たしてその理由とは?

「これらには、コレクターやマニアが存在するからです。まず駅弁に関しては、ご当地でしか手に入らないものがあり、駅弁マニアの方々が購入されることが多いです。チロルチョコも、包み紙の種類が多いぶんコレクターも多く、特に昔、小さい商店などでしか売られていなかったバーコードが付いていない包み紙は、コレクター間の中で価値が高いです。そしてハーゲンダッツの蓋は、国によってパッケージが異なるため、海外旅行で買ったハーゲンダッツの蓋を出品すると、マニアの方々は喜ばれるようですね。

いずれも期間限定や地域限定といった希少性があるものなので、コレクター心をくすぐります。限定パッケージのものは数年後に出品すると価値が高まることもあるので、出品時期は様子を見ながら検討するのがいいでしょう」

【アイテム③】お酒の空き瓶(出品価格:〜15万円)

画像: 【アイテム③】お酒の空き瓶(出品価格:〜15万円)

外出自粛で家飲みをする機会が増えてお酒の空き瓶が家中に、という方もいらっしゃると思います。そんな方も、フリマアプリで売るチャンスです。しかも、ものによってはかなり高額になるんだとか……!

「お酒の空き瓶は、自分の家やお店などにインテリアとして飾りたい方々が購入します。また、世の中にはお酒のラベルコレクターもいるため、お酒の銘柄がわかるようラベルは付いたままのものが売れやすいです。

お酒のブランドの価値によって売れる値段も変わってくるので、例えばワインの中でも価値が高いとされるロマネコンティのラベル付きの空き瓶であれば、なんと10万円以上で取引されますよ。日本酒なども同様で、基本的に高級なお酒であれば、空き瓶を高い値で出品しても売れます。

ワインの場合は、瓶にワインの香りが残っている方が好まれるので、洗わずに出品することをおすすめします。また、空き瓶に関してもご当地限定や期間限定で発売されたお酒は売れやすいのですが、お酒の限定品は時間が経つほど価値が下がる傾向があるので、飲み終わったら早めに出品した方が取引されやすいでしょう」

フリマアプリで売る時は「たった一人欲しい人がいればいい」

画像: フリマアプリで売る時は「たった一人欲しい人がいればいい」

家の庭に落ちているものや、食べ物の包装紙、空き瓶など、普通であれば何の気にも留めず捨ててしまうゴミばかりでしたが、実はフリマアプリであれば売れてしまうということに驚きました(しかも中には高額なものも……!)。しかし、やはり自分の中でゴミというフィルターがかかっていると、なかなか売れるゴミか判断しづらいところもあります。ズバリ、フリマアプリで売る時の極意とは何でしょうか?

「フリマアプリでは、たった一人、それを欲しがる人がいればいいんです。万人が欲しがるものを出品するのもいいですが、先ほども述べた通り、フリマアプリではマニアやコレクター、普通のお店では手に入らないものを求めてくる人が多く、たとえゴミと思われるようなものであろうとそういった少数派に刺さればいいので、可能性は無限大です。

売れるか分からないのであれば、アプリ上で検索をしてみたり、とりあえず出品してみるのもいいのではないでしょうか。ただし、それぞれのサービスにおいて注意事項や出品禁止のものに関する記載があるので、そういったガイドラインには一通り目を通すのはお忘れなく」(川崎さん)

ゴミと思えるものにも実は価値があり、お金に変えることができるとあれば、普段から積極的にフリマアプリを利用していきたくなりますね。売ったお金で、貯蓄をしていくという方法もアリかもしれません。あなたも、フリマアプリを活用してみては?

イラスト/akane0119

この記事の執筆者

ウルマ ユウカ

編集者・ライター。1993年生まれ。主にウェブメディアにおいて編集、ライティングを行う。野球観戦や旅行などの趣味には惜しみなくお金を注ぎ込むが、お酒は安く飲むのが好き。

This article is a sponsored article by
''.