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今回お話を聞いた人
東京海上日動あんしん生命 東京第四支社
第三営業所 ゼネラルライフパートナー
平田万貴
2015年、あんしん生命入社。大学卒業後、前職のシンガポール在住時に学んだお金の知識を活かしたいと保険業へ。現在はVRスポーツ「HADO」に夢中。来年度以降開催される世界大会も視野に入れている。
シンガポールで目覚めたお金への意識
お客様と徹底的に向き合い、時に「それって、相談相手は私でいいの?」と思えることでも、家族のように親身になってアドバイスする、それがあんしん生命のライフパートナー。その代表格の1人が平田です。
平田は「ライフパートナーは天職」だと笑顔で話します。彼女が、この仕事に興味を持つきっかけとなったのは、新卒で就職したまったく違う業界での出来事でした。
「シンガポールに拠点を持つクルーズ船の会社に、乗組員として入社しました。一旦、船に乗ると10カ月間1日も休みがない、そんな厳しい環境で東南アジア諸国を巡る生活をしていました。主な仕事はチェックインカウンター業務や船内でのお客様のご案内、寄港地でのバスツアーのガイドです。私は内定をもらった時に福岡勤務で希望を出していたんですが、ちょっとだけ英語が話せたこともあり、シンガポール勤務に決まってしまったんです(笑)」
思いがけない海外での仕事。けれど、それが今の平田の仕事の礎となったのです。クルーズ船の乗組員の仕事がきっかけで、彼女は都合7年シンガポールで暮らしました。そこでの出会いによって、お金を強く意識するようになったといいます。
「シンガポールの人って、お金に対して高い意識をもっているんです。というのも、将来自分がもらえる年金の総額をネットでマメに確認したり、投資や運用をしたりするなど、老後に備えることに対して、とても積極的なんですね。生活するのに足りないお金は自分でなんとかしなくちゃいけないという意識が強いからだと思います。普段から運用手段の話や、おすすめの投資先などについてよく話します。
最初は私も銀行にお金を預けているだけでした。でも、そういうと、みんなに『すぐに使う予定でもあるの?』と驚かれて。彼らにとって預金口座に置いておくお金は、“すぐに使うお金”という認識だったようです(笑)」
平田自身、資産運用をするようになり、「ビックリするほどの失敗」を繰り返しながらも、自然とお金に親しむようになったといいます。そうしたお金への意識の芽生えがあって、帰国後にファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。
「頼られる存在」だった父の背中を追い続ける
彼女が資格を取ったのは、シンガポールで周囲の人々と日常的にお金の話をする環境にいて、彼らのアドバイスにずいぶん助けられたから。自分も人生にまつわるお金のあり方についてもっと深く知り、人々の役に立ちたいと思ったといいます。では、数ある金融業界の仕事の中で、なぜ「保険」を選んだのでしょうか?
「正直、最初に保険のイメージが浮かんできたからですね(笑)。というのも、うちは祖父も父も東京海上日動火災保険(旧:日動火災)の損害保険の社員だったんです。特に父が保険会社の営業社員として周りの方からすごく信頼されているのを見てきたので、この仕事はすごく尊いものだと思っていたし、みなさんの役に立てる分野だなと、確信していました」
しかし、自分の勤め先としてあんしん生命を選んだのは、「祖父や父親が東京海上の社員だったからではない」といいます。
「なんとなく“保険会社で働こう”と思って、当時42社(2015年時点)あった保険会社のパンフレットを全部取り寄せて、商品をつぶさに研究しました。
そのなかで、すごく興味を持てたのがあんしん生命の『メディカルKit R』だったんです。医療保険なのに、使わなかった保険料が戻ってくるという商品で、そのしくみはすごくユニークで、ほかにはないと思いました」
そうして「こんなユニークな商品を開発する保険会社で働きたい!」と確信した平田は、あんしん生命のライフパートナー採用サイトの支社情報をチェックしました。中でも注目したのは、各支社長が掲出していたメッセージ。札幌から福岡までの支社情報をすべて吟味し、当時の銀座中央支社の平田雅典支社長の「自分に正直に生きていますか?」というメッセージに惹かれて、その支社へ書類を提出したんだそう。
人との出会いが、ライフパートナーとしての成長につながる
ライフパートナーになるまでの平田の行動力は、まさに彼女の信念そのものといえます。強い好奇心で自分の道を切り拓いていく。そんな平田らしさは、ライフパートナーになってからも変わらず、むしろパワーアップしてきました。
「とにかく自分が好きなことにどんどんぶつかっていきましたね。たとえば珍しくておいしいお酒に出合えるからワイン会に参加してみたり、あちこち旅するのが趣味なので旅行好きが集まるお食事会に行ってみたり、私自身の興味や関心事があるところに出掛けていくと、自然とそこに参加されているみなさんと仲良くなれるんです」
そんなふうに、好きな場所に参加するうちに、たとえばワイン好きのアスリートが、今度はスポーツ分野の会合に招待してくれたり、選手を支援する経営者の集いにつながったり……。面白いことを追いかけるうちに平田の世界は広がり、それがライフパートナーとしての視野の広さや柔軟な対応力へとつながっているのでしょう。
「女性からのご相談も多々あり、その中でも私と同年代で同じように仕事をされている方から将来の不安を伺うことが多いです。『体力面で不安があるのに“本当に65歳まで働くの? 早めに引退したいけど、その後の生活を成立させるにはどうしたらいい?』みたいな(笑)。
あと独身の方には、仮に未婚のままで暮らしていく場合や、早期退職する場合、時短勤務を選んだ場合の将来像を提示することもあります。自分ではなかなか調べきれないことを、先にこちらから情報共有することで、将来について考えるきっかけになればいいなと思っています」
こういった情報提供は、自身の経験を交えながら行っていくといいます。
「私、お金のことを勉強した自負はあるんですが、放っておくとあるだけお金を使っちゃうタイプなんです(笑)。だから、給料は自動的に積立や投資に割り振るように設定しています」
経験も知識も豊富な保険のプロではありますが、こうした一面が見えると、お客様はホッとするのかもしれません。一方でバラ色の未来を夢見てガツガツ収入を増やしていきたいというお客様には、ライフパートナーという仕事の範疇を超えて、経営者や投資家を紹介することもよくあるそう。
「これまで培ってきた経験や、紡いできた様々な方々との関係性を生かして、すべてのお客様のプラスになるように活動していこうと考えています」
そうした懐の深さから、「結婚を考えている人がいるんですけど、1回平田さんに会ってほしい!」というお願いや、20代のお客様から「起業して100億円企業にしたいんですが、どうやってお金を集めたらいいですか?」という相談をされることもあるようです。こんなにお客様が心を開いてくれるのは、平田の人柄のなせる業なのでしょう。
「会ってよかった」と言ってもらえる存在でありたい
平田はライフパートナーとして、お客様と向き合う時にどんなことを意識しているのでしょう?
「相手の立場で考えて受け答えをするようにしています。あとは親しみを持ってもらうために、何かひとつでも共感できる点を見つけてお話します。
それからこれは保険のプロとして、最新のお金にまつわる知識や情報をお伝えするようにしています。保険会社の人間がお客様と会う場合、ある程度のお時間は頂戴するので、“会ってよかったな”とは最低でも感じていただけるようにすることですね」
もともとクルーズ船の乗組員だった平田は、そんな風に関わるお客様を増やし続けています。今、お付き合いしているお客様とはどのように接点をとっているのかと聞くと、こう答えてくれました。
「そうですね。私、毎年年末に、その年おいしかったお店や、どんな出来事があったかをまとめた『平田万貴新聞』をつくって、お客様にお送りしているんです。年賀状ではなく新聞にすることで、お客様に楽しんで読んでもらえればと思っています」
なかなかお会いできないお客様に顔を忘れられないよう、新聞には必ず自身の写真を入れるそう。こういった、人とのご縁を大切にする心遣いが、お客様から「彼女になら相談できそう」と思ってもらえる理由なのでしょう。
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