女性特有のがんとして、子宮頸がんや子宮体がんなどが挙げられます。女性特有のがんの多くは、ほかのがんと違い若年層の罹患率が高い傾向があります。そのためがん保険には、若いうちから加入したほうがいいのか悩んでいる人も多いでしょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナーのタケイ啓子さん監修のもと、女性向けのがん保険を解説します。女性におすすめのがん保険や年代別の選び方もご紹介しているので、参考にしてみてください。

この記事の監修者

タケイ 啓子(タケイ ケイコ)

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。

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女性向けのがん保険とは

画像: 画像:iStock.com/oatawa

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がん保険とは、がんになった時に経済的な負担をカバーするために加入する保険です。がんは一般的な医療保険でも保障の対象となっています。しかし、がんの治療は長引くことが多く、転移や再発の可能性もあるため、一度がんになるとその後も油断ができません。そのため、給付金の支払われる入院日数に限度がある医療保険ではなく、がんに特化した保険で備えておくことが大切なのです。

さらに、がん保険を検討する際に、通常のがん保険と女性向けのがん保険がどう違っているのか考える女性は少なくないでしょう。

女性向けがん保険とは、女性特有のがんにかかった時に手厚い保障を受けることのできるがん保険を指します。大きく分けるなら、以下の2種類があると覚えておくといいでしょう。

①がん保険に女性特有のがんに対する特約が付帯しているタイプ
②女性特有のがんに対する保障そのものが主契約となっているタイプ

両者の内容の大きな違いは、②のほうが女性特有のがんに対する保障のボリュームが大きいことです。そのため、女性向けのがん保険のほうが、保険料が割高となる傾向があります。

女性ががんになる確率は? 性別・年代別のがん罹患率

画像: 画像:iStock.com/SARINYAPINNGAM

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続いて確認しておきたいのが、女性ががんになるリスクです。2019年の国立がん研究センターの発表によると、人口10万人あたりのがんの罹患数は女性が668.1例、男性が922.4例でした1)

女性のほうが罹患率は低いですが、年齢によっては女性のほうががんになりやすいケースもあります。以下のグラフは、年齢別で見たがん罹患率の男女の違いです2)

〈図〉男女・年代別のがん罹患数

画像: 女性ががんになる確率は? 性別・年代別のがん罹患率

女性のがん罹患率は20代から徐々に上がり、50代中盤までは男性よりも高い値を記録しているのが特徴です。女性の場合、男性よりも若い年齢からがんになった際の備えをしておく必要があることがわかるでしょう。

女性は何歳からがん保険に加入したほうがいいの?

画像: 画像:iStock.com/Chinnapong

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女性は20代から50代にかけてがん罹患率が一気に上がるため、がん保険に加入する人も多いです。生命保険文化センターのデータをもとに、女性の年齢とがん保険・がん特約の加入率をまとめました3)

〈表〉女性の年代とがん保険・がん特約加入率

年代がん保険・がん特約加入率
20代28.9%
30代46.5%
40代49.2%
50代43.1%
60代39.0%

20代と比較して30代以降の加入率が大きく上昇しています。30代から50代に限ると半数弱の女性ががん保険に加入しているのです。

なお、がん保険の必要性について以下の記事で詳しく解説しています。がん保険を検討している人は確認してみてください。

【関連記事】がん保険の必要性について、詳しくはコチラ

【年齢別】女性のがん保険の選び方

画像: 画像:iStock.com/scyther5

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早期にがん保険に加入することで、若年性のがんになった時の治療費を確保できます。しかし、どのようながん保険を選んだらいいかわからないという人もいることでしょう。

年齢によってがんの罹患率は変わるため、年代ごとにがん保険の選び方は異なります。ここでは20代から50代までに分けて、それぞれ考えるべきポイントを解説します。

20代女性の場合

20代女性のがん保険選びのポイントは、以下のとおりです。

・一時金で受け取れる保障の手厚さはどうか
・通院治療でも保険金がもらえるか

国立がん研究センターの2019年のデータによると、20代女性のがんの罹患率は人口10万人あたり20〜24歳が29.8例、25〜29歳が55.2例でした2)。20代はがんになる確率が低いため、必要最低限の保障は確保しつつ、一時金を多く受け取れる保険がおすすめです。

また、 以前のがん治療は、「入院して手術」が主流でしたが、近年は通院による治療が増えてきています。そのため、通院治療でも保険金がもらえる保険を検討するといいでしょう。

20代のうちは保険はいらないと考えるかもしれませんが、公的保障は40代以降と比較すると手薄です。心配な人は、万が一に備えてがん保険への加入を検討しましょう。

30代女性の場合

続いて30代女性のがん保険選びのポイントを見ていきましょう。保険に入る際に見るべきポイントは以下のとおりです。

・一時金で受け取れる保障の手厚さはどうか
・通院治療でも保険金がもらえるか

30代女性の罹患率は、国立がん研究センターの2019年のデータによると、人口10万人あたり30〜34歳が110例、35〜39歳が192例でした2)20代に比べて、倍以上も罹患率が上昇しています。

基本的に選ぶ前のポイントは20代と変わりませんが、20代の時と比べてライフイベントに伴って必要となる資金は増えるため、できるだけ手元に預貯金を残しておくことが望ましいと考えられます。また、家族がいる場合は、家族の生活費なども考慮して選ぶ必要があります。

40代女性の場合

画像: 画像:iStock.com/BlackSalmon

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40代女性のがん保険選びのポイントは、以下のとおりです。

・日額で受け取れる保障の手厚さはどうか
・抗がん剤などの治療保障、祝金、健康還付給付金などのオプションが充実しているか

40代女性の罹患率は、国立がん研究センターの2019年のデータによると、人口10万人あたり40〜44歳が326.8例、45〜49歳が483.8例です2)40代になるとさらにがん罹患率が大幅に上昇します。手術を伴った長期の入院に備えられるかどうかなど、日額でいくら支給されるかを確認するのがいいでしょう。

また、40代は30代に続き、教育費や住宅ローンなどの経済的負担が最も重い時期です。そのため、抗がん剤などの治療保障、祝金、健康還付給付金など保障内容が充実した保険を選ぶのがいいでしょう。

50代女性の場合

50代女性のがん保険選びのポイントは、以下のとおりです。

・保障期間が終身型に対応しているか
・抗がん剤などの治療保障が付いているか
・保険料の負担が少ないか

50代女性の罹患率は、国立がん研究センターの2019年のデータによると、人口10万人あたり50〜54歳が579.7例、55〜59歳が692例です2)がん罹患率は40代よりもさらに上昇し、入院が長引くリスクも高まります。

50代は「終身型」のがん保険を選ぶことをおすすめします。50代で加入しようとするとどうしても保険料も高くなりがちですが、将来の保障見直しの可能性は低いといえます。

保険料の支払いが負担になる場合は、治療のために必要な特約だけを残し、診断給付金などの特約を外して保険料を抑えることも可能です。家庭がある場合は、子どもの教育費や住宅ローンも考慮し、老後資金を準備する余裕も残すことを念頭に置いて保険を選びましょう。

なお、以下の記事ではがん保険の選び方について詳しく解説しています。興味のある人は参考にしてみてください。

【関連記事】がん保険の選び方について、詳しくはコチラ

女性におすすめのがん保険

画像: 画像:iStock.com/kazumaseki

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ここまで見てきたように、女性は男性に比べて、がんになるリスクが若いうちから訪れる傾向にあります。がんになる前にがん保険の加入を検討し、リスクに備えることが大切です。東京海上日動あんしん生命のがん保険を例に、女性におすすめのがん保険をご紹介します。

それぞれの保険を比較して、がん保険選びの参考にしてみてください。なお、月払保険料は女性のがん罹患率が上がる35歳で算出しています。

①メディカルKit NEO 女性プラン

最初にご紹介するのは、女性向けの保障が充実した「メディカル Kit NEO 女性プランです。

がん保険ではなく医療保険ですが、オプションとして「女性疾病保障特約」を付けることで乳がん・卵巣がん・子宮筋腫や三大疾病(がん・心疾患(高血圧性心疾患は除く)・脳血管疾患)で入院した場合は、主契約の疾病入院給付金とは別にこの特約の入院給付金を受け取ることができます。女性に特化した特約がある医療保険なので、女性特有の病気に対する保障は、がんに特化した保険と大きな差を感じず安心して加入できるでしょう。また、毎月の保険料が割安な点も魅力的です。

〈表〉メディカルKit NEO 女性プラン(女性疾病保障特約付帯)の特徴・月払保険料・オプション

特徴・日帰り入院から保障
・女性特有の病気や三大疾病は主契約の疾病入院給付金にプラスして入院給付金を受け取ることができる
・乳がんで乳房切除し、乳房再建手術を受けた時に100万円受給できる
月払保険料1,999円(Vプラン)
2,972円(Zプラン)
その他オプション・先進医療特約
・通院特約
・特定疾病保険料払込免除特則 など

▶︎参考になる保険例
メディカル Kit NEO 女性プランはコチラ

②がん診断保険R

続いてご紹介するのが、使わなかった保険料が戻ってくる新しいかたちのがん保険とされている「がん診断保険Rです。

特徴は、所定の年齢まで入院給付金などの受け取りがない場合、それまで払い込んだ保険料(※)が「健康還付給付金」として戻ってくるということ。診断給付金などの受け取りがすでにあった場合でも、払い込んだ保険料から給付金分を差し引いた金額を受け取ることができます。

〈表〉がん診断保険Rの特徴・月払保険料・オプション

特徴・使わなかった保険料が戻ってくる
・保険料が加入時のまま変わらない
月払保険料3,867円(診断給付金オプションなし)
8,102円(診断給付金オプションあり)
オプション・がん治療特約
・がん入院特約
・がん通院特約
・がん特定治療保障特約
・がん先進医療特約
・悪性新生物保険料払込免除特則

さまざまな特約を付けることができるので、自分のライフスタイルに合わせた保障を選択できるでしょう。また、保険料が加入時のまま、変わらないこともうれしいポイントです。

▶︎参考になる保険例
がん診断保険Rはコチラ

※:戻ってくる保険料は主契約保険料部分のみ

③あんしんがん治療保険

最後にご紹介するのは「あんしんがん治療保険」です。

特徴は、一般的ながん保険のように入院日数に対して支払われる給付金ではなく、所定の治療を受けた月ごとに給付金が支払われるタイプである点です。

〈表〉あんしんがん治療保険の特徴・月払保険料・オプション

特徴がんの三大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)や緩和治療に対応
ニーズに合わせてオプションを付加可能
月払保険料3,492円(ライトプラン)
4,682円(ベーシックプラン)
オプション・がん特定治療保障特約
・がん先進医療特約
・がん入院特約
・がん通院特約
・がん診断特約
・悪性新生物保険料払込免除特則

がん特定治療保障特約を付ければ、健康保険が適用されない自由診療にかかる費用を通算1億円まで保障可能です。

がんの治療に対して幅広く対応できる保険なので、年齢やライフスタイルに合わせてがん保険への加入を検討しましょう。

▶︎参考になる保険例
あんしんがん治療保険はコチラ

女性向けがん保険は保険料と保障の手厚さのバランスが重要

画像: 画像:iStock.com/marchmeena29

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繰り返しになりますが、女性は男性に比べてがんになるリスクが若いうちから高い傾向にあります。女性ががん保険への加入を検討する場合は、年齢や罹患リスク、保障内容を総合的に考慮することがおすすめです。さらに、保険料と保障の手厚さのバランスを見てがん保険への加入を検討してみましょう。

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