ファイナンシャルプランナーが教える、投資初心者におすすめの投資の勉強方法。わかりやすく、信用できる本・講座・ウェブサイトを紹介します。「株式投資」の基礎を学べば、他の資産形成にもその知識は役立てられます。そのために必要な知識やおさえておくべきポイントを解説します。

今回紹介する本・講座・ウェブサイト以外にも、最近では手軽に楽しく株式投資を勉強できるアプリが人気です。以下の記事では、株式投資の勉強におすすめのアプリを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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※この記事は、2021年12月22日に更新しています。

この記事の著者

佐々木裕平(ささき ゆうへい)

ファイナンシャルプランナー。金融教育研究所代表。「すべての人に金融リテラシーを」をモットーに、中立・公正な立場からの金融教育を行う。著書に『学校では教えない! お金を増やす授業』(ぱる出版)など多数。国家資格:1級FP技能士、所属学会/協会(執筆時):行動経済学会・日本FP協会・金融財政事象研究会

ウェブサイト

株式投資は投資初心者におすすめ

画像: 画像:iStock.com/macgyverhh

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人生90年時代から100年時代へ

日本人の現在の平均寿命は女性87歳・男性81歳です1)。2015年の推計では、4人に1人は95歳まで長生きをするという数字が出ています2)。そして平均寿命は現在も徐々に伸び続けており、今後は「人生100年時代」が多くの方にとって現実になってくるでしょう。

長生きはいいことですが、少子高齢化の進む日本においては、様々な問題が起こってしまいます。そのひとつが、今後、老後に受け取れる公的年金のほぼ確実な減少が見込まれるということです。

公的年金は、若い世代が高齢の世代に仕送りをしているような形で成り立っています。今納めている年金は、未来の自分が受け取るのではなく、現在高齢の世代が受け取っているということです。そのため少子高齢化が進むと、高齢者1人当たりが受け取れる年金額が減少してしまうことが予想されるのです。

老後2,000万円問題はリアルな数字

金融庁のワーキンググループの示した一例3)を見てみましょう。

老後の世帯で、公的年金が毎月21万円の場合、毎月の生活費が26万円だとします。この場合は公的年金だけでは、毎月5万円足りないということになってしまいます。この5万円分は、預貯金などを切り崩さなければなりません。

〈図〉高齢夫婦無職世帯の収入と支出

画像: コロナ禍の統計では支出が大幅に減少しているため、コロナ前の統計である、総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)」4)を基に作成

コロナ禍の統計では支出が大幅に減少しているため、コロナ前の統計である、総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)」4)を基に作成

つまり、65歳から95歳まで長生きした場合、生活費だけで年金以外に2,000万円近いお金が必要となるのです。

〈表〉老後の生活費の試算

5万円×12カ月×30年間=1,800万円

2,000万円もの金額を貯蓄だけでまかなうのは大変なことです。そこで重要になってくるのが、自発的な資産形成、つまり「貯蓄から投資へ」という意識の変化なのです。

独身と夫婦とでは、老後の生活を送るために必要な資金が異なります。それぞれに必要な老後資金やマネープランの立て方について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

【関連記事】独身・夫婦が貯めるべき老後資金や、正しいマネープランの立て方はコチラ

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株式投資を勉強する意義

資産形成の第一歩としておすすめなのが、「株式投資」について勉強することです。それは、株式投資には次のような特徴があるからです。

〈表〉株式投資の特徴

  • 伝統的な投資対象であり、世界中に参加者(個人投資家・機関投資家)がいるため、流動性(売買のしやすさ・換金性)が非常に高い
  • 基本的に誰でも上場している株式を売買でき、情報の透明性が高い
  • 資産形成としての理論が長年の研究により、充実しており、理論的な資産運用がしやすい

株式投資の勉強を通じて投資の基本を知り、経済や運用方法に関して論理的な考え方ができるようになることが重要です。そのことが、多くの他の資産形成のことを学ぶことにも役立つのです。

何から始めたらいい? 初心者が株式投資を勉強するための5つのステップ

画像: 画像:iStock.com/surasaki

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株式投資の勉強に意義があるとはいえ、何から勉強をしていいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、株式投資について勉強していくため理解すべきことを、5段階に分けて解説していきましょう。

【ステップ1】株式とは何なのかを知る

はじめに、株式とは何なのか? を簡単に知っておきましょう。

株式は、企業がお金を集めるための手段のひとつとして発行されるものです。株式は市場と呼ばれるところに公開されていて(上場という)、個人は、その株式を買ったり売ったり(売買)することができます。

〈図〉上場企業の株式取引の全体像

画像: 【ステップ1】株式とは何なのかを知る

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【ステップ2】株式投資で利益(損失)を出す基本ルールを学ぶ

株式投資の基本ルールは、次のようにシンプルなものです。

基本ルール1
基本的に「買った時よりも、値上がり(値下がり)した時に売れば、その差額が利益(損失)となる」
基本ルール2
株式には、「配当金・各種優待」といった「持っているだけで得られる利益(インカムゲインという)」を受け取れる銘柄もある

〈図〉株式投資の損得の基本ルール

画像: 【ステップ2】株式投資で利益(損失)を出す基本ルールを学ぶ
【まとめ】
・株式投資は「安く買って、高く売る」と儲かるものである

【ステップ3】株式投資で儲けることが難しい理由を知る

先ほどご説明したように、基本的には「安く買って高く売ると儲かる」というルールです。「そんなの子どもでもわかるほど、カンタンなルールだ。大人の私なら大儲け間違いなし!」と思われるかもしれません。

一方で株式市場では、買いたい人と売りたい人が同時に存在するからこそ、売買が成立します。

ここで「あれ? なんだかおかしいな」と思われた方もいるかもしれません。

そうです。売買が成立する、ということは「世界中の誰かは、同じひとつの銘柄の「現在の値段に対して、安い、あるいは高い、と考えている(だから売買が成立する)」ということなのです。

〈図〉株式の売買が成立する理由

画像: 【ステップ3】株式投資で儲けることが難しい理由を知る

不思議に思えるかもしれませんが、投資においてしばしば人は「高い・安いがわからなくなる」傾向があるのです。また、「買った時のタイミング・価格が異なるので、現在の同じ価格に対して、異なる認識を持つ」という見方もあります。

そのため、「安く買って高く売る」という単純なルールにも関わらず、儲けるのが難しいのです。

【まとめ】
・同じ価格でも、高いと思う人、安いと思う人がいる
・投資家はしばしば、(困ったことに)安い時と高い時がわからなくなってしまう

【ステップ4】株式投資で利益を上げやすくする方法を学ぶ

そもそもどうして株式の価格は上下するのでしょうか。

株価というのは基本的に(短期的に考えた場合)、「前もって予測不可能なニュース(サプライズ)」が世間で知られたことによって、上下します。いいニュースならその株式が買われて値上がりし、悪いニュースならその株式が売られて値下がりするためです。

そして、当たり前のことですが、「前もって予測不可能なニュース」というものは、誰も予測することはできません。だからこそ、「株価の値動きはでたらめ(ランダム・ウォーカー)であり、規則性が無い」と考えられています。

なお、「予測不可能なニュース」を予測しようとする人の憶測や噂によって、値上がりしたり値下がりしたりすることもありますが、「株価」はこれらの反応を踏まえた価格とされています。

〈図〉株価が上下する理由

画像: 【ステップ4】株式投資で利益を上げやすくする方法を学ぶ

そんなランダム・ウォーカーである投資において、どうすれば、より合理的な資産形成ができるのでしょうか。

その方法のひとつが、長期投資(長期保有)、そして、長期の積立投資です。

株式や債券の投資では、短期的(一例:5年以内)に売買をすると損得が分かれやすい、というデータがあります。その一方で長期的(一例:20年)に保有すると、儲かりやすい(リターンがプラスに収れんしやすい)というデータがあるのです。

〈図〉保有期間5年と20年の収益率の比較

画像: 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」5)を基に作成

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」5)を基に作成

【まとめ】
・株式投資は「長期」&「積み立て」で行うと儲かりやすいと言われている

【ステップ5】株式投資の安定性を上げる方法を学ぶ

このように株式投資では、長期保有した方が、利益がプラスになりやすいという傾向があります。ただし、安定した運用をするためには、もうひとつ大きなポイントがあります。

個別の株式を数銘柄のみを購入している状態では、個別の会社の株価に大きく影響を受けてしまうため、ひとつの会社の株価が下がると大きく損をしてしまうことになります。つまり、安定性が悪い(リスクが高いと呼ばれる状態)のです。

長期の投資によって利益がプラスになりやすい状態にするためには、リスクを下げて安定性を上げることも重要です。そのためにいいとされているのが、「分散投資」です。

投資対象の株式を数千程度に分ける、つまり国内外(世界)の株式に分散投資をすることで、リスクを下げることができます。こうすれば、資産形成の安全性を高められるのです。

一昔前までは、上記のような膨大な株式への分散投資は、個人には多額の資金と手間がかかり、現実的ではありませんでした。しかし、ここ数年、様々な金融商品をパッケージ化した「袋詰め商品」のような存在である「投資信託」が増えています。こうしたものを利用することで、手軽に分散投資ができるのです。

たとえば、「国内外の株式主体の投資信託」を保有することで、(本当に)100円もあれば、スマホからでも、世界数十か国の株式数千社に分散投資をするのと同じことになるのです。

〈図〉分散投資の効果

画像: 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」6)を基に作成 ※累積リターンとは、投資信託の一定期間の収益率(リターン)を示したものです。累積リターン79.9%とは、初年度に100万円投資していたとして、最後の年には179.9万円になったということになります。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」6)を基に作成
※累積リターンとは、投資信託の一定期間の収益率(リターン)を示したものです。累積リターン79.9%とは、初年度に100万円投資していたとして、最後の年には179.9万円になったということになります。

【まとめ】
・株式投資では投資先を分散させることも重要である
・株式投資は、投資信託を活用することで、容易に分散し、リスクを下げられる

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投資を学ぶ、3つのおすすめ勉強方法

株式投資についての基礎がわかったら、実践方法やより詳しい理論について、深く学んでいきましょう。投資を学ぶための方法は大きく「本・講座・ウェブサイト」の3点です。

これら3つについて、「メリット・デメリット、向いている人・向いていない人、費用相場」を紹介します。

【おすすめ勉強方法1】本

画像: 画像:iStock.com/FotoDuets

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本で投資を学ぶ際のポイント

本で投資を学ぶためのポイントは、わかりやすく、楽しく、かつ論理的に書いてある本を選ぶことです。数冊、段階的に焦らずじっくりと読み進めていくことがポイントです。

メリット・通勤などの空き時間でも手軽に学べる
・地方に住んでいても、知識・学ぶ機会が得られる
・気軽に読める楽しい本から、しっかりと理論が学べる専門書まで幅広い選択肢がある
・一般的に数冊読んでも数千円以内で収まり、費用対効果が高い
デメリット・中には理論的でない(たまたまうまくいった程度の一例を載せている、というレベルの)内容の本もある
・ある程度の知識を得るには、数冊読む必要がある
向いている人・複数の本を読み、知識を体系的に学びたい人
向いていない人・時間をかけられない人(読破にある程度の時間がかかる)
費用相場・無料の電子版から、千円台の本が多い

投資の勉強におすすめの本

以下は、筆者が実際に読んだことのある、おすすめの本です。

少し古い本もありますが、内容は普遍的です。電子版で読むことができるものもあります。上から順番に読んでいくと、「かなりしっかりしたレベル」の投資の勉強ができるように並べています。参考になれば幸いです。

【関連記事】【2022年最新】株式投資のおすすめ勉強本26選!初心者から上級者向けまで総まとめ

【関連記事】株式投資の他にも、資産運用に興味が沸いたら。今こそ読みたい資産運用の本12冊はコチラ

【注】☆~☆☆☆の3段階で、☆が多いほど初心者向け

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』

初心者向けレベル:☆☆☆
著者:山崎元・大橋弘祐/出版社:文響社

「お金のド素人」が、金融12社を渡り歩いた「お金のプロ」山崎元さんにお金の増やし方を聞いていく、対話形式の本です。初心者の質問に、対話形式で専門家がわかりやすく丁寧に答えていくので、スムーズに内容を理解できます。楽しく読めるのに、背景に金融経済学などの理論が貫かれており、気がつけば理論的な知識が身についている本です。

『お金は寝かせて増やしなさい』

初心者向けレベル:☆☆☆
著者:水瀬ケンイチ/出版社:フォレスト出版

長期分散投資を長年継続されているサラリーマンの筆者が、自分の経験をもとに「インデックス投資」の始め方や長期投資を続けるコツなどを解説しています。投資の初心者の人に寄り添った内容で、納得して読み進めることができる本です。こんな時はどうしたらいいのか? など、初心者がぶつかりがちな疑問が解消できます。

『資産運用実践講座Ⅰ 投資理論と運用計画編』
『資産運用実践講座Ⅱ 株式投資と金融商品編』

初心者向けレベル:☆☆
著者:山崎元/出版社:東洋経済新報社

個人投資家向けの、実践的な投資の解説書です。この本の内容を正確に理解・実行することができれば、資産形成の大筋は理解できていると言えるでしょう。資産形成における基礎から、本格的な運用方法まで詳しく記されています。

『ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)株式投資の不滅の真理』

初心者向けレベル:☆☆
著者:バートン・マルキー/出版社:日本経済新聞出版

全世界で読まれている、「投資の名著」として知られる本。ページ数は多いですが、合理的な投資について、非常に深い洞察で記されています。現代の投資の「古典・原典」とも呼べる世界的ベストセラーです。豊富なデータと軽妙な語り口で、長くても読みやすいと感じるはずです。

『新・証券投資論Ⅰ』

初心者向けレベル:☆
編者:小林孝雄、著者:芹田敏夫/出版社:日本経済新聞出版

投資理論が体系的に解説され、証券アナリストの推奨テキストにもなっている本です。専門的であり、初心者の人には難しいですが、上記の本でも物足りない人や、投資の勉強を極めたい人におすすめです。数式が多数掲載されていますが、数式を無視しても理解できるほど文章がわかりやすく書かれています。体系的に現代に通用する投資の考え方が学べます。

番外編
『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』

初心者向けレベル:☆☆☆
作者:佐藤雅彦・菅俊一、画:高橋秀明/出版社:マガジンハウス

雑誌『BRUTUS』の人気マンガ連載の単行本です。行動経済学の理論をレトロ風漫画でわかりやすく描いています。読むだけで「なぜ人は非合理なのか? どうして投資で損をするのか?」を考えることができます。人の考え方のクセのようなものを理解することで、「損をしにくくなる」かもしれません。

【おすすめ勉強方法2】講座・セミナー・勉強会

画像: 画像:iStock.com/Yuri_Arcurs

画像:iStock.com/Yuri_Arcurs

講座・セミナー・勉強会で投資を学ぶ際のポイント

講座(セミナー・勉強会)を選ぶ際のポイントは「主催者側の真の狙いを理解すること」です。

主催者には実に幅広い層がいます。たとえば公的機関・研究機関もあれば、大学・学会・ボランティア団体、そして金融機関、個人の主催によるものなど、様々です。講座のレベルや内容も多岐にわたります。

そのため受講してみると「思っていたのと違うな」という印象を受けることも、少なくないかもしれません。受講する際は、事前に「自分が学びたい内容とレベルに近いのか」をしっかり調べてから参加しましょう。リサーチするか否かが、より深い学びにつなげられるかの分かれ道になるでしょう。

メリット・段階的に知識を学べる講座もある
・都心部では公的(あるいはそれに準ずる)機関・団体による、無料の講座が充実している
デメリット・講義のレベルと受講者の基礎知識レベルが違いすぎると、「おもしろくない・わかりにくい」内容になってしまう。(事前に講義のレベルの判断がつきにくい)
・地域によっては、講座の開催自体が少ないところもある
向いている人・過度に期待をしない人
(講座のレベルはまちまちで自分に合ったものばかりではないので、「知っていることばかりでもいい」という寛容な心で臨む必要がある)
向いていない人・過度に講師を信用してしまう人
(講師はサプライズのニュースを事前にわかるわけではないので、「絶対に儲かる」等の言葉を信用してはならない)
費用相場・無料から有料まで幅広い選択肢がある
※筆者の経験上、料金と内容は必ずしも一致しない

初心者におすすめの講座を選ぶ際のチェック項目

投資初心者の方でも比較的安心できる講座のポイントを紹介します。

下記のうち2つ程度をクリアしていれば、比較的、初心者向けと言えるでしょう。なお、すべての講座の安全性を保証するものではありませんのでご承知ください。

講座選びのチェック項目
(1) 主催団体の過去の開催実績を、きちんと確認できるか
(2) 無料の場合、教育が主たる目的の団体が主催者であるか
(3) 有料の場合、費用は高くとも2万円以内であるか
(4) その場での販売・勧誘がないか
注意点
(1)…開催回数が多い方が内容の充実度が高い傾向にある
(2)…教育が主たる目的の団体とは、NPO法人やお金の専門家で構成されているボランティア団体、独立行政法人、大学、研究機関、市区町村の連携事業などを指す
(3)…より高額でいい内容の講座もあるが、費用対効果を考えると、2万円以内がおすすめ。数千円以内だとさらに失敗した時のダメージが小さい
(4)…講座受講直後は思考が「前向き」になりすぎる傾向があるので、初心者の人ほど冷静な判断ができないことがある。大事な資産のことだからこそ、自分でじっくりと考えられる時間を確保できるかどうかが重要

【おすすめ勉強方法3】ウェブサイト

画像: 画像:iStock.com/kohei_hara

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ウェブサイトで投資を学ぶ際のポイント

投資の勉強は一朝一夕にはいきません。継続して勉強していくためには、楽しめるかどうかも重要です。ウェブサイトは気軽にどこからでもアクセスできるという利点があるので、何度も訪れたくなるような楽しく、わかりやすいものを選びましょう。

まずは気軽にサイトを訪問してみるのがいいでしょう。ただし、インターネットでは知識が無い人も発信できることを忘れずに、情報の取捨選択をしっかり行うことが大切です。

メリット・スマホ・PCから空き時間に、気軽にチェックできる
・本並みに内容の充実しているサイトもある
デメリット・理論の誤りがあったり、偏った考え方をしているサイトも多い
向いている人・情報の取捨選択が自分でできる人
向いていない人・ネットの情報をうのみにしてしまう人
・「絶対儲かる」などの言葉に弱い人
費用相場・基本的に無料

投資の勉強におすすめのウェブサイト

筆者が自信を持ってお勧めできるウェブサイトをご紹介します。

【注】☆~☆☆☆の3段階で、☆が多いほど初心者向け

「myINDEX わたしのインデックス」

初心者向けレベル:☆☆☆
運営者:インデックス投資協会
URL:https://myindex.jp/

画像1: ※この画像はサイトのスクリーンショットです

※この画像はサイトのスクリーンショットです

まさに「初心者向けの投資の勉強」におすすめのサイトで、じっくり読めば、目からウロコの知識を得られます。とても重要かつ基本的な考え方がわかりやすく記されています。さらにポートフォリオの作成・分析など、一昔前ならお金を出してプロに頼まないとわからなかったレベルのことが、無料でしかもわかりやすく学べて利用できます。

「投資信託のブログ ファンドの海」

初心者向けレベル:☆☆
運営者:イーノ・ジュンイチ
URL:http://guide.fund-no-umi.com/

画像2: ※この画像はサイトのスクリーンショットです

※この画像はサイトのスクリーンショットです

投資信託のことが基本から学べます。証券会社の選び方など、初心者の気になることにも言及されています。「アセットアロケーション分析」という、いわゆるポートフォリオ(保有する資産の組み合わせやその比率のこと)の分析ができる無料ツールが設置されており、これで大まかな期待リターンとリスクがわかります。このツールは無料ですが、プロの有料のツールと大差がない秀逸なものです。

「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」

初心者向けレベル:☆☆
運営者:水瀬ケンイチ
URL:http://randomwalker.blog19.fc2.com/

画像3: ※この画像はサイトのスクリーンショットです

※この画像はサイトのスクリーンショットです

本のほうで紹介した『お金は寝かせて増やしなさい』の著者、水瀬ケンイチさんのブログです。長期・分散・積み立て投資を実践されており、わかりやすく投資の本質が学べます。話の内容も多岐にわたり、時節にあった旬の話題にも触れることができます。心が迷いがちな長期間の資産形成において、力強い水先案内人となってくれるはず。株価が急落して、不安な気持ちの初心者にとっては精神安定剤にもなるかもしれません。

ウェブサイトでは、本と異なり、「いま起こっているニュース(たとえば金融危機や、好景気)」についての考え方や分析をリアルタイムで参考にすることもできます。

本や講座と並行して、ウェブサイトを気楽に読み続けていると、「机上の空論」ではない、生きた経済への理解が深まるはずです。

楽しめる勉強方法で力をつける

それでは、ここまで説明してきたことのおさらいです。

【この記事のまとめ】
・少子高齢化時代において株式投資は重要
・株式投資では長期・分散・積み立てがカギ
・投資の勉強では、本・講座・ウェブサイトのそれぞれの特徴を理解して・役立てる

本記事では、株式投資の基本的な勉強方法についてご紹介しました。

投資・資産形成の勉強は「苦手だな・難しそう」と感じる方が多いものです。だからこそ、「楽しく・わかりやすい」本・講座・ウェブサイトがたくさん存在するのです。

その中から自分が「楽しいな」と思えるものを選び続けていけば、きっと投資の勉強は成功します。本記事が読者の方の資産形成の一助になれば幸いです。

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