近い将来、終身雇用が保障されるような企業は少なくなり、実力・成果主義の働き方がますます広がるかもしれません。そうすると、「フリーランスとして働くのもアリかな…」と考える若手会社員も少なくないでしょう。

しかし、おいそれと独立できない理由のひとつに、「お金の問題」があるのではないでしょうか。どの程度の準備資金があればフリーランスに挑戦できるのか、自営業として活躍する20〜30代の先輩200人に調査してみました(協力:ファストアスク)。その回答をもとに、フリーランスになるためのマネー計画を考えていきましょう。

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独立時の貯金はいくら? 先輩たちの半数は「100万円未満」

画像1: 独立時の貯金はいくら? 先輩たちの半数は「100万円未満」

突然ですが、あなたの現在の貯金額はいくらですか? フリーランスになれば固定給ではなくなるため、収入が不安定になります。先の見通しを立てにくくなるため、「ある程度の蓄えがないと独立できない…」と考える人も多いはず。

フリーランスになった先輩たちは、独立時点でいくらくらいの貯金があったのでしょうか。

〈図〉先輩たちがフリーランスになった時点の貯金額

画像2: 独立時の貯金はいくら? 先輩たちの半数は「100万円未満」

回答は割れましたが、その中でも最も多かったのが「0~10万円未満」。また、約半数の貯金額が100万円未満だったということもわかりました。意外にも、「お金はないけど独立してみよう」という人は多いようです。100万円未満であれば、貯めるのがそこまで難しい金額ではないと言えるでしょう。

ただし、上のグラフはあくまで全体の数値です。フリーランスになった時の居住環境で分けてみると、全体平均とは異なる傾向が見えてきます。

〈図〉先輩たちがフリーランスになった時点の居住環境

画像3: 独立時の貯金はいくら? 先輩たちの半数は「100万円未満」

居住環境で見ると、約半数が「実家暮らし」。家賃や生活費の発生しない実家暮らしであれば、収入が不安定でも住む場所に困ることはないため、フリーランスに挑戦しやすい環境と言えるでしょう。

そして、貯金額と居住環境を掛け合わせると、面白い結果が出てきました。貯金額「0~10万円未満」の53.8%が「実家暮らし」だったのに対し、「1,000万円以上」では「ひとり暮らし」「夫婦2人暮らし」がそれぞれ42.9%を占めたのです。

つまり、実家暮らしの人は貯金がなくてもフリーランスになるというチャレンジができますが、ひとり暮らしや結婚している人の場合、今後の生活のために余裕のある蓄えを持ってからという人が多かったようです。

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事業によって大きく異なる「運転資金」。先輩はいくら準備した?

画像1: 事業によって大きく異なる「運転資金」。先輩はいくら準備した?

続いて先輩たちに聞いたのは、事業のために使う資金として、どの程度準備していたか、です。

デザイン業やライター業、営業職などであればパソコンさえあれば始められますが、仕入れが必要な飲食業などの場合はあらかじめ大きな金額が必要になります。さっそく調査結果を見てみましょう。

〈図〉先輩たちが事業の運転資金として準備していた金額

画像2: 事業によって大きく異なる「運転資金」。先輩はいくら準備した?

業種によって運転資金は異なるため、結果もかなり幅があるものとなりました。4人に1人が「0~10万円未満」なので、お金をかけずにフリーランスになることも可能と言えますが、一方で数百万円準備していた人がいるのも事実です。

事業を起こす際に資金が足りない場合は、国の金融機関や信用金庫、銀行などからの借入のほか、地方自治体の融資や補助金を受けることもできます。また、条件が揃えば、クラウドファンディングで資金を募ることも可能です。

自分が何をやりたいのかを改めて考えることで、必要な資金や融資を求める先も見えてくるでしょう。

ちなみに、先輩たちの中には、フリーランスになる前に資格の勉強や、事業に必要な機材の購入などの投資を行った人もいるようです。

Q.フリーランスになる前に行ったことは?

「専門学校に3年通い、免許取得に打ち込んだ」(34歳・女性)
「前の仕事を辞める前から専門の学校に週1程度で通い、資格や技術を学んだ」(22歳・男性)
「作業環境の準備やパソコンなどのハードやソフトの購入」(29歳・女性)
「使用する機材の買い増しやメンテナンスを行った」(28歳・男性)

資格取得のための勉強といっても、独学で行うか学校に通うかで金額に差が出てきます。たとえば、社会保険労務士の資格を取得する場合、独学なら3万〜5万円程度とされていますが、通信講座を受けると20万円ほどはかかるようです。

パソコンを新調するだけでも10万~20万円はかかりますし、飲食店を開業するのであれば、内装工事や備品費などに数百万円かかることが予想されます。仮に運転資金がかからなかったとしても、開業する前からそこそこのお金がかかると言えそうです。

先輩たちに聞いた「フリーランスになって大変だった“お金”のこと」

画像1: 先輩たちに聞いた「フリーランスになって大変だった“お金”のこと」

事業を立ち上げるまでの準備にお金がかかることがわかりましたが、実際にフリーランスとして働き始めてからも大変だということが、調査から見えてきました。先輩たちのお金にまつわるエピソードがこちら。

Q.フリーランスになってから大変だったことは?

「仕事はないが出費がかさみ、徐々に貯蓄が減っていった」(28歳・男性)
「病気で1週間程度仕事ができなかった期間があり、収入が大きく減って困った」(34歳・男性)
「最初の1年は、国民健康保険税が高かった」(27歳・女性)
「交通費や健康診断の費用を自分で出さなければいけないこと」(25歳・女性)
「カードローンの審査に通りにくい」(33歳・男性)

不安定な収入や会社員時代にあった制度がなくなることに対して、不安や戸惑いが多いようです。知らない方も多いと思いますが、国民健康保険税や住民税は前年の所得に応じて決まるので、「独立したてで収入がないのに、支払う額は大きくて困った」という声もありました。

また、会社員とは社会保障が大きく異なります。雇用保険に加入できないので、病気などで働けなくなった際に収入が保障されません。そのため、民間の保険(医療保険、生命保険など)に加入する必要性が会社員より高まるのですが、先輩たちはどのように考えていたのでしょうか。

〈図〉フリーランスになる前の先輩たちの民間保険の加入状況

画像2: 先輩たちに聞いた「フリーランスになって大変だった“お金”のこと」

約6割が加入していなかったという結果が出ました。フリーランスになる前のことを聞いたので、そのタイミングでは会社員よりも社会保障が手薄になる、という事実を知らなかった可能性もあるでしょう。

「保障されない」と聞くと不安を覚える人もいるかもしれませんが、フリーランスでもいざという時に収入に代わる給付金を受け取ることができる民間保険が存在します

就業不能保障保険」や「収入保障保険」と呼ばれ、病気などで働けなくなった場合に毎月給付金が受け取れるものです。30代であれば月3,000~4,000円程度で加入できる商品も多いので、不安であれば検討しましょう。

好きな働き方を選ぶため、お金の準備は念入りに!

画像: 好きな働き方を選ぶため、お金の準備は念入りに!

フリーランスなることに対してネガティブな話が多くなってしまいましたが、好きな働き方を追求するという選択はとても素敵なことです。楽しみながら働くためにも、運転資金の準備や独立後の保障の確認などは、独立前からしておきましょう。特に家庭を持っている人は、念入りにすることが大切です。

ただ、仕事が忙しく、お金の準備にまで手が回らない人もいるでしょう。お金にまつわる複雑な知識を理解するのは、独学だと難しい部分もあります。つまずいてしまった時は、お金のプロに相談してみることをおすすめします

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